記事No | : 2160 |
タイトル | : 子供が生まれて親となる。 |
投稿日 | : 2013/07/19(Fri) 18:21:58 |
投稿者 | : 桃青 |
「子供が生まれて親となる。
親から子供が生まれるのではない。」
この言葉、あなたはどう聞かれたでしょう。
あ!と、胸を突かれたように聞かれるかたもおられるでしょう。
親と子、というものの関係性にあらためて、何事かを感じて、思わず合掌したくなったかたもおられるでしょう。
「そんなこと当たり前だがやー。そんなことは単なる言葉遊びだがやー。」
と、聞かれるかたもおられるでしょう。
これらは実際に私が体験したこの言葉を聞いたかたがたの反応です。
同じ言葉を聞いても、受け止めかたは様々。
そうですよねー。
聴いている者が全員、話される内容を話し手が伝えたいままに、理解するのなら、小学校から大学まで、教師も生徒も苦労はしないわね。
しかし、です。
「子供が生まれて親となる。」
を「当たり前の事だ。」と言いながら、「親から子供が生まれた。」と思っておられるかたは沢山おられます。
先の「当たり前だがや、仏教なんて当たり前のことばかり言っているだけだがや。」
と、言われたかたも「親から子供が生まれた。」と思っておられることは、言葉の端はしから伝わるのです。
このかたばかりでなくマスコミもほぼ全て親子の問題を取り上げるときは、「親から子供が生まれた。」と捉えて記事を書く。
ごく稀に「子供が生まれて親となる。」というコメントを寄せるかたもおられるけれど、マスコミ各社の姿勢は「親から子供が生まれる。」ですね。
「聞くまでも無い。当たり前だ。」と言われるのなら、
いちど「子供が生まれて親となる。親から子供が生まれるのではない。」
という観点から、親子に起きている問題を考えてみてはどうでしょう。
「親から子供が生まれた。」
で見ているうちは、見えてこないものが見えて来ること間違いなし。です。
親子の関係に悩まれたかたが、はっと顔色が変わり、次に大きく頷かれるのは、今まで見えていなかったものに、気がつかれたからではないか、と、思うのですけれども。