ぷちくん調査団報告書

 ぷちままが大失敗を犯したことはやはり病院は専門の病院でないといけないということでした。専門の病院があることを知っていながら、場所が近いということでハムスターが専門ではない病院に行ってしまったことです。

初めてご覧になる方は、一番下の記事から見て下さい。(^.^)
平成13年3月31日

 27日からぷちくんの首のところが大きくハゲてしまいました。前にも回し車の芯に毛を引っ掛けてハゲてしまったことがあった(でも小さいものでした。)ので、とりあえず回し車を調べてみたのですが、ほとんど全然毛が絡まっていませんでした。

 いわれてみると何日か前から特別念入りに首のところを毛繕いしているような感がありましたが、特別異常なほどに痒がる様子もなく、とりあえず2〜3日様子を見ることにしました。

28日 所々少し毛が生えてきました。少しほっとしました。
29日 大体の場所から毛が生えてきましたが、生えていないところにごま粒ほどの大きさでしたが、「かさっ」となっている部分を発見しました。病院に行こうと決心しました。
30日 調べてあった以前とは違う病院に行こうと31日の15時に予約しました。夜ぷちくんを調べてみると「かさっ」となっているところが米粒大になっていました。予約しておいてよかったと思いました。
 
  そして本日、病院に行ってみるとショックな出来事が待ち受けていました。
 まず、先生が診てすぐに毛を数箇所からとり、調べてみることになりました。すると、先生は「この子はすぐに毛が抜けちゃうね。」と言われました。見ると本当にちょっと引っ張っただけですぐに抜けてしまいました。
 そして、その場で顕微鏡にセットするとそこにあるテレビ画面に顕微鏡の画が映し出されました。

 最初は倍率が低く、毛以外なにも写されていませんでした。次にちょっと倍率を上げてしばらくいろいろ写しているうちに毛の間からなにかが動いていました。最後に更に倍率を上げて写して見ると「にきびダニ」が映し出されていました。

 にきびダニ・・・。本で何度も何度もお目にかかった名前でした。しかし、どんな姿をしているのかは知りませんでした。先生は本を開いて説明してくれました。そこには、先ほど映し出されていた物体と同じ物体に「にきびダニ」と書いてありました。そして、そこに説明も書いてありました。先生は本の説明書きを読みながら更に詳しい補足をしてくれました。

 ぷちままが理解した「にきびダニ」の概要は次のとおりでした。
「にきびダニ」 これは存在していても必ず発症するものではない。お年寄になってきたり、免疫力が低下してくると発症する。
ペットショップにいた頃か親からか感染していると思われる。不潔にしているから感染するものではない。
ハムスター同士では感染するが、人間に感染する可能性はない。

 そして、更に先生は、ぷちくんのカルテを見て、おっしゃいました。以下がそのときの会話です。

先生 「この子は本当に平成12年3月1日が誕生日なの?」
ぷちまま 「いいえ、平成12年4月16日にペットショップが生まれて1ヶ月半ぐらいと言われましたので、だいたいこの位だと決めただけです。でも1ヵ月半にしては少し大きかったので、2ヶ月ぐらいは経ってるのかなぁとも思っていました。」
先生 「そう。ちょっとここ見てもらえる?」 (と、お尻のほうの毛を掻き分けて皮膚を見ると荒塩の粒くらいの黒い点々が見えました。)
先生 「これは人間もそうだけど、お年寄になるとしみとかでてくるでしょ?ハムスターもお年寄りになるとしみがでてくるんだよね。ただ、それは1才半ぐらいで出てくるものだから、もしかしたら、もう少し年がいってるのかもしれないし、もともと皮膚の弱い子とも考えられるけどね。」
ぷちまま 「では、この肛門付近の黒いしみもそうでしょうか?」
先生 「そうだね。特にこの辺は出てるね。この子は毛艶も悪いから、もしかしたら、もともと皮膚の弱い子かもしれない。」

 そして、それから先生は「にきびダニ」の治療方法がいくつかあることを説明してくれました。以下がその治療方法の種類です。
@ 「注射」 一番早く効き、90%の確率で直ると思うのがこれだが、副作用も一番大きく、この病院での死亡例はないが、文献などを読むと死亡する可能性もあるという。いわゆる「殺虫剤」のようなものなので、あまり体にいいはずがないが、症状がひどくて早急に治療をしたいときは有効である。1週間毎に1本打ち、それを3回で1クール。2〜3クール必要な場合もある。
A 「首にたらす薬」 最近、CMで犬の首に薬をたらすとダニやノミがとれるという薬と同じ作用のもの。しかし、これは最近出たので資料も少なく、50〜60%の確率で直るだろうとしか言えない。しかし、副作用はほとんどないと思われる。10日〜2週間の周期で2〜3回で効果が出ると思われる。
B 「免疫力向上のための飲む薬」 @かAと併用していくことが望ましい。直接的な治療ではないが、免疫力が低下していると思われる場合は短期間で免疫力を上げるので良い。しかし、免疫力が低下していると完全には言えない場合が多く(老齢である場合は効かないし、もともと皮膚が弱いのか免疫力の低下なのかははっきりとは断言できない。)ひどい症状でなければ必要とは言えない。

 以上を聞いたあと、ぷちままとNUKKYは、同じ意見でした。@かAかと言われれば、危険のある@には抵抗があり、Aを選びました。Bは先生に聞いてみるともう少し様子を見てからでも良いのではないかとアドバイスをいただきましたので、保留しました。そして、薬を塗ってもらいました。
 次回はまた10日〜2週間後に行く予定です。

ぷちくん、早く治るといいね。


 今回は本当に良い先生でした。とても長い時間をかけて症状の説明、治療方法の説明をしてくれました。こちらから聞くととても丁寧に答えてくださいました。

 そして、最後に「何か、聞いておきたいことありませんか?」と言われましたので、以前から気になっていた「ハムスターの臭腺」について、聞いてみました。するとやはりあの、「黒いもの」が臭腺でした。「臭腺て黒いものなのですか?」と聞いてみると「臭腺は黒いものです。子供の頃は色がないのですが、大人になると黒くなるものです。特に発情期や老齢になってくると黒くなってくるものですよ。」とのお答え。

 やはり、あのぷちくんの「黒いもの」は臭腺でした。
 なぜ、前の病院は診れもしない「ハムスター」を診れると言ったのでしょう?少しでも勉強されていれば臭腺ぐらいわかったでしょうに。

 予定も何もないのですが、もし、犬や猫を飼うことになったとしても前の病院にはいかないでしょう。
「ハムスターはうちでは診れません。」と言っていただいた方が、「そうなんだ。犬や猫が専門の病院なんだ。」でその場は終わり、もしかしたら犬や猫を飼ったときにはその病院に通ったかもしれません。(場所は便利なところにあるのです。)でもぷちままはもう行かないと決めてしまいました。

平成12年7月1日

 ぷちくんの背中に黒いものが出現しました。いつ頃から黒くなっていたのかぷちままはわからず、とりあえず、病院に行くことにしました。
 出現した場所から臭腺では?と思っていたものの、どの本にも臭腺の場所は絵で示されていたので、本当の詳しい場所までは特定できなかったことと、どの本にも臭腺が黒いとは書いてなかったのです。

 そこで、以前から調べてあったカルテさえあれば、夜間も診てくれるという病院にカルテを作ってもらうことも兼ねてT動物病院に行くことにしました。以前電話したときにハムスターも見ていただけるということで、安心していきました。
 しかし、ぷちくんを見た先生の第一声が驚くべきものでした。以下が、そのときに交わされた会話です。

先生 「これなに?」
ぷちまま 「ゴールデンハムスターですが?」
先生 「これはハムスターじゃないよ。ハムスターにこんな色と毛が長いのはいないよ。ハムスターだとしたら、チンチラか何かが混じってるね。」
ぷちまま 「はぁ。」 (え?ハムスターとチンチラって繁殖できるの?ゴールデンとドワーフだって同じハムスターで繁殖できないって本に書いてあったのに?)
先生 「それに、この子は暴れるね。」 (と、逃げるぷちくんを抑えるのに尻尾を掴みました。)
ぷちまま 「…。」 (え?ハムスターにしてはこの子はおとなしいと思うけど?知らない人から逃げようとするのはハムスターは仕方なくない?それに尻尾を掴むなんて扱い方を知らないの?※注1)
ぷちまま 「先生、この黒いのは何でしょうか?」
先生 「ん?なんだこれは!!」 (本当に驚いた様子で大きな声でした。)
先生 「ちょっと皮膚組織を取って調べてみるから。飼い主さんは外に出てください。」
ぷちまま 「え?…はい。」 (外に出なきゃいけないの?ここでいいんじゃないの?と思いながら外に出ました。)

 以上が会話でした。
 そしてぷちままは診察室から出て、NUKKYの「どうだった?」という問いに対し、「ん〜?」としか答えられませんでした。

 すでにもう大分信じられなくなっていたぷちままでしたが、それでも何もありませんようにと診察結果を待ちました。しばらくすると、別の部屋に呼ばれ、そこで皮膚組織の顕微鏡撮影を見せていただきました。

 診断結果は、「この黒いものは人間でいうホクロのようなもので、これから悪性腫瘍(癌)になる確立の高いものである」でした。ショックでした。そして、「ホクロを消す」という薬をいただき、それを朝夕塗ってくださいと言われました。そのときはぷちままはショックから何も疑うことなく、信じてしまいました。
 その日から3日間、朝夕塗りました。しかし、やはりぷちくんにとっては気持ちの悪いものらしく、塗ったあとすぐに毛繕い始めてしまい、舐めてしまってました。3日間ぐらいたつと気持ちも冷静になってきて、いろいろと考えるようになりました。そこで、ぷちままは以下の2つの要素から薬を塗るのをやめました。

   @塗るとすぐに舐めてしまい、本当に体に悪くないの?
   A本当に臭腺ではないの?
     先生はあまりハムスターに詳しくないみたいだったから本当にまるまる信じちゃってもいいのかなぁ?


 それから1ヶ月ほどは心配でず〜っと毎日様子を見ていましたが、3週間ほどすると自然に色が薄くなってきているみたいで安心しました。しかし、それからもず〜っと心に引っ掛かっていた出来事でした。

※注1 以前、HPで投稿されていたもので、その方も病院の先生が尻尾を持ち、そのときにまるで実験用の動物を扱っている
     かのように感じたと書かれていました。ぷちままにもその気持ちがこのときにわかりました。