エコキャンプみちのく
         オートキャンプ場
   至れり尽くせりの高規格オートキャンプ場

東 北一の大都市仙台。この都市の最大の水がめが、名取川水系碁石川に位置する釜房ダムだ。ダム湖畔には、東北で唯一の国営公園である「みちのく公園」があり、キャンプ場はこの公園の一施設となっている。公園の広大な敷地には綺麗な花が咲き乱れ、大きな芝生広場や沢山の遊具が設備されているほか、東北各地の古民家を移築再現して伝統文化を紹介する”ふるさと村”等もある。園内では様々なイベントも行われていて退屈することはない。入園と駐車は有料だが、それなりの価値はありそうだ。(キャンプ利用者は入園駐車無料!)このキャンプ場は高速のICから近く、大変交通の便が良い。温泉巡りも楽しそうだし、宮城・山形の観光拠点としても便利なキャンプ場だ。





管理センターで受付をする
 今回利用したエコキャンプみちのくは、我家が利用したキャンプ場の中では家から一番遠い位置にある。前から知ってはいたものの、ちょっと遠いかなー ってなことで後回しにしていた。今回は運良く休みが取れたので、2泊3日の行程でエコキャンプに決定した。電話を入れて予約すると、必要事項の確認に加えて、注意事項の説明をされた。いささか事務的な感はあったが、丁寧で気持ちの良い対応だ。その後予約の確認内容をファックスにて送ってきた。今回は前日予約だったためファックスだったが、普通は葉書を送ってくるらしい。

山形自動車道と東北自動車道の分岐点が「村田ジャンクション」、エコキャンプみちのくの最寄インターは山形自動車道に入って一つ目のインター、川崎ICだ。ただし東北道を北から向かってきた場合は、村田ジャンクションまで行かずに仙台南ICで降りて286号線を通ってきてもさほど時間は変わらないようだ。目指すキャンプ場は釜房ダム湖畔、標識を見ていけば間違うことはない。表示に従い286号線からキャンプ場へと曲がる…交差点からキャンプ場までが結構長い、途中スピードが出せないように路面を盛り上げたバンプ舗装の部分があるので気を付けよう。そのまま約2キロ走ると、キャンプ場の管理センターと駐車場に到着する。駐車場入り口にはゲートがあり、22:00〜7:00までは閉鎖されるので安心だ。

管理センターの売店は品数豊富!
地酒やワイン、お土産まで揃う
管理センターへ行き受付をする。入場時に必要な4桁の暗証番号が書かれた紙と、利用上の注意やキャンプのノウハウ、さらに出前メニューまで入ったファイルを渡される。サイトはキャンプ場側から指定された場所だ。管理センター内には売店があるが、品揃えはかなりのもの…何を忘れてきても買って済ませることができそうだ。それに良心的な価格設定だ。この他管理センター周りにはコインランドリー(7台)、卓球台のある集会棟、そして子供の遊具がある広場、ベンチやテーブル、水遊びの出来る池と、ここだけでしばらく寛げる程の施設がある。

さて場内へ…暗証番号を入力してゲートを開け入場。場内通路はカラー舗装、暑い夏でも歩行者が涼しくなるように工夫しているそうだ。オートサイトは全部で69サイトとかなり多い、案内板に従い目的のサイトへ向かう。同じタイプのサイトがいくつか集まって一つのエリアになっており、各エリアに炊事棟とトイレ・シャワー棟が設備されている。
Cクラスと言えど
広くて自由度は高い
今回利用したのは区画サイトの中で一番小さい”Cクラス”、値段も一番安い。しかしサイトの広さは約150平米と侮れない広さ!駐車スペースを入れて12m×13m程あった。テントとタープをセッティングしたが、もう一つテントが張れそうな感じだ。Cクラスは隣のサイトとの距離が近いが、草や木が適度に残されていてさほど気にならない。Bクラスはサイト間がもっと離れていて全く気にならないだろう、さらにAクラスの広い所になると隣はかなり遠くに…というか自分のサイトでさえ両端にいたら会話成立しないかも…。
Aサイトはかなり広い
Aクラスのシンク
当然お湯が出る
Aクラスにはシンクとかまど、そしてテーブルとベンチがついている。しかも駐車スペースもかなり長いのでキャンピングカーやトレーラーでもよさそうだ。グループ利用だったら迷わずココが狙い目だ。80サイト設営可能なフリーサイトは場内一番奥にあり、遊具の設備されたイベント広場の周囲に位置している。空いている時期ならば早めに来てココを狙えば、駐車スペースのすぐ後ろに設営してオートキャンプ状態にすることも可能だ。駐車スペースが近い所に日除けは無いが、開放感抜群で春秋だったらバッチリだ。
快適な炊事場
サイトは芝、概ねきれいだが、やはり人気があって稼働率の高いキャンプ場の宿命か土の露出も所々に目立つ。いまどきオートキャンプ場で直火で焚き火する人もいないだろうが、直火に近いようなバーベキューグリルもあるし、熱い鍋やダッジオーブン等をうっかり置いたりしないように気をつけよう。各サイトには電源コンセントが設備されているが扉には鍵がかけられている、追加料金500円/日、管理センターで申し込むと鍵を渡してくれるようだ。
各エリアに設備されているトイレ・シャワー棟と炊事棟は例に漏れず綺麗だ。炊事棟はお湯が出るし、ステンレスのシンクはピカピカだ。蛇口だって我家の蛇口より素晴らしいかも…作業台も付いているし、炭入れやバーベキューグリルを洗う流しも付いていて、非の打ち所が無い。照明は手動、スイッチが柱に付いている。この屋外についている照明は黄色味がかった照明で、虫の寄りにくい器具を使用している。ここにも妥協は無いようだ…ちなみにゴミはリサイクルの観点から持ち帰りが基本で、きちんと分別して時間通り(8:00〜11:00)の間にリサイクルステーションに持ってきた場合のみ引き取る…ということらしい。下手に持ち帰って持て余してどこかにー なんてなるよりだったらここで分別して出そう。リサイクルステーションでは係員が分別のチェックをして引き取る仕組になっているようだ。

綺麗に使おう
集会棟、木工体験などの
イベントもここで行う
トイレ・シャワー棟もやはりすばらしい建物だ。和洋完備のトイレのほか、ジュースの自動販売機、シャワールーム、洗面台が設備されている。緊急の場合のインターホンもここにある。出入り口は自動ドアでこれまた言うこと無し。しかも洋式トイレときたら自動でカバーが開閉してしまう。こんなのキャンプ場に必要なのか? キャンプ場のトイレが苦手な人にもおススメだ。ヘタなデパートとかより綺麗な設備だ。同じ棟にコインシャワーがあるが、こちらは100円/5分。お金を入れないと扉が開かない仕組みだったので写真が撮れなかったが、綺麗な設備であることは疑う余地が無い。
もうちょっと大きければ
サイコー
このほか場内には温泉棟がある。こちらはキャンプ利用客は無料なので是非とも利用したいところだ。内風呂と露天風呂、そして水着を着て入るジャグジーもある。しかしジャグジーや露天風呂は次期によって利用を休止するようだ。最初に確認しておこう。我々が利用した時も、空いていた日曜の夜は内風呂のみだった。いずれも綺麗な設備だが、洗い場は5箇所、内風呂もそんなに広くないので混み合うときは大変かな?シャンプーやリンスは常備されていないので注意だ。ここも日によって利用時間が変わるので確認しよう。
さて前述したようにこのキャンプ場を利用者は国営みちのく公園の駐車料金と入場料が無料となる。この公園も設備が素晴らしく、端から端まで遊ぶとなれば一日では足りないだろう。園内は花畑を散策したり、広場でピクニックをしたりと皆それぞれ自由な時間を過ごしている。無料遊具がたくさんある”わらすこ広場”もやはり子供連れで大賑わいだ。またふるさと村では東北各県から移築したの古民家での体験イベントを通して伝統文化に触れることが出来る。今回はダンゴ作りや昔の遊びコーナーで遊んだりと、子供達は貴重な体験に大喜びだった。このキャンプ場を利用するなら是非とも利用したい公園だ。無料券はキャンプ場利用日ならば管理センターで発行してくれる。チェックイン前でも、キャンプの予約がしてあれば最初にキャンプ場の管理センターへ行って無料券を受け取り、公園で遊んでからチェックインという事も可能だ。ちなみにチェックアウト日でも無料券は発行してくれる。
土曜の夜は毎週キャンプ場主催のキャンプファイヤーが行われる。参加は無料、キャンプ場のスタッフがキャンプファイヤーを歌や踊りで盛り上げてくれて、子供達は大喜びだ。午前中も体験教室などが行われたりする。HP等で事前にチェックして計画しておけば有意義に過ごせるだろう。
さて長々と書いてしまったが、とにかく高規格を絵に描いたようなキャンプ場だ。各設備棟の建物は、これでもかと言うほど太い木材が贅沢に使われ、お湯の出ない蛇口は無いし子供が遊んで危ないところもほとんど無い。場内は綺麗だしサイトは無駄かと思えるほど広い。レンタルセットは充実しているし、食材セットや弁当さえも注文すれば手に入る。ほとんどキャンプの経験や知識が無くて、道具も準備も穴だらけでも、絶対失敗しないキャンプ場だ。 ま、お金だけは忘れちゃダメだけどね。



寝泊りできそうなログ
でもここはトイレ
イベント広場の遊具
場内一番奥だ
夜のキャンプファイヤー
是非参加しよう
コテージ
湯船の蛇口は温泉らしい
レンタル用品は
充実している
トイレ・シャワー棟の洗面台 リサイクルステーション
管理センター向かいだ
みちのく公園も素晴らしい

It's information in 2007/10.



◇◇◇◇◇◇  キャンプ場データ  ◇◇◇◇◇◇  ←クリックするとパンフレットが表示されます
住所 〒989-1503 宮城県柴田郡川崎町大字川内字向原254番地
電話番号 0224-84-6633
アクセス 山形自動車道 川崎ICから車で5分
サイト数 電源付オート 69サイト
フリーサイト 80サイト
サイト料金 [Aクラス] \5000/泊  \2500/日帰り
[Bクラス] \4000/泊  \2000/日帰り
[Cクラス] \3000/泊  \1500/日帰り
[フリー] \1500/泊  \750/日帰り
入場料 大人700円/子供200円/幼児無料
予約 電話予約/インターネット予約
IN/OUT IN:14:00〜18:00 / OUT:11:00
管理人 24時間常駐
売店等 管理棟には必需品、お酒、お土産/トイレシャワー棟にジュース自販機
近隣のショップ アイユー川崎店(川崎町役場近く)が便利。お酒も売っている
コンビニは286号川崎IC方面にファミリーマート、ホームセンターコメリ等

携帯電話電波状況・・・アンテナ表示色”赤”は圏外
Docomo
FOMA
soft bank AirH'
(注)上記データは目安です、サイトの位置によっては状態が変わる場合があります

    


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