節税のテクニック

今期はたまたま臨時の収入があり、このままだと相当な税金がかかってきます。なにかいい方法はないものでしょうか。

本業がよくないが、たまたま多額の保険金収入があったり、土地を売却した等の理由で臨時収入が発生

  し、今期だけ多額の利益が生じ相当な税金がかかってくる場合があります。

  そこで経営者としては先行きが不透明な状況のなかで、来期以降のために資金をできるだけ留保するため

  に税金の支出を抑えたいと思うのは当然です。  

   しかしまず節税ありきで、必要でないものを購入したり、連日接待漬けなどで浪費しては何もなりません。

  税率が100%以上でない限り、税金の減少額(こういうのは「節税」とはいわない)の倍以上の出費になってし

  まいます。   

  節税をするためには税金を払う以上の資金の支出を伴う場合が多いのですが、そのためにもその支出が

   1.将来の収益に貢献すること

    2.一時的には支出するが将来お金が返ってくるいわゆる含み資産の形成になる
  でなければなりません。  

  また、税務上の優遇税制も大いに活用すべきです。特別償却や税額控除などで、当社にとって適用対象とな

  るものはないか検討すべきでしょう。   

  一方資金の支出なしに節税をすることも可能です。(もちろん合法的にです。非合法な所得隠しは

  「節税」とはいわず「脱税」になってしまう)

     ・使っていない固定資産を廃棄

     ・大幅に価格が下落している株式、ゴルフ・レジャー会員権の売却

     ・回収不能な債権の放棄

     ・支払期限未到来の期末までの費用の未払計上

     ・引当金の計上(前期計上していればあまり効果はない)

   などもぜひ検討すべきでしょう。    

   要は、決算間際でドタバタするのではなく、早い段階で納税予測をし、計画的にいろんな対策

   (もちろん合法的に)を組み合わせて行うことが大事ではないでしょうか。    

   最後に、日本赤十字社や共同募金会など(いわゆる指定寄付金に限る)への寄付は全額損金になります。

   ぜひご検討を!