猛暑お見舞い

 猛暑が続きますが皆さんはいかがお過ごしでしょうか。この暑いさなか、当事務所のクーラーが故障し直るのに一週間くらいかかるとのこと。私のような知的労働者?は、室温が高いと生産性が著しく低下するので、当分の間ヤドカリのごとく冷房を求めて場所を変え仕事をするはめになってしまいました。クーラーのありがたみを改めて感じた次第であります。

 いまでこそ各家庭や事務所、店舗などには当たり前(一部北海道は除く)のようにクーラーが設置されていますが、電気のない昔は当然そういうものはなかったはず。せいぜいうちわであおぐのが関の山だったと思います。たしかに当時と比較すると地球温暖化で気温が高くなっていたり、建物の構造の変化、土の地面が減少したりと環境の変化があるものの、人間そのものが高温に耐えられないような身体の構造になりつつあるのではないかとさえ思います。

 町を歩いていると汗だくになり、背広を手に持ったサラリーマンの姿をよく見かけます。恐らく、訪問先の玄関に入る直前に上着を着用するのだと思います。それで、訪問先に入るやいなや、「上着を脱いでもいいですか」と断ってから脱いだり、あるいは、訪問先に「上着脱いだら」と言われて「そうさせてもらいます」と脱いだり、挙げ句の果てには、その脱いだ上着を訪問先に置き忘れたりと、こうなると上着は無用の長物以外の何物でもありません。

 一説によると、夏場男性の背広を脱ぐだけでもクーラーの温度を2〜3度上げることができ、その省エネ効果(電力会社にとってはありがたくないが)は相当な金額になるそうです。一方、オフィスでは女性がクーラーガンガンのあおりを受けて、足に毛布を巻いたりしている。「半そで上着なし」は、礼儀面で「相手に失礼」という考え方が根強くあるが、汗だくハンカチで顔を拭きながら訪問するのも見苦しいとは思いますが・・・。特に今のような不況時には、「夏場の上着禁止令」なるものを発令し、国会議員や公務員が率先してポロシャツ(ユニクロがまた儲かるなー)姿で公務をこなすぐらいの思い切ったことをやってもいいのではないかとさえ思います。ちなみに私は、夏場は「半そで上着なし」で省エネに協力し、ささやかな景気対策を行っています。

 話は変わって、ソニーや松下電器など日本を代表するハイテク企業がここにきて急激に業績が悪化し、大胆なリストラを発表しています。ついこの前のIT景気とは一転し、ほんとに一寸先は闇の状態です。一方、今回の参院選で自民党が圧勝しましたが、数ヶ月前の森政権末期のときはこの圧勝をだれが予測したでしょうか。小泉改革に対する国民の期待を感じますが、民間においてもなお一層の改革が必要となってきました。「今がチャンス」と頼もしい社長さんも身近にはいらっしゃいます。この改革が成功し、2年位先には、「これだけの急激な景気回復をだれが予測したでしょうか」とここで書きたいものですね。

 しかし、予測できなかったといえば、クーラーの故障もそうでした・・・。

皆さん、猛暑の折、お身体にはご自愛ください。 

2001年8月 西野 津