な・・・なんだその動きは!?それにボディーから染み出ているその液体は!?ガソリンか!?何!?自分で火を点けやがった!?血迷ったか!?いや 違うこ・・・これは・・・これは!?
ク ル ス | ク ル ス | |||||
ク・・・・・・ | 十字架 | !! | 炎の | 十字架 | !!! |
実は、このコーナーではあまり触れられてはいないが、俺達のホームタウンは基本的に池袋シティーであるのだ。
いろいろとインパクトのある話題を紹介しようとしているうちに、アウェイのゲームばかりをアップしていることに気がついた。これからは池袋バナシを中心に行こうと思う。やっぱり地元が一番大事だから。
・・・と言うわけで、ある日の池袋。確か1年ほど前の夏の日。
「最近、目新しい店に当たらないねェ」「そりゃそうだろう。表通りばかり歩いてちゃなぁ・・・よし!今日はジャンケンだ!!」「???」
「交差点に当たるたびに直進、右折、左折を割り振って3人でジャンケンをしてだな、勝ったやつの方向に進むというルールだよ」
「面白ェ!」「よ〜し!やったろうか」
・・・1時間経った。みな汗だくだった。
「俺・・・こっちには何も無いと思う」「住宅街だもんなぁ・・・」「あ、交差点・・・おおっ!右折すれば繁華街!なにか店があるぞ」
「ああ〜なんでお前が勝つんだよ!」「俺だって負けたいよ〜〜〜」「ええい!ジャンケンで決まったことだ!行くぞ!」「うっ、うっ、また・・・サンシャイン60があっち側に見えるよ〜〜。もう3周はしてるよ〜〜」
・・・2時間経った。そこがどこか、もう誰にも判らない。
「あっ!ホテルだっ!1階にレストランだッ!」「うわ〜っ、やっとメシが喰える〜」「・・・この店は“押え”な。他になかったら戻ってくるぞ」
「ブルースが押えっつって、戻ったためしがねぇだろうが!」「じゃあ、てめぇ、ここの“コース料理”でいいんだな!?勝手に喰うモン決められて満足するんだな!?」「・・・もう少し歩こうか」
・・・3時間経とうかと言うころ・・・
「駅だぁ〜駅前だぁ〜繁華街だぁ〜〜」「あら・・・大塚駅」「3時間歩いて1駅分。直線なら15分といったところか・・・」
「店が、開いていない」「大塚とは、日曜日に休む地域なのだな・・・」
「ああ、やっとあった、中華屋」「でも、なんか、ラーメン屋に毛が生えた程度だね」「3時間歩いてこれじゃあ・・・」「通過するか・・・」
「待て!」「何よ、ブルース」「あの店先の子供・・・今、北京語話してたぞ」
「なに〜〜〜〜〜!!!!!」
お前、北京語と広東語の区別できるんかい!?という突っ込みも忘れて、福興飯店にゴー!
本物の味だよ〜〜!
焼き豚足・・・醤油ダレの染み込んだ豚足表面をパリッと揚げた、ゼラチンブルブルの逸品だ!豚足、まだまだいろんな食べ方がありそうだな。
生イカ炒め・・・店主お薦めの品を聞いたらこれが出てきた。なんの変哲も無い炒め物だが、このイカの歯応えが違う。こんなプリプリしたイカは生まれて初めてだよ〜。
などなど
とにかく俺達はジャンケン地獄を制した。ジャンケンをしたからこそ、この味に巡り合えた!
味を占めた我々は、更にジャンケンを繰り返して、成功したりドツボに嵌ったりしていくのだが・・・その話はまたいつか。