タイトル | : 中国お墓事情 |
記事No | : 1426 |
投稿日 | : 2012/03/14(Wed) 09:32:10 |
投稿者 | : 桃青 |
一人は中国東北地方、もう一人は江南の中国人知人から聞いた話ですが、中国全土の事情ではないかもしれません。
*中国の墓は、夫婦二人用。 中国の遺蹟墳墓には夫婦二人で葬られている例を複数あるので、 これは中国古来の伝統なのかも。 そういう遺蹟では、幼くしてなくなった子供は一人で葬られてた。 現在も、独身のままに亡くなった場合、独りで葬られる。 案外、夫は好きだけど、夫の家族と一緒なのは我慢できない、という声もよく聞くので、そういうかたには中国式の「二人だけいつまでも一緒よ。」は羨ましいかもしれない。 *30年か50年の墓地契約をする。契約終了時に再契約されなければ、更地にして新たな契約者と契約する。
*日本の回忌供養に相当する法事は、5年、7年のみ。 日本の回忌供養の年数は中国伝来と思っていたので、意外。 中国共産党の政策によるのか、元々の姿なのかは不明。
*仏教であっても戒名はない。 仏弟子という形にこだわるのは、日本だけなのか、 これも中国共産党の政策なのかは、不明。 他の仏教国ではどうなのだろう? *戒名料はないが、墓地の契約、法事にかかる費用は、とても高い。 墓を建てることは孝行の証なのか、と尋ねたところ、 「それもあるけれど、男の子は家が無いと結婚できないが、 若い子供に家やマンションを用意する資力はない。 親が子供の結婚のために家を用意するのが一般的で、 その代り親の墓は、子供が用意する。という感じ。」 なのだそうだ。 資本主義国では、一般的な住宅ローンは無いようだ。 住宅ローンの保障となる生命保険も火災保険も個人向けのはまだ無いようだ。 中国人が何にでもすぐに銭金を要求するのは、「今、ここでとれるカネをとっておかなければ、先はどうなるかわからない。」ということが身にしみているからだろうか。 労働者には、労災保険も無い。地方から出てきた労働者は、危険な現場で働いているが、事故があれば見舞金が出るのは稀で、何もなしにほうり出されている。 外国人労働者にも健康保険を与え、仕事が無くなれば生活保護まで与えている日本はなんと良い国なのだろう。 *火葬場と葬儀場、レストランが一緒になっているのが一般的で、 そこでは、墓が用意できるまで、遺骨を有料で預かってくれる。 ずーっと預けたまま、ということもあるが、預かり料が払われなくなれば、処分される。
|