ニャン太郎 ねこの2007年登頂記

(Update:2007/09/23)

● パソコン故障で書きかけの初版は幻に・・・。
・幻の”初版”。
 重い筆を取り、いつもと同じ文面で書き出して、大体8合目の”東洋館”位まで
 書き上げた”初版”は、パソコンのディスク故障の為”幻”になってしまいました。
 もう一度、同じように書き上げる根性も気力も無いので、今年は”簡略版”に。
 せっかく、金剛杖の八角形全てに頂上のご朱印を貰い「コンプリート」した今回の
 登頂は、2005年とほとんど変わらず割と順調な行程で山頂でのご来光は風も無く、
 高コンディションでのお鉢巡り。下りも比較的に元気に下山し、かなり”理想的”な
 富士登山が出来ました。
・そんな訳で…”簡略版”(^^ゞ
 後で余裕があれば、写真なんかも貼っちゃおうかな?(≧∇≦)
 
 ・前日まで
 本当は1週間前の7/29-30の予定も、7月中は梅雨明けせず当日も大雨。
 週の半ばに大型台風が東海・関東を急襲。”台風一過”の晴天を期待するも、
 大気の状態は不安定。「山沿いでは一時雷雨」との予報も。
 ・現地へ
 圏央道が中央道へ繋がり、初のドライブ。ただ、当日は河口湖の湖上際と重なったので
 混雑を危惧して早めに12:00出発。13:00に谷村P.A.でいつものようにとろろソバを食べる。
 食べ終わる直前に怪しい雲行き。13:15、慌てて車に戻り出発すると前が見えないほどの
 雷を伴う集中豪雨。車が水溜まりの上を滑るほどの浮揚感・・・だが、河口湖I.C.付近では
 何事も無かったような青空。富士スバルラインもわりと好天だったが・・・五合目付近で
 大渋滞(14:30)。前日の「アド街」で富士山が紹介されていたので嫌な予感はしていたのが
 案の定”的中”。観光目当ての車の列に並ぶ事約30分。途中で係員に道路脇の駐車場へも
 誘導されたが断固拒否し続け、お目当ての五合目駐車場に入る(15:00)
 ・五合目
 人込みでごった返す売店を尻目に、いつものようにお参りとハガキの購入を済まして
 車の中で一休み。頂上まで見えるほどの天気だが、ラジオに響くノイズ。雷が止まない。
 登頂の是非を悩むが、「行けるところまで」と身支度を整え広場に向かう。
 ・登頂開始〜六合目
 ラジオに響く雷のノイズ。左手前方に高くそびえ立つ雷雲が時よりピカピカと光る。
 その度に身を屈めながらおっかなびっくり歩を進める。
 18:50に安全指導センターに着くと職員に声を掛けられる。「これから(山頂)ですか?」
 「はい」と素直に答えると、「雨具は(持ってる)?」と嫌な質問。
 「大丈夫で〜す」と答えるが再度登頂を考え直す。19:00恐る恐る出発。
 河口湖湖上際の花火が見えたが、山中湖近辺の稲光ばかり気にしつつ上を目指す。
 ・六〜七合目
 稲妻と無言の戦い。七合目の山小屋群に辿り着くまでは身を隠すような安全地帯が
 無いので、山小屋にさえ辿り着ければ何とかなると思いながら雷との駆け引き。
 20:15に最初の山小屋「花小屋」に辿り着きほっと胸をなで下ろす。
 ・七合目〜八合目
 20:30日出館、20:40七合目トモエ館、20:55鎌岩館で5分休憩。21:05富士一館、
 21:30鳥居荘で年号入りの焼き印を押して貰いつつ10分ほど小休止。
 21:55東洋館に到着。すっかりリニューアルされた山小屋に気が引けて、
 すぐ先の広場で腰を下ろす。するとパラパラとにわか雨。側にいたツアーガイドが
 「すぐに止むとは思いますが・・・カッパを着ましょうか」と客に促しているのを
 耳にし、慌てておいらもカッパを着込む。22:20にカッパ姿で出発。
 23:00に太子館に到着。結局雨はそれほど降られなかったが、防寒対策にはなった。
 ・八合目〜本八合目
 23:30太子館を出発。若干人間渋滞に巻き込まれながら23:50蓮菜館へ。
 10分ほど小休止して日付が変わる頃に出発。0:30白雲荘で20分休憩。
 1:10に元祖室で5分休憩とこまめに休む。登りでは絶対に無理をしないのが鉄則。
 1:45富士山ホテルに到着。ベストシーズンである為か人が多く、流れに任せて
 そのまま山頂を目指す。
 ・本八合目〜河口湖口山頂
 1:50八合目トモエ館に到着。須走口との合流点で混雑する広場の隅でおにぎりを
 口にしながら小休止。人の多さから「人間渋滞」は必至と判断し、2:05に出発。
 ツアー客の列に紛れながら歩を進める。2:30御来光館に到着。前回(2005年)より
 10分ほど時間がかかっているがご来光には十分間に合いそう。
 旧九合目付近を3:05に通過。混雑する人込みの中、4:10に山頂の鳥居をくぐる。
 9回目の山頂。何の準備もせず「今回は無理?」との不安も合ったがまた山頂へ。
 ご来光を見ようと山小屋前の広場にごった返す群集を横目に火口付近に陣取ると
 早速食事の準備。お湯を沸かしてカップヌードルを口にする。側を通る登山客の
 羨ましそうな視線が、震えるほどの寒さの山頂でラーメンを食べる「幸せ」を
 益々増長させる。この瞬間を味わいたくて、わざわざ荷物になるコンロと水を
 運んでいるんだよな〜と恍惚の一時。お腹も満たし、暖も取れたところで
 いよいよご来光を待つ。4:50オレンジ色に染まった中、雲の上に一筋の光線が
 現れると、見る見るうちに丸い光の固まりが顔を出す。今年は無風で穏やかな
 ご来光。頬を伝う涙を拭いもせずに、ただ目の前に広がる光景を脳に焼き付ける。
 ・お鉢巡り
 ご来光を見届けてから郵便局を目指す。風も無く快適な散歩。奥宮で御札を買い
 郵便局で「暑中見舞い」を投函してから剣が峰へ。
 一番険しい”馬の背”を何事もなく登り切り、6:00富士山頂測候所の展望台へ。
 「アド街」で紹介されていた”影富士”が雲の上に見事に浮き上がり、写真に
 収めて山頂を後にする。道端に残る雪を手にしたりしながら6:30にお鉢巡り終了。
 30分ほど休んだり家に連絡したり、お土産を物色しながら過ごす。
 ・下山
 7:00持参したゴーグルをかけ、手拭いを顔に纏い半袖の軽装で下山を開始する。
 富士登山の一番の難所。明日からの”名古屋出張”が控えているだけに、出来るだけ
 負担のかからない様に歩いていたつもりだったが、登りで予想以上の体力を使った
 らしい。やっぱり事前の体力作りは必要と思いつつ時既に遅し。。。
 下山道唯一の江戸屋に8:00到着。そこからはひたすら膝への負担を気にしつつも
 重力に逆らいながらのジグザグ下山。途中トイレに寄っただけでひたすら我慢の
 長〜い行程。下山道の終わりの目印「獅子岩」に10:00到着。前回より少し速い。
 体力的な不安から「早く下りたい」気持ちが勝ったせいで、ちょっと無理した
 感があるのは否めない。六合目「安全指導センター」に10:10到着。
 5分休憩し登山道入り口で東京大学のアンケートに答えたりしつつ、
 五合目入り口には10:50に到着。今回も無事に行って来れました。。。
・総評。
 準備運動もしないで登るのは”経験者”だけにしましょう。(^^ゞ
 なかば「肉離れ」的に腫れた足を引き摺りながらの出張は大変でした。。。
 富士登山の極意。天気が良いのが一番。登りは無理をしない。金剛杖を活用!
 十分に体力的な準備をして、経験者と共に無理をしなければ絶対に登頂できる
 山だと思ってます。是非、日本人なら一度は登って欲しい・・・。
 アメリカ人と韓国人がかなり進出してました。負けるな日本!!(≧∇≦)
 
 但し今回の行程は、お爺ちゃんの御加護のお陰であったかも知れません。
 もしそうならば・・・ありがとう、お爺ちゃん。。。

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