雁戸山(1485m)


山形市内の町中からでも見える雁戸山は、天空を突くような形で突き出て、
「蟻の戸渡り」と呼ばれる場所もギザギザになっているのが確認できる。
山の名の由来は、このギザギザのスカイラインがのこぎりを思わせることから
付いたらしい。(のこぎりを昔の人はガンドウと言ってたようだ)
ガンドウ?早速角川書店の新国語辞典で見てみると、
のこぎりの意味のガンドウは載っていなく、「岩頭」が載っている。
「岩頭」:岩の突端。岩の上
そのまんまの意味だが、こっちも山名の由来にはいいかも。
雁戸山周辺は北蔵王と呼ばれてますが、観光化した蔵王に比べ、
山の静けさや、自然が残り、地質的にも異なるようで、
そんな雁戸山のピークは険しい「蟻の戸渡り」の上にあるから「岩頭」
でもおかしくないかも・・・。

登山道のある笹谷峠はいつ来てもパーキングが満車状態。
山形神室に登るのか、山菜採りか、我々と同じ雁戸山に登るのか
県境で、高速のICが近い事もあり、宮城、他の県のナンバーも多いようだ。

峠から高圧線の下を通り、山形コースをとる。
展望のない樹林帯を1時間ちょういダラダラ登ると徐々に樹高も低くなり
東側が切れ落ちた明るい斜面にでる。雪渓が残っているのはニセ雁戸かな?
と思いながら一服。ここから先は前山東斜面のトラバースで
「この道作った人は大したもんだ」と思うような強引なトラバース。
前山東斜面のトラバース
正面にようやく雁戸山らしき山が確認できるがガスで上の方が見えない。
目の前には、町中から確認できるギザギザであろう細い岩稜だ。
これが「蟻の戸渡り」か、風なんか吹くなよ。
とつぶやきながらギザギザをアップダウンしていく。
「ギザギザのピークは何個見えたっけ?」頭の中で遠くから見た雁戸山の
ギザギザを数え始める。そんなことをしているうちに
天空を突くような形の最後の登りになる。ぐいぐい登ってやっと頂上!
見晴らしのいい山はやっぱりいいです。眼下には蔵王ダムが広がっている。
朝日連峰の以東岳直下にある大鳥池もこんな風に見えるのだろうか?
行ったことのない以東岳を雁戸山山頂で思うのでした。
雁戸山頂上で”ろくすけ”さんと

/ HOME / 山形県の山 / what's new / LINK / mail / BBS /

Copyright(C)  Norichin