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タイトルアイデンティティもまた・・・
記事No1495
投稿日: 2012/05/06(Sun) 22:59:13
投稿者桃青
「私」はマナ識をもって阿頼耶識に愛着し、愛着したものを「私」だと思っている。
愛阿頼耶なのだ。

日本国があるから、私は日本人という。
某M教会があるから、私は某M教会員であるという。

例えば、日本国や某M教会がなくなっても、その人は、たちどころに消滅したりはしないだろう。
私は日本人といい、私は某M教徒というが、日本国という組織、某M教会という組織があってもなくても、私は存在するのだ。

所属している組織が無くなるとアイデンティティが喪失するというがアイデンティティが喪失したからといって、私が消滅したりしない。
アイデンティティというものも、愛アラヤで、愛着で、そのひとが激しく愛着しているものは何か、というだけのことなのね。たぶん。

アイデンティティーの喪失とは、愛着していた対象が無くなるということなんだね。たぶん。

タイトルRe: アイデンティティもまた・・・
記事No1496
投稿日: 2012/05/08(Tue) 12:03:06
投稿者修業者
> アイデンティティーの喪失とは、愛着していた対象が無くなるということなんだね。
> たぶん。

会社を定年退職して3年も経てば、元の職場及び仕事関係の人との付き合い(挨拶状、電話、メールを含む)は、皆無になります。
すると、家族以外の人とのコミュニケーションが殆どなくなっしまいます。
家族が相手をしてくれるのならまだ救われますが、独身で一人暮らしだったり、家族に見放されたら悲劇で、完全に孤立してしまいます。

定年退職後に起業したり、農地を借りて家庭菜園を始める元気な方もおられますが、2年程度で大半の方が止めてしまいます。
60歳を過ぎてから畑違いの仕事を始めるのは難しいのでしょう。

そこで、有料のスポーツジムに通ったり、県や市が主催する趣味の同好会に入ったり、ボランティア活動をしようとしても、組織の中にグループができており、そこに上手く溶け込むことができず、やめてしまうケースが多いようです。

やがて自分を見失い何をする気力もなくなり、家に閉じこもって全く姿を見せなくなってしまいます。
以前、老人福祉センターで施設兼利用者サービス係りのバイトをしていた時、何人かの老婦人に、うちの亭主は定年退職したらうつ病になっちゃったとかボケちゃたので困ってる、という話をいくつも聞かされました。
団塊の世代の多くの男性は、定年退職がアイデンティティーの喪失なのではないでしょうか。
何か、考えただけで気が滅入ってしまいます。

タイトルRe^2: アイデンティティもまた・・・
記事No1498
投稿日: 2012/05/08(Tue) 16:47:31
投稿者桃青
> 会社を定年退職して3年も経てば、元の職場及び仕事関係の人との付き合い(挨拶状、電話、メールを含む)は、皆無になります。
> すると、家族以外の人とのコミュニケーションが殆どなくなっしまいます。

まず、年賀状の枚数がガクっと減る。そうなるだろうと覚悟はしていても、現実に薄い年賀状の束を見ると、底知れない寂寥感が襲って来る。
という体験談を拝聴したことがあります。

> 家族が相手をしてくれるのならまだ救われますが、独身で一人暮らしだったり、家族に見放されたら悲劇で、完全に孤立してしまいます。
>

出家願望のあるかたなら、出家したも同然の悪くない環境なのでしょうけど・・・。

> 定年退職後に起業したり、農地を借りて家庭菜園を始める元気な方もおられますが、2年程度で大半の方が止めてしまいます。
> 60歳を過ぎてから畑違いの仕事を始めるのは難しいのでしょう。
>

稀に、とても元気なかたがおられて、起業や転業に成功されるかたもおられます。
そういう姿を指して、「ほれ!あのようになれるはずだ。」と、週刊誌やマスコミは囃したてますが、誰でも努力すれば成れると思うのは錯覚でしょうね。
「60歳過ぎて、起業に成功する。」もまた現象ですから、因と縁と、現象が生起するだけの条件が整わなければ、生起しませんわね。

> そこで、有料のスポーツジムに通ったり、県や市が主催する趣味の同好会に入ったり、ボランティア活動をしようとしても、組織の中にグループができており、そこに上手く溶け込むことができず、やめてしまうケースが多いようです。
>

人間が集まれば、必ず仕切りたがり屋が登場する。
あれが不思議ですね。
仕切りたがり屋が良識的なかただと、新参者をグループに溶け込ませるように上手に取りまわすということもあるようですが、
ボスと子分、みたいな関係のほうが目に付きますね。


> やがて自分を見失い何をする気力もなくなり、家に閉じこもって全く姿を見せなくなってしまいます。
> 以前、老人福祉センターで施設兼利用者サービス係りのバイトをしていた時、何人かの老婦人に、うちの亭主は定年退職したらうつ病になっちゃったとかボケちゃたので困ってる、という話をいくつも聞かされました。

デイサービスのスタッフも、ケアマネさんも「男性のほうが扱いにくい」と言われます。
怒鳴ったり、威張ったり、セクハラしたり、「そんな事をワシが何故しなければならないのだ。」と、協調性がない・・・。
で、母が利用しているところは定員10名ですが、「女性限定」にされたそうです。
和気藹藹でとても良い雰囲気です。
スタッフもやりやすいそうですが、女性通所者にも「女性限定」は好まれるそうです。

反対に「男性限定」というところは、まだ聞いたことがない。
男性はどうなんでしょうね?
もし、自分が利用することになたら「男性限定」は、魅力的?

> 団塊の世代の多くの男性は、定年退職がアイデンティティーの喪失なのではないでしょうか。
> 何か、考えただけで気が滅入ってしまいます。

そうですか?
「これで思い切り好きな仏教の勉強ができるようになった。」と、言われるかたもおられますよ。

愛着するものにいつ出会えるか、なんてわからないって、思いますけど。