お釈迦様のお姿の変遷
最初は・・
亡くなられた後で、会えなかった者は尋ねます。
「どんなお姿だったの?」
あまりにも素晴らしいお姿を刻むことは到底できません。
「この石の上に立ってお話されたんですよ。」
「この菩提樹の前に座禅していられたのですよ。」
と、いうわけで石、菩提樹をシンボルとして表現しました。
「素晴らしい方です。太陽のようにありがたい。」
太陽を図案化したものが輪宝です。
石、菩提樹、輪宝、足跡のように抽象的なものがお釈迦様のシンボルでした。
そして、亡くなって約300年後の紀元前2世紀ごろにはじめてお釈迦様の像がつくられるようになりました。
|
日蓮宗のご本尊は、
「我常にこの娑婆世界にあって、説法教化す。」
と言われる、久遠本仏であるお釈迦様です。
|
本尊:久遠実成本師釈迦牟尼仏
@首題本尊:御題目
A釈迦一尊
B大曼荼羅
C一尊四士:
釈迦像 上行菩薩 浄行菩薩 無辺行菩薩 安立行菩薩
D一塔両尊四士:
宝塔 多宝如来 釈迦像 上行菩薩 浄行菩薩 無辺行菩薩 安立行菩薩
この中で日蓮宗といえば連想される方も多い独特のヒゲ文字の大曼荼羅をご紹介いたします。
大曼荼羅は日蓮上人が「本尊抄」で定まった図規によって、文永十年七月八日佐渡一の谷で本仏の御心を写し出し、「妙法曼荼羅」として図示されたものです。
(「日女御前御返事」)
日蓮上人は贈る人の状況によって様々な曼荼羅を贈られています。
基本は変わらないのですが、内容にはいくつかのバリエーションがあります。
独特の髭文字で書かれた曼荼羅は、はじめて見るかたには読みにくいですね。活字にしてみました。 |
|
|