記事No | : 1588 |
タイトル | : 性善説 |
投稿日 | : 2012/07/26(Thu) 09:45:47 |
投稿者 | : 桃青 |
哲学者池田晶子さんによれば
「人間には、善を行いたいという欲求がある故に、人間の性は善であるという。」
というのが本来の性善説だそうですが、
講義などで、仏性について
「人間に仏性が無ければ、人間が仏の教えを求めることなどないだろう。」
と解説されることがあります。
私は、この解説を聞くたびに、人間というものへの信頼を深くするのですが、似たような「性善説」の解説では、人間への信頼が深まるということはありません。
その違いは、どこにあるのでしょう。
おそらく私には人々が口にする「善」というものへの信頼がないからでしょう。
人々は「善」の名の元に、本当に、本当に酷いことをしますから。