ニャン太郎 ねこのご来光ツアー観察記

(Update:2000/08/03)

● 2000年の登山で、某旅行会社の「ご来光ツアー」の実体の一部を垣間見る
  ことが出来たので、ここにその内容を報告したいと思う。

・料金
 交通費(観光バス)/夕食、及び軽い朝食(おにぎり2個)/山小屋の宿泊料
 総額で約2万円とのこと。山小屋宿泊料の相場は1泊2食で5〜6千円。
 (ねこは宿泊していないので、交通費のみ。総額約5千円でした。)
・行程
 5合目の出発はPM5:30。1日目の目的地は8合目"蓬莱館"に PM10:00。
 ここで2時間の仮眠をして、AM0:00に出発。AM4:00頃に山頂到着。
 山小屋で30分程休憩して、AM4:35 ご来光を拝観。その後自由時間。
 この間にお土産を買ったり、久須志神社で登頂印を押して貰ったり。
 そしてなんとAM5:00集合。そのまま下山開始!山頂での滞在時間は
 わずか1時間足らず。本当に御来光を見ただけ。その後の行方は知らない。
・ツアー参加者の独り言
 「"2時間の仮眠"って言われても、寝たうちに入らないヨ。」
 (同じ山小屋の個人客は「ツアー客がドタバタやってきて眠れない」とも。)
 「ペースが速くて…」(最後尾でへばっていたツアー客:50代後半)
 「もう帰っちゃうのかよ。」(山頂で"集合"の声がかかって。)
・所感
 ツアーコンダクターは、当然の事ながら各人の状態を見極めたペースで登っている
 訳ではない。ただ時間通りにツアーを消化したいだけである。
 故に、体力があり、思惑通りのペースを保てる人は休憩場所で十分に休む
 事ができ、逆にペースについて行けず、挙げ句の果てには高山病になりつつ
 あるような人は、ほとんど休めずにすぐ出発といった本末転倒現象が
 見受けられた。勿論、ツアーコンダクターは先頭と最後尾に一人づついるので
 見捨てて置いて行かれるような事はないが、ついていけない人には
 苦痛以外の何物でもない。また、折角苦労して山頂に上がったのに、
 山頂での滞在時間が1時間弱では、"ご来光ツアー"と銘打っているとは
 言え、あまりにも勿体ないと思う。個人で計画した方が無難と言える。

Back戻る  HomeHome