記事No | : 1878 |
タイトル | : 予防は大切、でも、 |
投稿日 | : 2013/02/05(Tue) 19:02:28 |
投稿者 | : 桃青 |
認知症を発症しているひとが300万人をこえて、最近メディアに認知症が取り上げられることが多くなった。
その取り上げ方は、
認知症の怖さを一通り並べて、では、認知症にならないためにはどうしたらよいのか。
というパターンが多い。
しかし、その予防法たるや、科学的根拠が疑わしいものばかりだ。
(認知症発症のメカニズムに定説がない現在、そうなるのは仕方が無いのだが)
「恐ろしい認知症になるかもしれない。」という恐怖を、科学的根拠の乏しい予防法をすることで紛らわそうとしているように見える。
今、まだ認知症になっていないかたは、「認知症になるかもしれない。」という恐怖に苦しむだけであるが、今現在認知症になってしまった者、認知症の家族を看る者は、認知症がもたらす恐怖や苦痛にとまどっている。
だが、それらの苦痛にどう対処したら良いのか、については、あまり語られることはない。
おそらく、それを語ろうとすれば、「人間とは何か」という深いところまで降りて行かなければ、ならないことになるからだろう。