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タイトル猿 リチャード三世 ギリシア彫刻
記事No2327
投稿日: 2014/03/22(Sat) 12:31:39
投稿者桃青
『名画の謎』(中野京子)で興味を惹かれた記事。

◎猿

猿に対する思いは西欧人と日本人とで違いがああり、西欧人にとってあくまでも異国それも非キリスト教国の動物であり、身近に猿が棲息して古くから猿に親しんできた日本人とでは猿への思いが根本から違うと書かれていた。
キリスト教国の人間が非キリスト教国を下に見るのは、理屈ではなく皮膚感覚であったのだろう。
猿はそのような国にしか棲んでいない動物だったのだ。
なので、進化論への拒絶反応の凄まじさは、日本人には解っているようで解っていないのかもしれない。
猿の生態を熟知して『うつぼ猿』に涙を流して来た日本人は、進化論を「そういうものだろうな。」と、すんなりと受け入れたのだが。
猿が人間の近くで棲息しているのは、日本ばかりでなく、インド、アジアは大抵そうだけれど、そういう国では、どうだったのだろう?

◎リチャード三世
シェイクスピアによって悪の魅力がぷんぷんという人物にされてしまったが、実際のリチャード三世は、善政を行う完璧主義者だったようだ。

◎ギリシャ彫刻

同性愛を忌まわしいものとしたキリスト教の影響が無かった時代のギリシャで、男性の肉体美がどのように観賞されたのか、現代の私達はもはや彼らと同じ眼でギリシャ彫刻を観賞することはできなくなっている。
と。
確かに、ギリシャ彫刻は男性、女性、人間の肉体の完全な美しさを表現していると、学校では習うが、そこまで言及されることはなかった。
ちょっと眼からウロコ。