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タイトル養子
記事No2267
投稿日: 2013/09/27(Fri) 17:29:53
投稿者桃青
御住職との雑談の中で、養子を望む高齢の女性が話題となった。
女性は老いての一人暮らしの心細さを思い、かなり以前から養子を探しておられることは知っていたが、まだ適当なかたが見つけられないままであるという。

「養子は血縁関係があっても難しいですから、ましてや他人は・・・。」
と、その女性の計画を危ぶむと
「心細さも大きいでしょうが、○○家がそのかたの代で絶えてしまいますからね。」
「え!今時、何が何でも家を存続させなければならないという時代でもないでしょうに・・・。」

と、思わず言ってしまったのだが、御住職は怪訝な顔をされていた。

○○家の子孫繁栄と家内安全を祈ることは悪いことではないだろうが、私は思う。
仏の眼から御覧になったら、○○家だの××家だの、先祖は士族だの百姓だのということなど、小さな小さなことなのではないかと。。

タイトルRe: 養子
記事No2268
投稿日: 2013/09/27(Fri) 18:39:13
投稿者しんのすけ
> 「え!今時、何が何でも家を存続させなければならないという時代でもないでしょうに・・・。」
>
> と、思わず言ってしまったのだが、御住職は怪訝な顔をされていた。
いや、仏の教えを説くお寺ほど世襲の多い世界もないと思うので怪訝なお顔も当然かと。

> 仏の眼から御覧になったら、○○家だの××家だの、先祖は士族だの百姓だのということなど、小さな小さなことなのではないかと。。

たとえ自分の代を繋いだとしても、その次はどうなる?
墓地など三代過ぎればほとんど無縁墓地になります。
この世で自分が捲いた縁は何らかの形でこの世に波紋を残して
繋がっていくのだから、意味の無い事だと思います。
また、自分のDNAにこだわり卵を冷凍保存にしたりするのも僕は意味が無いと思っています。

タイトルRe^2: 養子
記事No2269
投稿日: 2013/09/28(Sat) 08:11:26
投稿者桃青
> いや、仏の教えを説くお寺ほど世襲の多い世界もないと思うので怪訝なお顔も当然かと。
>

「結局伝統芸能でしょ。」と言われたかたもおられましたが、
その事情は世襲で固めて新参者の参加を許さない現在の歌舞伎の世界と置き換えても違和感がないかも、ですね。
もっともどこの宗門にも海老蔵のようなマスコミうけするスターはいませんけど。(笑)

高貴を近親の世襲で続けると、血が腐って貴腐という腐った魅力を放ち出すそうですが・・・。
て、ワインじゃねーよ!(近藤春菜風に)

> たとえ自分の代を繋いだとしても、その次はどうなる?
> 墓地など三代過ぎればほとんど無縁墓地になります。

墓所へ行けば、そのようになった墓を随処に見ることができるのに、皆、「自分とこだけは、ああはならない。ああ成るはずはない。ああ、なったのは、どうで、こうで」
とは言うけれど、自分もまた、とはまず、思わないものなのですね。

タイトルRe: 養子
記事No2270
投稿日: 2013/09/30(Mon) 15:14:09
投稿者HIROMI

>
> ○○家の子孫繁栄と家内安全を祈ることは悪いことではないだろうが、私は思う。
> 仏の眼から御覧になったら、○○家だの××家だの、先祖は士族だの百姓だのということなど、小さな小さなことなのではないかと。。

小さな小さなことを大ごとにして騒ぎ立て
るのが人間の性なのですね。

お墓の話が出ましたが...義父が辺鄙な辺鄙な市営霊園にデカイ石で墓を買ってしもうたwww
あんなん、どうするんじゃ!お守りするの、うちらの代だけで終わりなのにwww
あんなところに私は入りたくない。我々亡き後、遺した子供が迷惑するのが火を見るより明らかだからです。頭痛い問題です。

しんのすけさんが書かれているように、最近、『卵活』と称してDNAにこだわった方々が卵子の冷凍保存を始めていると聞きます。
私も無意味なことに 思えます。

タイトルRe^2: 養子
記事No2271
投稿日: 2013/10/01(Tue) 12:02:03
投稿者桃青
>
> 小さな小さなことを大ごとにして騒ぎ立て
> るのが人間の性なのですね。
>

仏教は物事を仏眼で見られるようになることを目指しているはずなのですから、法を説く立場のかたが率先して○○家の存続の重要性を説いてどうするのだ、という気持ちはあります。

法を説く立場のかたなら、せめて「○○家の継続も大切ですが、それよりもっと大切なものがありますよ。」
と説いていただきたいものだと思われてなりません。

もっと大切なもの・・・。
例えば日蓮宗なら「一大事の因縁」とか、ね。
毎日のように欲令衆を読み、

「諸仏世尊は、衆生をして仏知見を開かしめ清浄なることを得せしめんと欲するが故に、世に出現したもう。
衆生をして仏知見を示さんと欲するが故に、世に出現したもう。
衆生をして仏知見を悟らせめんと欲するが故に、世に出現したもう。
衆生をして仏知見の道に入らしめんと欲するが故に、世に出現したもう。
舎利弗、是れを諸仏は唯一大事因縁を以ての故に世に出現したもうとなづく。」

と、大声で調子よく唱えている、その仏知見とは、清浄なること、とは、なんなのですか、ということです。

> お墓の話が出ましたが...義父が辺鄙な辺鄙な市営霊園にデカイ石で墓を買ってしもうたwww
> あんなん、どうするんじゃ!お守りするの、うちらの代だけで終わりなのにwww
> あんなところに私は入りたくない。我々亡き後、遺した子供が迷惑するのが火を見るより明らかだからです。頭痛い問題です。
>

あー、よくおられますよ。
「家の墓のほうが、○○んとこより大きい。」
「うちんとこの墓は村の中で一番大きい。誰それはエラソーなことを言っているけど、墓は小さい。」
と、言われるかた。
戦前は墓の大きさが社会的身分とシンクロしていたので、その名残で大きな墓に拘るかたはまだまだおられますね。
墓石屋もそうした施主の自己愛の心を上手にくすぐって高い墓石を買わせるのでしょう。

> しんのすけさんが書かれているように、最近、『卵活』と称してDNAにこだわった方々が卵子の冷凍保存を始めていると聞きます。
> 私も無意味なことに 思えます。

「自分の子孫を残したい。」て、動物の本能でしょうから・・・。
でも、その本能に振り回されている状態が、そんなに素晴らしいことだとは思えないですけども。

それと、自分の精子や卵子を残したい、という気持ちと、名所旧跡に自分の名前を落書きする気持ちは、どこか相通じているように見えて仕方ないです。