・前日まで。 関東・甲信越地方は一向に梅雨明けせず・・・。週間天気予報もコロコロ変わる始末。 7月末or8月初に登山を予定するも、8月初は仕事と重なり却下。(-_-;) 7月末の日・月か月・火の2通りに絞って見たが、どちらもハッキリしない天気予報。 折角なので、会社を2日休む事になるが人の少なそうな”月・火”プランを選択。 土日は冴えない空模様。。。登頂予定日までに梅雨明けすることを祈るが・・・。 |
・現地へ。 結局、梅雨明けはお預け。。。一応、日が差しているもののお天気は下り坂傾向。 それでも・・・はやる気持ちを抑えきれず11:35出発。一般道で渋滞にはまる。 月曜日だと言う事をすっかり忘れていた。高速は空いており、13:30に河口湖IC到着。 そのまま富士スバルラインに入り5合目を目指す。車もバスも少なく快適な登坂。 途中、4合目の展望台で車を止め休憩。ソバを食べながら外を見回すが、白いガスで 何も見えず。。。「去年もこんなだったし・・・。」と気を落ち着かせてから 5合目に向かう。(14:15) 10分後、第2駐車場に到着。(14:25) |
・5合目。 神社に参拝後、暑中見舞い用のハガキを買い車に戻る。宛名書きは面倒なので、 前日にパソコンで宛名を印刷しておいたのを持参した。ナイス・アイデア!(^^)v のりでペタペタ貼り付けて準備完了。忘れないようにカバンにしまい込むと、後は 登頂までやる事なし。。。フルリクライニングにした車内で、ラジオを聞きながら 横になってのんびりと過ごす。月曜日のためか、やっぱり人手は少ない様子。 |
・登頂開始〜6合目。(2,305m〜2,390m) 風もなく穏やかな天気であるが、やはり平年より気温が低いように感じる。 あまり早く登りすぎると山頂で凍える事になりそうなので、4:00頃の到着を目標に 登頂をする事にした。またも10時間コースだが、去年と一昨年のタイムテーブルを 持っているので時間調整は容易に出来る。この辺は慣れたもの。(^^)v いつものように広場の真ん中で準備体操。ツアー客も出払って、出店を片付ける 店員さんの姿しか見えない。静かな散策が楽しめそうだ。(^^ゞ 18:15出発。 恒例となりつつあるガスに包まれての下り坂。平年なら少し汗ばむくらいなのだが 今年はそれがない。今朝の山頂の最低気温が2度程度だったのでやっぱり平年より 寒いようだ。1時間弱で安全指導センターに到着。(19:00) 今年から新しい建物になっており登山道も若干変更されていた。ふと見上げると、 薄暗くなった山肌に7−8合目の山小屋群の明かりが浮かび上がっている。 先行のツアー客が出発するのを待ち15分程休憩。先客が十分先に行ったのを 見届けてから、山小屋群を目指してゆっくりと歩を進める。 6合目の山小屋”穴小屋”は、建築法違反でやっぱり閉まっていた。(^▽^) |
・6合目〜7合目。(2,390m〜2,700m) 単調な砂利のつづら折りが続くこの区間。闇に包まれるにつれて、満天の星空が 顔を覗かせ始める。ゆっくりと登る必要があるので、ターンの度に歩を止め星を眺める。 単調な登りなので、初心者の人なら飽きてしまうような道でも、散歩に来たねこには 静かでのんびりとしたゆとりの時間。大接近中の火星の姿を肉眼で捉えては驚き、 いろんな星座を見つけては感動し・・・。富士登山をしばしの間忘れる。(^^ゞ 7合目山小屋群の一番最初の”花小屋”に到着したのは20:40。昨年より30分ほど 余計に空を眺めていたようである。。。 |
・7合目〜8合目。(2,700m〜3,020m) 山小屋群に入って3個目の”7合目トモエ館”辺りから、登山道が急な岩場に変わる。 岩場に手をかけて登るような険しい箇所もいくつかあるが、登りやすく一気に高度が 稼げる。ここをいい調子で上がってしまうと高山病にかかる。実際、今年もツアーの お客さんが何人か動けなくなっていたのを目撃した。 途中の”鳥居荘”で焼き印を押してもらう。焼き印を押す場所が少なくなってるので ここ何年かは鳥居のマークに年号が入っているここの焼き印しか押していない。 「毎年登ってるの?」と焼き印を押してくれた小屋の男の子が尋ねてきた。 杖を確認すると、鳥居のマークが6つ。1999からは確かに毎年登っているねぇ〜。 「このお兄さんは、おまえがこ〜んなに小さいときから登ってるんだ」と側にいたのは お父さんだったのかな?「来年も来てねぇ〜」とにこやかに手を振っていた坊や。 まだ、今年の登山最中なんですけど・・・。(^^ゞ (21:35) 救護所のある太子館には23:00に到着。先客のツアーの方々も、ここで休憩らしい。 話を聞くと、九州からやってきた御一行との事。やはり、遠方の人でも一度は 富士山に登りたいんですねぇ〜。韓国人らしい4人組に杖を捕まれて質問攻めにあう。 「すごいですねぇ〜」「何回目ですか?」「この先はどうなってますか?」初心者だった らしく、不安だったんでしょうね。休憩がてらその一行と1時間ほど話し込む。 これ以上、上の方で休むにはちょっと寒すぎるかな?と言った気温だったので ちょうど良い時間つぶしになりました。。。 |
・8合目〜本8合目。(3,020m〜3,360m) ツアー客もそろそろ山頂を目指す時間帯になり、小屋の周辺がにわかににぎやかに なってきた。少ないと思っていた登山客が次々と現れて多少渋滞しそうな雰囲気。。。 まぁ、ツアーはその辺の渋滞を見越しての時間設定をしているので、ツアーの列に 付いていけばご来光1時間ほど前には山頂に着ける。ただ、少しペースが速いので 自分のペースでゆっくりと登り出す。”富士山ホテル”を目前にしたところで空腹に。 登山道を避けて、お湯を沸かす。バーナーの熱で暖を取りながらカップラーメンを 頬張っていると、道行く人の「いいなぁ〜」と言う声がチラホラ。。。(^^ゞ 暖まったところで、再び歩を進め、富士山ホテルに到着。(2:00) |
・本8合目〜山頂。(3,360m〜3,776m) 例年ならここのお気に入りの展望台で時間調整がてら長休憩を挟む所だが、 早めの時間調整が功を奏したのと、この辺りで休憩を取るには寒すぎるのもあり、 珍しく素通り。最後の山小屋となる”御来光館”周辺にたどり着くと、大勢の ツアー客が休憩中。(2:35) ここから先は道の狭い岩場になるので、この時間は いつも渋滞する。まして、例年より遅めの時間帯なので渋滞もピークに近い。 ・・・とは言え、休前日の混雑に比べたら大したことなさそうなので、列に 潜り込み山頂を目指す。かなりの急坂なのと、混雑に気を取られて夢中になって 登ってしまう箇所だが、やはりここでもペースを守る事が大切。休憩ポイントを 探しては立ち止まって息を整える。辺りが徐々に白みかかってきた頃、こま犬が 鳥居の前でお出迎え。思わず「また来ちゃった。。。」と笑みがこぼれる。 御朱印をもらってから広場で一休み。またひとつ勲章が増えました。(4:00) |
・ご来光。 今年も昨年同様、火口側よりガスが吹きつけ時折景色が見え隠れしていた。 だが、まさに御来光!!という頃に濃くなってきて、辺り一面真っ白け。 それでも、ほんの数秒顔を覗かせただけの御来光を拝めました。。。(4:50) |
・お鉢巡らない。(^^ゞ 一休みしていると、ガスに混じって細かい雨粒が吹き付けだした。いわゆる”霧雨”の ような状態だ。取りあえず暑中見舞いの投函だけ出来ればいいのだが、視界も悪く 風も強い。一応雨対策を施して、火口脇に向かってみる。時折突風が吹くと身体を 持って行かれそうになる程の風は、どうやら止みそうにない。。。 まぁ、郵便局までの十数分なら何とか行って来れるだろうと覚悟を決め、富士宮口の 山小屋群を目指す。この時点で既にお鉢巡りはあきらめていた。ハガキを出して すぐにでも下山しようという気になっていたので、急いで歩を進める。 今年から転落の危険がありそうな箇所には簡単な柵が設けられていた。 山頂NTT付近の平地では、視界の悪さに加えて強風に見舞われはしたが、 そこは経験者の強み。道にも迷わず無事に郵便局へ到着。。。だが開いてない。 実は郵便局は6時からで、5分ほど前に着いてしまった。(^^ゞ 表にポストがあるのだけど、奥宮でお札とお守りを選んでいたら開局していた。 小屋の中で必死に手紙を書いている人をかき分け、暑中見舞いを手渡すと 早々に帰路に就いた。元来た道を足早に戻り、再び山小屋で一休み。 このくらいの時間だと、ツアー客の陰はほとんど無く閑散としている。 側にいたおじさんが「郵便局ってここから遠いんですか?」と話しかけてきた。 聞くと変わった絵はがきを鳥居荘で買ったので、孫に送ろうかと・・・との事。 30年ぶりぐらいに富士山に登ってクタクタだとも言っていたので、ちょっと 行くのは止めた方が良いと進言し、山小屋に頼めば有料だけど山頂郵便局に 投函してくれる事を教えてあげると、良い事聞いたと大喜び。 やっぱり、”富士山頂郵便局”の消印が押されていた方が良いもんね♪ |
・下山。 7:00、下山開始。毎度の事だが下山が一番大変。いかに足への負担を減らすかが ポイントなので、序盤から杖に十分体重をかけながら小股で歩き続ける。 傘雲に包まれて山頂だけ天気が悪いんだろう・・・と高をくくっていたのだが 8合目付近まで下りても一向に霧雨は止まず、風に乗って上から横から下からも 容赦なく降り注いでいる。これは・・・ひょっとして・・・”雨”?きっとそうだ!! 気づくのが遅すぎたが、雨対策は万全なので問題なし。(^^ゞ やっぱり、合羽は 上下セパレートタイプのものを用意した方がよい。したから吹き上げてくる雨風に、 マリリンモンローみたいになっているおじさんを見かけました。(≧∇≦) ザックのカバーも必要。傘なんか差しちゃ駄目ですよ!カミナリ怖いから。参考まで。 雨が降って良かったのは、下山道で苦しめられていた砂埃が舞わない事くらい。 まぁ、その変わりに雨が吹き付けますからゴーグルは着けっぱなしでした。。。 それから、膝が痛くなったからと言って後ろ向きに下っている人を見かけましたが 絶対に止めた方が良いです。後ろ向きに転倒したら、どこまで転がっていくか わかりませんよ。。。これも止めましょう。 そんなこんなで、ずぶ濡れになりながらも無事下山。(10:45) 濡れた合羽を脱ぐのが大変でした。4合目から下は晴れていたんだけどなぁ〜。 まぁ、登山中に降られなくて良かった良かった。。。としましょう。(^^ゞ |
・総評。 初めての”雨”体験。ちょっと新鮮な感じがしました。 梅雨が明けて天候が落ち着かないと、雨にも降られるって事です。(^^ゞ でも、今思うと今年は異常気象で夏らしい日が数えるほどもなく、どちらかと言えば 無事行って来れただけでも儲けものって感じでしたから・・・。負け惜しみ?(≧∇≦) 7度目にして初めて”雨”も経験したので、来年以降は台風と雪以外ならいつでも 登れるってことです。。。この慢心が危ないんだよなぁ〜。(-_-;) |