建築家との家づくり 建築家と家を建てる

前田紀貞アトリエ 一級建築士事務所 東京

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こんにちは、前田紀貞アトリエ一級建築士事務所の前田紀貞です。
当設計事務所Webサイトへ訪問いただき心からの挨拶を贈ります。

僕は最初に籍を置いた設計事務所(大成建設設計本部)では、超高層ビルや大規模都市開発などに携わっていましたが、建築家として設計事務所を主宰してから25年の間、仕事の殆どは住宅設計で通してきました。
それは設計する士として、家を建てることこそ最も純粋な太古の時代からの事業であり、それに真面目に辛抱強く当たることにこそ、住まい手の人生を豊かにできる何かがあると信じてきたからです。

生まれたての赤ちゃんは紙袋をクシャクシャにしながら何時間でも遊ぶことができます。
或いはどこの国籍に生まれようと、R/L(英語)、母音/二重母音/三重母音(中国語)の違いを聞き分けられる耳を持っています。

これは、赤ちゃんの目の前にある世界すべてがオモチャみたいにワクワクする無垢だからであり、そしてその耳はどんな状況をも素直に受け入れられるキラキラの白紙だからです。

僕は家づくりで建築家・設計事務所ができることとは、大人も子供もいずれもがこのワクワクとキラキラといつまでも仲良しでいられる、そんな特別な場所を用意することなのだと考えています。

そこで僕が、建築家として家を建てるにあたって大切だと思う4つのことをお話します。

1.あなたが本当に好きな家(生活)とは?

一見誰もが承知していそうですが、実はこれほど難しいことはありません。
特に昨今の情報の海の中にいると、実はさほど好きでもないものを好きだと思わされてしまっているケースが往々にしてあるものです。

確かに、三択問題試験で隣の人が「A」に丸を付けているのを横目にすれば、「Aが正しいんだ」と思えてしまうのが人情です。
でも、人生の時間を熟成させるための家を建てる時、この判断が正しいものとは思えません。
洋服に例えれば、体格も好みも違う人に無理矢理隣の人と同じ既製品を着せてしまうことをせず、正確に “採寸” された。あなただけの生活や歴史、人柄に最も合ったものとして布を裁断してゆく行為こそ、僕たち建築家・設計事務所が家づくりをお手伝いできることの真の意味なのでしょう。
家とは、あなたとあなたのご家族のためだけに建てられるものだと考えます。

こうしたとき、「住む」は「棲む」になってゆきます。
更に、「本当に好きなもの」とは実はあなたの中に既にあるものだ、ということです。
建築家との協同作業とは、一緒になってそれを土の中から発掘する作業とでも思っていただければよいと思います。

家を建てることが、知らぬうちに好きだと思わされてしまっていたハイソなデザインに憧れることだったり、どこか他で目にしたカッコイイ住宅を再現する作業であったとしたら、それは最後まで、家と住まい手との息が合うことは難しいのではないかと思います。

2.無垢であること

可笑しいときに笑い、悲しいときに泣く、そんな正直であることが掛け替えない筈なのに、僕達は往々にして、日々それに素直に従えない状況に囲まれています。
でも、自分の家だけはそうであって欲しくないものですね。
家というものがいつも住まい手に愛犬のように寄り添ってくれ、家主のシンプルな喜怒哀楽を一緒に感じてくれるような、そんなワクワク・キラキラで無垢な場であってくれたなら……。

だからこそ、住まい手と僕達が一緒に設計作業を進めてゆくなかで、互いが赤ちゃんのように愛犬のように無垢のままであることが大事だと思います。
どうやっても、子供は親の鏡映しとして育ってしまうように、住宅というものも住まい手そのままが映し出された像なのです。
だからこそ、住まい手と建築家 互いが飾らず裸のままであることがとても大切なことだと思っています。

3.あなたが知らなかった家(世界)

住まい手自身が今迄の人生で知ることがなかっただけで、実はもっと自分に適した家(世界)・生活のビジョンがあるかもしれない、という意味です。

ずっとフランス料理が一番好きだと思っていたのが、イタリア料理を紹介されてみたらこれぞ一番の好みだったという気付きです。
その「紹介」のお手伝いすることも私たち建築家・建築設計事務所が家づくりに関わる大切な理由のひとつです。

僕達は家を建てることを生業にしてきましたから大抵の料理は知っていると思っていただいて間違いないでしょう。
ですから、ひとまずそれを食べてみて それでも口に合わなければ返品すれば良いだけです。
家というものは、これから毎日何十年と食べ続けなければならない食事なのですから、すべての可能性は知ってみたうえで最終的に住むことになる住まいの質を判断されることは決して損なことではない筈です。

でもきっと思われる筈です、「この手があったのか……」と!

4.「形」でなく「空気」

家を設計するにあたっての一番の要とは、「形をデザインすること」ではなくて「空気を計画すること」です。
それは、「形」(床・壁・天井)で囲われた空っぽの部分にある「空気」の感触・手触りが、どう住まい手と共振するかということの検証です。
住宅の中で繰り広げられる「場面」とか「風景」「状況」といったものこそ、実は人の最奥の心の襞を生々しく触ってくるなにかです。

建築家にとって「形をつくること」は比較的容易ですが、この「(目に見えない・手に取れない)空気を計画すること」は少しだけ難しいものです。
魚が濁った水では生きられないように、人も濁った空気ではうまく生きられないのと同じことだと思います。
優れて豊かな住宅というものは、そこに住んだとき、「形」そのものより「空気」に存在感が出てくるような、そんな「状態」を感じさせる家のことを言うのです。

これでおしまいです。

さて現在、建築設計事務所前田紀貞アトリエのホームページを大幅に改造中です。
ご不便をおかけ致しますが、新たなるサイトでは、建築家と家を建てることを計画されている多くの皆々様方にお役に立てる情報を満載する予定です。
いましばらくお待ちください。

前田紀貞アトリエ一級建築士事務所 代表 前田紀貞

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