タイトル | : 最強のタッグ |
記事No | : 2074 |
投稿日 | : 2013/06/03(Mon) 11:54:51 |
投稿者 | : 桃青 |
「あなたのためにわざわざ認知症になってくださった菩薩、仏」 「親を施設に預けるなど、子供としてしてはいけないことです。」
この二つが同時に説かれ時、それは最強のタッグとなって、 介護にあえぐ者のまえに立ちはだかることもある。
さて、「あさいち」では、 「私の人生は、このまま介護で終わってしまうのだろうか。」 と、いう思いから、母親を施設へ入居させた女性を取り上げていた。
母親は、「(娘から施設へ行くようにいわれた)あの時ほど悲しかったことはない。今でも思い出すと涙が出る。」 と、涙声でインタビューに答えていた。
冒頭、介護を受ける世代の方々は、インタビューに 「介護されるなら、娘、嫁。我儘が言えるから。」 と答えるかたがどちらかというと多かった。 そういうものだろうなあ。とも思う。
そういう方々はその我儘を受け止めて疲れて行く娘、嫁のことは思わないのだろうか?
人間の「苦」を深く見つめて説かれた仏教の釈尊の本意を伝えると自負する日蓮宗の導師らが、認知症の介護に苦悩するものたちへ説く言葉が 「あなたのために認知症になってくださった菩薩、仏」 「親を施設に預けるなど子供として、してはいけないことです。」 だけでは、あまりにもさびしい話ではないだろうか。
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