Shape 〜in the shape of wing〜

 

 

 移籍後第1段のマキシシングルです。タイトル曲の Shape〜 他、TickerFinal の計3曲入り。それぞれ aki、Junji、Kouichi作曲で、いま(リリース当時)のLaputaがこの一枚に詰め込まれていると考えてもよいのではないでしょうか。 

Shape  〜in the shape of wing〜 作詞・作曲aki。・・・って、シングルでは meet again 以来ではないか?aki曰く「しみったれた曲」 そんなことぜんぜんないですよー、akiちゃん! いい曲じゃあないですか。まったり始まってドラマチックに展開するのは、akiお得意のパターンですね。
 歌詞の印象は、ちょっと閉ざされた感じのところにいるんだけど、さあ、外の世界へでていくぞ!という決意をしようとしているあたりの心境ですね。いろんな不安や恐怖やそんなネガティブな心情が吹っ切れる直前の、揺れ動きつつも前向きな視線。

ねえ 背中押す力 ちょっと貸しておくれ

 この、完全に振り切れていない、どこか引きずった感じがリアルでいい。自信はないけど未来は見えている、ひとりじゃできないけどひとりじゃない、だからきっとあの黒雲の向こうへ飛んでいける。そんな静かな決意。とっても力強いメッセージソングだと感じた。
 夢に向かって飛び立とうとしている人、夢を忘れて立ち止まってしまった人、忘れていた夢を思い出して、また一歩踏み出そうとしている人、すべての人たちに贈りたい歌です。

 

Ticker 作詞aki、作曲Junji。オリエンタルなムード漂う曲。エレキシタールの静かな雰囲気と、ギターのゴリゴリな音との対比が絶妙。
 Junjiの曲は、空間的な広がり感がありますよね。砂漠とか空とか海とか、そんな横に広がった風景の似合う曲がうまいなあと、このごろ感じます。
 余談ですが、この曲のPVで砂漠のキャラバン風(もしくはドラクエ?)なイメージシーンと重なって映る弦楽器隊の演奏シーンが、すごく好き。KouichiもJunjiも、ただ無心にギター(とベース)を弾いている姿がとってもミュージシャンっぽい(>あたりまえ) 
 PVといえば、楽器隊3人は演奏シーンがあるのに、なんでakiちゃんだけないかなー・・・なんてバカなことを考えていたのは、私です(苦笑)ヴォーカルだから歌ってるところずっとアップで映ってるじゃん。それくらいわかれ!気づいたとき、私ってなんてバカなんだろうとしばらく落ち込んだ・・・

 

Final  作詞・作曲Kouichiくん。まっきにはタマラン曲ですね(^^; akiちゃんの声で歌っているのに、何度聴いてもKouichiくんが歌っているかのような錯覚を覚えてしかたのない曲。それはaki自身がインタビュー等で「(詩を初めて)読んだとき、『あ〜、これKouichiくん(そのまま)じゃん』と感じた」というようなことを述べていたことからも伺えるように、きっと当時のKouichiくんの心情が反映されているんでしょうね。

孤独な街並みは迷路で 
僕はモチベーションなくした 病める日々

 ・・・病める日々なんですか、バンマス? て思った。

 曲調としては、80年代の YMO とか、あのあたりを彷彿とさせます。煌びやかで派手で勢いがあって、バブル時代突入の頃。まっきの友人達は洋楽にはまりこんでいたなぁ・・・と、ここで思い出を語ってもしょうがないのだが、きっと同年代のみなさまにはどこか耳に覚えのある、そんな印象の曲だとおもいます。

 でも困ったことに、粉雪舞い散るころの歌なのに、真夏のライブツアーでの暑い(熱い)思い出しか浮かびません。