記事No | : 1879 |
タイトル | : Re: 予防は大切、でも、 |
投稿日 | : 2013/02/06(Wed) 00:13:42 |
投稿者 | : 大悲山 |
うちの母も数年前に還暦を迎えて、だんだんと歳を取ることの恐怖心が強まってきたのか、例えば「ためしてガッテン」みたいな番組を見ては、「こうすれば大丈夫」などと、熱心に番組を見てるんですよね(-_-;)
私は精神障害者のケアをしている組織にも出入りしていることもあって、ああいう番組は首肯できません^^;
実態を隠して報じているというより、きちんと察知できてないのかもしれませんね。
「認知症の本質は物忘れすることじゃないのよ。判ってても判ってなくても同じことを繰り返す常同行為とか強迫観念とか衝動制御不能とか、あるいは被害妄想なの。精神病の一種と考えたほうが適切なの」
このように何度言っても通じないのです。私の表現が拙いのかもしれませんが・・・。
精神医学に「内因性」という言葉があります。
統合失調症や双極性障害は、ある年齢が来れば、あるいは条件がそろえば予定されていたかのように自動的に病気になるという見解です。
内因性というのは、思春期に顕在化する精神疾患のことであって、認知症のような病気は該当しないのでしょうが、「どうやっても周期が来れば成る」「人為でコントロールしかねる自然現象」という意味では通ずるものがあると思います。
「内因性」という言葉そのものを改めて調べてみれば「どうあがいても、なる時はなる」という風な書き方はされていませんが、精神科医の論文や、あるいは自らが精神疾患に罹った内科医や生理学者の書いたものを読むと、それが本音であり実態なのだと痛感します。
自然現象である地震や津波を起こさない方法があるでしょうか?
むしろ、起こった際にどうするかという事のほうが大切だと思います。
それと同じで、病気もどうやっても防げないことはあります。
何もかもを生活習慣や態度に起因するかのように声高に言う社会の浅薄さに寒気がします。
思うに、日本人はコントロール願望に取り憑かれ過ぎているように見えます。
「こうすれば大丈夫。あんな目にあってるのは、こうしなかったから」などと考えているとしたら、確実に多くの物を見落としてまうでしょうね。
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