記事No | : 1973 |
タイトル | : すれ違う心 |
投稿日 | : 2013/04/02(Tue) 18:22:07 |
投稿者 | : 桃青 |
認知症は恐い病気です。
母を看ていると、自分もやがてこんな姿になるのかと、心底恐ろしい。
母と接するたびに、
ああ、人間はこんな悲惨な姿になってしまうのか。
と、その悲惨さに驚き、
私もこういう姿を何年も何年も誰かに看取られて、死ななければならないのだろうか。
と、怖くなる。
人間は死に至る十余年をこのような姿で生きなければならないものなのか。
ああ、人間とはこういうものなのだ。
というところでもやもやしているのに
「お母さんは、あなたの身代わりに認知症になってくださった菩薩なのです。」
と言われても、私のモヤモヤを吹き払ってはくれない。
これは私のモヤモヤとは別のモヤモヤ、
たぶん
「あんなに誠実に生きて来たのに、どうして認知症になったのだろう?」
というモヤモヤを抱えているかたには、有効なのかもしれないけど・・・。
認知症は脳の病変で、なる時にはなるものだ。
と、理解している私には、「信仰してたのに、布施行も熱心にしたのにどうしてこうなった?」というところには、モヤモヤはない。