「台北で魯肉飯と言えば、丸林魯肉飯だそうだ」

2005年、またまた台北を訪れた。ブルースと二人で食べまくった。
魯肉飯大王がおばちゃんの魯肉飯と一緒だと言う俺に、ブルースが返したのが、冒頭の言葉だ。

確かに、ガイドブックにはそう書いてある。大衆食の魯肉飯一筋40年だ、と。
大王はガイドブックには載っていない。
もちろん、俺の魯肉飯と受けている魯肉飯が同じである必要は無い。それは2003年に学んだ。でも、台北っ子に評判の魯肉飯ってどんなだか、気になるじゃん。
サッカー場近くにある丸林魯肉飯店を、俺たちは訪れた。


正に大衆食堂。お盆を持って並び、ショーケースごしにオカズを数種類チョイスして、盛ってもらう。テーブルで、飯ものと飲み物を頼むのだ。
俺は当然魯肉飯。


そぼろっぽい魯肉飯だよ。
味も、俺の大好きな旨味飯そのものだよ。
なあんだ、俺の魯肉飯幻想はそんな特殊じゃない、リアルなものだったんだ。
旨い。やっぱりうまい。ボロボロの煮崩れた肉の肉汁。



ところで、その翌日、日本に帰る段で我々は昼飯も喰わずに早めに空港に行くことに。
空港で大きな食堂があれば一食喰えるかな、と。
無かった。なんか、食堂があるはずのスペースが工事中だった。
危うし。仕方が無いので、出発ロビーの小さな軽食スタンドで飯を喰うことにした。
あ、魯肉飯があった。これにしよう。


これもそぼろ飯じゃねーかッ!
俺の魯肉飯。ここじゃあやっぱり定番の常食なのかも知れんなあ。

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