記事No | : 1603 |
タイトル | : 不二の法門 |
投稿日 | : 2012/08/04(Sat) 09:01:59 |
投稿者 | : 修業者 |
> 昨今は、どうも「正しいか正しくないか。」の二元論でモノを見たり考えたりする風潮が高まってきているようだ。
私は以前キリスト教を学ぶため、キリ否掲示板に参加していたことがあり、そこでオムナイさんという某M教の方から某M教の教義の基礎を教えて頂いたことがあります。
オムナイさんの掲示板や教えて頂いたURLを随分参照しました。
某M教は徹底した二元論でちょっと滑稽味のある宗教ですね。(笑)
仏教には二元論を否定した不二の法門という教えがあります。
ネットなどで調べると、二つとない素晴しい教えだなどと出鱈目なことを書いているサイトがありますが、これは誤りで、二つではないすなわち二元論ではないという教えなのです。
不二の法門は、維摩経というとてもおもしろいお経に説かれています。
在家の維摩詰が病で倒れた際、お釈迦様が十大弟子や菩薩達に見舞にいくよう命じたが、誰も以前維摩詰にやり込められているので、しり込みをして行こうとしません。
最期に文殊菩薩に白羽の矢がたち、十大弟子や菩薩達をはじめ多くの弟子たちが金魚の糞のように付いて行きます。
弟子や菩薩達は病床の維摩詰と問答しますが誰もかないません。なぜなら彼らは二元論で論議しているからです。
最後に維摩詰は究極の境地を沈黙によって示すのです。
某M教の方も維摩経を読まれると考え方が変わるかもしれませんね。
お釈迦様の一番弟子の舎利佛が徹底的にからかいの対象にされていて、へたな落語よりおもしろいですよ。