短刀捕り

武器は人間の手足の延長である。しかも、武器はそれが有効に使用されると、手足とは比較にならないほど強大な攻撃力を持っている。たとえ体力的には貧弱なものでも、武器を持てば、自分よりはるかに強力な相手を倒すことができるのである。したがって、われわれが武器にたいして、いかに忍術の応用をすべきかを考えるときにも、まず、この武器の本質をしっかり認識しておく必要がある。もし路上などで、武器による攻撃を受けた場合、まず、
三十六計逃げるにしかずである。如何しても逃げられないときに、はじめて武器と相対することになるが、このときは総合的な知恵の力が勝敗を決めることになる。

例1 短刀を持つ相手に対し、その虚をついて飛びこみ、下腹部に蹴りこむ。←やれるもんならやってみぃ

  1. 間合いを取る
    敵は右手に短刀を持ち、攻撃のチャンスを狙う。このようなときは、やや間合いを遠くとり、相手の動きに
    合わせて自由に動くことができるようにしておく。
  2. 敵の虚をつき、相手の下腹部を蹴る
    急に手を相手の顔面に突き出したり、地面に体を伏せるなど牽制して敵の虚をつき、次の瞬間すかさず飛びこんで、全身の力で相手の下腹部に蹴りこむ。←言うのは簡単

例2 全身を短刀にかけて突っ込んできた相手に対し、体を開いてその弾道から身をはずし、顔面を攻撃する。
    この練習はけっこうみんなやってるけど、ぜってー本番は無理。

  1. 敵は両手で短刀を握り、全身の力をかけて体ごと突っ込んでくる。
  2. 側面に回りこんで顔面を攻撃。
    これに対し、わずかに体を開いて短刀の切先から身をはずし、右回りに相手の側面に回りこんで、顔面を攻撃する。また、このほか体をさばきながら、前手のひじで相手を止め、直ちに顔面を突き上げてもよい。
    私は入れ違いざまに背刀撃ちなどけっこう用いてます。