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タイトル葬式すら消えて行く
記事No2341
投稿日: 2014/07/05(Sat) 11:30:39
投稿者桃青
葬式坊主と揶揄されていたが、最近はその葬式すら消えて行きそうです。
先日、東京での葬儀に招かれた住職が、色をなして憤慨されていた。

曰く、
到着した途端、葬儀社の担当者から、
「通夜と葬儀、どちらにされますか?」と、尋ねられ、どういうことかと問いなおすと
「費用がかかりますので、通夜か葬儀か、どちらか一方だけというのが東京では一般的です。」
と、説明され、葬儀を選んだと。
東京の同門の上人に、その話をして、「いったいいくら貰っているのか」と、尋ねたところ「うちでは、400万。」と涼しい顔。
「彼岸供養も、棚行も、うちでは考えられないくらい高額だ。」
と、住職は首を振っておられた。
そのうちに、経営の苦しさのあまりに、「葬儀も彼岸供養もしてくれるひとだけで良い。東京なみに。」と、思われはしないか、と心配になり、すかさず
「東京は月行をしませんから、葬儀も彼岸供養も盆の棚行も高額なのではありませんか。
一括払いと分割払いの違いで・・・。」
と、申し上げたのですが、近々値上げも検討中なのかしら。

教化、布教の困難さに、ついつい
「解ってくれるひとだけで良い。」
と、なりがちなのですが。