麝〜Jakou〜香

 管理人が本格的にLaputaにのめり込むきっかけとなったのが、この3rdアルバム「麝香」

 ミートアゲイン でLaputaの名前だけは知ったものの、どんな人たちがやっているのか、どんな音楽性のバンドなのかということもまだ、よくわからないまま たまたま新星堂のチラシでアルバム発売と言うことを知り、買ってみたわけです。ミートアゲイン が収録されていたので、それを聴きたいばかりに。

 まず初めに、ジャケットとブックレットを見て、そのビジュアルに衝撃を受けました。

うーん…こんな人たちだったのか…ちょっと怖いかも;

気を取り直して、聞いてみた。

1曲目:アルバムタイトルにもなっている 麝香

…か、かっこええ〜!!Σ( ̄□ ̄;)
なに〜!?すごくかっこいいやんけー!
めちゃめちゃロックやんけー!

これが第一印象でした(笑)この退廃的な香りのする音がたまりません!

ケミカルリアクション シャウトがすごいと思った。1曲目、2曲目とこんな感じなので、しばらくLaputaってこういうバンドだと思っていました(笑/どんなんだよ)
 歌詞の内容は非現実的で、日常から離れて妄想に浸りたい気分の時にはうってつけ。 

ロゼ いろいろ妄想が入った「これも恋愛系?」という きわどい感覚。まっきはどうしても歌詞を聴いていろいろ想像してしまうので、始め難しいと思った。(今はあまり考えません)でも色合いのきれいな歌ですよね。

揺れながら 後にシングルをも買うことになるのですが、Bメロ〜サビのあたりは音程をとるのが難しくって、自分で歌おうとしてもこれはダメ!という曲のひとつ。aki味炸裂です。

裂かれて二枚 ベースの重〜い感じの音で始まる曲。裂かれて二枚ってどんなタイトルよ(^-^;)などと心の中でツッコミつつ、暗くて深くて冷たいところにふ〜っと引きずり込まれていくような、へんな心地よさを感じます。・・・わたしってこういう音楽、好きだったっけ?

カナリヤ 他の曲に比べて、しっとり聴かせるタイプのバラードで、akiの声の印象もこの曲では突然変わります。こういう低音〜中音域の声もよいねー♪(うっとり)

ミートアゲイン シングルとはイントロが少し違うのですね。音源として入手したのはこっちが先だったので、後でシングル版を聴いてピアノの音からすぐ始まっているのを「ああ、こうだったんだ」と初めて知った。

白昼夢 なんかこういうメロディーラインは好きだなぁ。切なくて泣けてきそう。このギターを弾いてる人はいったいどういう人なの?(ジャケットを見て)どの人なのー!?…と思ったのが、もしかしたらまっきをKouichi廃人にしたきっかけかもしれない。

ナイフ あれー?雰囲気かわった?・・・と思ったら、作曲者がちがった。BassのJunjiの曲ですね。ちょっとダンサブル。今ではサビのメロディーを着メロにしてるくらいの お気に入り。akiの高音がいきている。間奏のドラムソロがまた、かっこいいんですよねー。LIVEではTomoiに視線釘付け。

クラッシュボウイ  たてノリ!(笑)音や歌詞などの総合的なところで、このアルバムの中では一番好きな曲。akiさんの言葉の使い方ってきれいだなーという点ですごく印象的だった。♪灰にしてしまえ すぐに クラッシュ クラッシュ・・・♪ 運転中に聴くとついついアクセルを踏み込んでしまう危険な曲。最後の効果音が一曲目へとつながる仕組みになっているのも、おもしろいですね。また聴きたくなるんですよねー、アレ。こうして何度リピートしてしまったことか(^-^;)

 アルバム全体を通して、激しくも切なく狂おしいとでも申しましょうか、とにかく 自然に体が動き出しそうなサウンドばかりで、序盤のノリノリ系、 中盤のバラードでじっくり聴かせた後、終盤で一気に盛り上がるという 一枚でそのままライブ構成になっているようなアルバムですね。Vocal.akiの独特のハイトーンボイスも さることながら、バンドの演奏が厚みのある音で、このアルバムによってすっかり虜になってしまいました。
 Laputaの曲って、いわゆる捨て曲がないんですよね。どの曲も「これはあんまり好きじゃないからとばしちゃおー。」というのがなくて、聞き始めると結局最後まで通して聴いてしまう。こんな風に幅広い音楽性を感じさせるこのバンドに、素直に惹きつけられてしまったのでした。まー、後から知ったことですが、メンバー中の3人とほぼ同世代のまっきとしては、 彼らがかっこいいと思ってやる音楽に、どこか共感できる素地をすでに持っていたわけで。
 その当時、流行の「爽やかな」音楽にはそろそろ食傷気味であったまっきにとって、Laputaの ダーク・ハード・メロディアスという路線は、心臓のど真ん中を打ち抜かれたような感覚でした。この麝香がこのあとしばらく、まっきのヘビーローテーションとなったことはいうまでもない。

 しかし、麝香というタイトルでありながら、聴いているとあまり匂いを感じないなーなんていうのは、私だけか?むしろ色彩や温度や皮膚感覚には訴えてくるのだけど。