鯨とふぐと瀬戸内直送の魚介、山口県の郷土料理の店、そして……何故かインドカレー。
それが何故か歌舞伎町の中にあると言う。よく解らないが興味を惹かれる店だろう?

あれは忘れもしない、日本人ならもう、忘れられない2011.3.11。大震災の日だ。
電車が止まって帰宅難民が東京中に溢れたあの夜のことだ。
新宿にいた俺の親父は、その日飲んでいた店に一晩泊めてもらったのだという。
その店は、ふぐと鯨とインド料理の店だと言う。

は?
わけがわからない。
ニックボックウィンクルの国で不思議な経験してきたんじゃないか?そういえば老け込んでないか?
70過ぎりゃ当たり前?そうですか、そうですね。

26日に新宿に映画を見に行ったのでついでに喰ってくることにした。
とりあえずブルースを呼び出してみたが応答なし。後で聞いたら昼から酔いつぶれていた様子。

「MAD探偵 7人の容疑者」を見て、適度にMADになっていたので特に問題も無く一人で向かった。
しかし、MAD探偵のMADっぷりは痺れた。というか、予告編の「処刑剣」はもっと痺れた。必ず見に行こうと思う。

店についたら、インドの謎が解けた。
ランチはインド料理だよ。鯨カレーもあったけど。
俺が行った夕方は過渡期なのか、どちらでもいいですよ、と。
まあ、とにかく鯨だよ、鯨。
刺身と竜田揚げと鯨汁を頼んだ。



赤身と脂身をいっぺんに食う紅白刺し。ミンククジラよりちょっと大きな「ニタリクジラ」というらしい。
赤身は肉厚に切ったせいもあるが歯応えのある肉質。わりに歯切れはいい。癖がない分、コクも少ないので脂身と一緒に喰って丁度いいところではある。




竜田揚げ。
これは他でも書いたけど、このクジラの味の印象ってのは、今と昔で全然違う。竜田揚はその象徴じゃないか?
給食の「クジラの竜田揚」はとても固かった。もちろん、俺はその固い竜田揚もそれなりに好きだったんだけど、大好物だったんだけど、それはそれとして、このふっくら揚がっている今の竜田揚、いいねえ。




鯨汁は自分で作ったときにやたら臭かった覚えがあるが、これは全然臭くない。
逆に、鯨臭さが少なくて物足りないカンジすら。
まあ、あまり臭いと客が来なくなるし、こんなものなのかねえ。



で、最後はスパイスのピリッと効いたチャイですよ。
鯨料理の締めにチャイ!
これは新しい。そして、合う。
と、言うわけで偵察とは言え、それなりに鯨を喰って満足の俺。次に来るときは複数で来るよ、と余計な一言を残し去るのであった。

そうそう、尾の身の刺身は来店前日の昼までに電話しないと解凍が間に合わないそうだ。
次に行く時は、せめて前日に決める、くらいの計画性は必要そうだ。

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