年　金　課　税 

日本版401Ｋともいうべき確定拠出年金制度が、予定通りすすめば企業型が2001年1月、個人型が2001年3月より導入されます。従来の公的年金は「確定給付型」と言われ、受け取る年金額が確定していました。これに対して「確定拠出型」は拠出する掛金の額は決まっていますが、その運用成績により受け取る年金の額が異なる、「変動給付型」の新しい年金制度です。

確定拠出年金は、企業が掛金を負担する「企業型」と、個人が自ら決めた掛金を自分で積み立てる「個人型」とがあり、それぞれ掛金の拠出限度額も次のように異なっています。

＜企業型＞　

〇企業年金がある企業・・・年216千円（月18千円）

〇企業年金がない企業・・・年432千円（月36千円）

＜個人型＞

　〇自営業者など・・・年816千円（月68千円）−国民年金基金等掛金

〇企業年金も確定拠出年金もない企業の社員・・・年180千円（月15千円）

　今回は、従来の年金等も含めて掛金及び給付金の課税制度についてまとめてみました。

　

　　退職所得＝（給付額−退職所得控除）×1/2　　

　　一時所得＝（給付額−本人負担掛金総額−特別控除）×1/2

	区　分	公的年金	企　業　年　金		国民年金基金	小規模企業共済	個人年金	確定拠出型年金
			厚生年金基金	適格退職年金				企業型	個人型
掛 金	雇用主	損　　金 必要経費	損　　金 必要経費	損　　金 必要経費	−	−	−	損　　金 必要経費	−
	本　人	全額所得控除	全額所得控除	生命保険料控除	全額所得控除	全額所得控除	生命保険料控除	−	全額所得控除
給付金	年　金 雑所得	公的年金控除有	公的年金控除有	公的年金控除有	公的年金控除有	公的年金控除有	公的年金控除なし	公的年金控除有	公的年金控除有
	一時金	−	退職所得	退職所得	−	退職所得	一時所得	退職所得	退職所得