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別回向…個人、先祖に
総回向…知っているひとも知らないひとも、
徳を廻らす。
別回向文の一例
『上来鳩むる所の功徳を以っては、○○居士の霊位に回向し、報地を厳浄す。
仰ぎ願わくは諸尊、哀愍加持したまえ。
もっぱら祈るところは○○居士、回向供養の法楽を受け、無始以来の重障を滅除し、まのあたりに諸仏を見奉り、妙法を聴受し、三因を開発し、三徳を育成し、この宝乗に乗じて、あまねく法界に遊び、速やかに菩提を証せんことを。
総じては○○家先祖代々の諸精霊、乃至有縁無縁先亡後滅法界含識、平等利益。
十方三世一切諸仏世尊菩薩摩訶薩、平等大慧一乗妙法蓮華経』
＊上来…以上のように修行して
哀愍加持したまえ。…心配して見守ってください。
報地…次の場所 それがどんな場所であれ、
重障…�“冉此´⊇蠱両磧蔽里襪戮�ところを知らない障り）。この二つにより輪廻する。
法界…この世のすべて
含識…心を持っているもの、「私」をもっているもの、人間、動物、すべて。含霊。
＊平等大慧一乗妙法蓮華経
初めは上に向かって悟りを求め、下へ向かって他を救う菩薩も、最終的には上下感覚がなくなる。
法華経は、このまだ上下感覚をもっている未熟な菩薩を教護し、透明にして行く教え。
透明について
三因仏性
正因仏性
了因仏性
縁因仏性
思い描いているものは、幻のようである。
固定化したものではない。
無自性。空。
だからこそ善悪も変わる。
人の心は雪のようにうつろいやすい。（日蓮）
うつろだからこそ、よくも悪くもなる。
悟りは透明だからこそ、いろんな色をうつし出す。…正因仏性
如意珠王身。ガラス玉のように透明だからこそ、うつし出す様々な色。
お経を了解しましたか、理解しましたか…了因仏性
お寺参り、仏様に花をそなえたり、仏と縁を結ぶ行い…縁因仏性
透明になって行く機会があることが仏性。
性善説や、心の中に天使と悪魔が棲んでいる。というイメージもったままだと、
仏性を入れ子の仏のように固定化したものと捉えやすいので気をつけましょう。
三徳 正因←→法身…苦 本来が透明なのに苦しみしかうつらない。
了因←→般若…煩悩 ルールを作ったり、破ったり
縁因←→解脱…業 良い縁を作れば業から解脱する。
人は、一身上の都合のように、そのひとならではの業（因縁）を 抱え込んでいる。
その人ならではの因縁が解消されるのが解脱。
そしてその人ならではの業苦とその解脱があるからこそ
仏と成ったときに、さまざまな光りを放つ。
即身成仏とは、身に即して成仏するの意。
菩薩であったとき、その身に受けていた業の色合いを残して仏に成るのこと。
回向文
『上来勧請し奉る本門常住の三宝諸尊。 法華経擁護の諸天善神等の御宝前に於て読誦し奉る御妙判一節、唱え奉る妙玄題等、鳩むる所の功徳を以っては一天四海皆帰妙法、末法万年広宣流布。世界平和。国土安穏。穀産豊饒にして四海楽しみを同じゅうせんことを。又祈る某等無始以来の謗法罪障を消滅し、信力を増進し、悪を滅し、善を生じ、少病少悩、気力安楽、身体健全にして、現当二世所願円満と守護せしめ給え、南無妙法蓮華経。
重ねて願わくは当家先祖累代九族有無両縁の諸精霊、法界萬霊、転迷開悟、離苦得楽、出離生死、證大菩提。別しては（本日命日、または、今晩逮夜）に相遇う所の「戒名」霊位、坐宝蓮華成等正覚、妙法経力即身成仏、仏果増進追善菩提、願わくば此の功徳を以って、普く一切に及ぼし、我等と衆生と皆ともに仏道を成ぜん。南無妙法蓮華経。南無妙法蓮華経。南無妙法蓮華経。』
小回向
『上来鳩むる所の功徳を以っては、○○居士の霊位に回向し、報地を厳浄す。
仰ぎ願わくは一切の三宝。宗祖代聖人哀愍加持したまえ。
もっぱら祈るところは「戒名」霊位百業縁起の宝土に於いて回向供養の法楽を受け、無始の重障を滅除し、親り（まのあたり）諸仏を見奉ることを得て、妙法を聴受し、三因を開発し、三徳を資成（しじょう）し、この宝乗に乗じて、あまねく法界に遊び、疾く道場に趣いて、仏知見を開き、宝蓮華に座して等正覚を成ぜん。
南無十方三世一切諸仏世尊菩薩摩訶薩、平等大慧一乗妙法蓮華経』
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2010/11/08/17:44:16
No.19
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