暗闇にスペイン語が飛び交う!
こちらを指差して、なにやら話している・・・・
「道がややこしいから、コイツが連れてってくれるってさ」
と、もう一人のペルー人が二階から降りてきた。
なに、更にどこかに連れていかれるというのか?
毒喰らわば皿までという。
期待半分、恐怖半分のまま。俺達は後に従った。
暗い道を、10分ほど歩く。
まさか・・・・・
まさか、ココは・・・・・・・
*これは後日撮った写真。当日は、夜闇に神々しいまでにネオンが輝いて、まさに旅の終わりに相応しい光景でした。
そう、ここはエルドラード。求め続けた旅の終着点。そして・・・・
ペルー人に最初に道を聞いたところから100メートルと離れていない。
煎餅屋のオヤジに道を聞いたところからは、なんと、一本道!
「あのオヤジ・・・・・交差点を右だの左だのと・・・直進じゃねーか」
そして、入口に立つ俺達に、もう1つ意外な事実が!
ここ、1階じゃねーか。
2階にあると言いきったすぎなみの言葉が、無意味に耳奥でリフレインする。
つまり、ここはすぎなみの見た幻の店じゃあないってことなのか?
ここの他に、ペルー料理屋は?
ああ、福生にあるらしいね。あそこもペルー人多いんだよ。
などと聞いてみても、もはや別の店に行く気なし。
だって、すぎなみが見かけただけって店より、ペルー人お勧めの店のがいいに決まってるんだもん!!
お店の人に俺達を紹介してくれて、ご丁寧にオイシイゴハンを食べさせてくれるようにお願いまでしてってくれたペルーの人達。
ありがとう!ちょっとでも疑った俺達を許してくれ!
ペルー最高!!
腹減りまくり、喉乾きまくりの俺達は、早速頼みまくったのだ。
これより、たべまくりレビューとなる。
前菜はポテトだ。
しかし、このあと、あえて頼まなくても付け合せで常にポテトはやってくること判明。さすがペルー。ジャガイモの国。
だから、この前菜の意義は、この真っ黄っ黄のソースにこそある。
マスタードソース。コレが、辛い!しかし、ジャガイモの旨みを引き出す、最高の相棒だ。
この辛さがペルー料理の特徴の1つなのだという。
その辛さに対抗するにはこれしかない、のインカコーラ。
乾杯のビールを一気に飲み乾してしまった俺達の福音は、この黄金色の液体だ。
となりの家族連れは、なんと、5リットルくらいはありそうなペットボトルでこれを消費していく。
こんな、甘い塊を、だぜ。
しかし、これ、なんか懐かしい味だよな。チェリオっぽくて。日本人の郷愁に訴えかける力があるぜ、ペルーの味。やはり、モンゴロイド同源の血が、そうさせるってのか?
・・・・・・って、アレ
メイドインU.S.A.だってよー!!
続いてこれ、魚介のフライ。
カリカリ、サクッとよく揚がってるよ。
シャッキリしたタマネギが、しつこさを口の中から洗い流してくれてる。
衣自体に丁度良い塩味。
上に散らされてるのは、とうもろこし。これもホントに良く油が通っていて、なんとも言えない。
しかし、エビ、イカ、白身魚・・・・・山ばっかの印象があるペルーの料理って感じはしません。
いや、うまいは旨いよ、間違いなく。
またもや刺身だ!
白身魚に、これまた真っ黄っ黄のソース。また辛いのか?と一瞬思わせ・・・・
これはレモンソースだ!酸味が、グー。
しかし、それにしても、この付け合せのジャガイモの大きさ!
まさに、まさにポテトの国、ペルー。
いよいよ、メインっぽくなって来たぞー。
肉だ〜。肉だ〜
鶏。ハーフで。
いったん、すぎなみが1羽で頼んだんだけど、隣の席に来たクォーターの塊を見て、ビビリまくり。ハーフに変えてもらったのでした。普通にうまい焼き鶏だよ。
それにしても、この付け合せのジャガイモよ。一体今日、どれだけのイモを食らったというのか?
まさにジャガイモの国。
ここまで、メンもパンもコメも喰っていない俺たちだが、しかし今回はそれらを食おうとは何故か思わない。
まさに、このジャガイモが主食なのだ。
メインは、これだ!
牛ハツの串焼き。
見ろよ、このボリューム感。迫力。
肉の弾力が、血をわき躍らせる。これぞ、食肉だ!かつて、生贄の心臓を太陽神にささげた民族の血と誇りが生み出した、これが肉料理なのだ!
でも、やっぱりジャガイモついてるけどな・・・・
飯能のペルー人は良い人ばかりだ。
そして、ペルーの料理はじゃがいもばかりだ。
味付けは、素直で王道的に旨い。飯能に行ったら、一度は食いにいくといい。店が見つかったらの話しだが。
黄金郷は、探し求める勇者の夢が輝くから、黄金色なんだぜ。
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