佐世保近辺鉄道ニュース(平成12.5.1コーナー開設) 佐世保市内やその周辺、大体西九州地域の鉄道に関する話題を取り上げます。

●佐世保駅高架化新段階へ(平成12年4月)

 平成14年の佐世保市制100周年に向け工事が進んでいる佐世保駅周辺高架化工事ですが、いよいよ4月16日(日)より、まず高架新駅の
 うち海側の3面が使用開始となりました。また、翌週23日(日)より松浦鉄道佐世保駅が高架海側の仮駅へと移転しました。
 それに伴い使われなくなったJR地上駅のうち3〜5番ホームは既に線路も撤去されており、残る1・2番ホームも松浦鉄道側に仮通路が
 設けられ、線路がふさがれて頭端式ホームとなっています。
 現時点では特急みどり号と一部の列車が地上ホームに、普通・快速列車の半数と特急シーボルト号が高架ホームに発着しています。

 停車しているのはシーボルト号です
 *高架化工事本格化前の佐世保駅(松浦鉄道ホームから撮影。平成11年4月)

 シーボルト号が停車しているのが新4番線
 *部分開業直後の新高架ホーム。手前は2・3番線。この後木製跨線橋は撤去された(松浦鉄道ホームから撮影。平成12年4月)
 
 *松浦鉄道仮ホームへの通路より撮影。一番左が松浦鉄道旧ホーム、中央が2・3番線のホーム。奥に高架ホームへの仮通路が見える(平成12年5月)
 
 *松浦鉄道仮ホーム。高架線の海側に新設されている。停車中の車両は「レトロン号」MR-500形。上り1本の快速列車の他2.5往復に運用中。(平成12年5月)
 
 *高架ホーム5番線を海側より撮影。停車中の列車は肥前山口行き普通列車。(平成12年7月)

●佐世保版100円運賃(平成12年4月)

 最近西鉄バス福岡市内線等で広まってきている100円運賃、実は佐世保でもやっていました。
 実施区間は松浦鉄道西九州線・佐世保〜佐世保中央間。平成11年秋から実施中でした…が、やはり高架工事中でホーム位置が不便になったことなどが影響したらしく、12年11月から元の運賃(140円)に戻りました。
(実はそれでもバスより安いのですが)
 ちなみに、佐世保中央駅は直線延長日本一を誇る四ヶ町・三ヶ町アーケード(愛称:さるくシティ403)の中間付近に位置し、同アーケードや佐世保玉屋等での買い物や中心街観光に便利。佐世保までJRか高速バスで来られた時はお使い下さい。昼間は20分間隔にて運行中です。

●松浦鉄道リストラひそかに進行中(?)(平成12年8〜9月)

 地元の優等第3セクター鉄道・松浦鉄道にも不景気の影響はでているようです。
 めぼしいところでは…
  (1)MR-100・200形に設置されていた飲み物の自動販売機の撤去(8月以降)。
  (2)駅員無配置駅で唯一設置されていた江迎鹿町駅の切符自動販売機も撤去(8月31日)。
  (3)回数券の無料進呈(3万円分の回数券表紙と2千円分の回数券を引き換える)の中止(9月30日)。
  (4)買物回数券(昼間の佐々〜北佐世保間の各駅から佐世保中央駅までの列車で使える回数券、10枚分の料金で15枚)の廃止(同日)。
 といった変化がおきています。(いずれも平成12年)
 3月改正時のJR乗り入れの中止も高架工事の余波の他、経費節減策の一環ともとれますが…。

●佐世保駅工事最新状況(平成13年夏)

 JR・松浦鉄道佐世保駅の高架工事もいよいよ山場に。13年7月下旬には、現在の2番線ホームの海側に新しい駅舎の玄関部分の鉄骨が姿を表しました。現在の駅舎からは中心街寄り(松浦鉄道佐世保中央駅方向)かつ海側に各50m程度動くことになります。
 今年年末には新駅が全面開業となり、現在の駅と地上ホームは撤去されて跡地に新しい駅前広場が作られる予定です。

H13.8.-3現在の状況。現地上ホーム1番線から撮影。

●佐世保駅高架全面開業(平成13年12月)
 平成4年度以来工事が進められていた佐世保駅付近の高架工事がほぼ完成し、平成13年12月26日から新駅での営業が全面的に開始となりました。当面は旧駅舎から旧ホームをつたっての仮通路となっていましたが、14年2月からは新駅舎正面までの直線通路が造られ、旧駅舎とホームの解体が本格化しています。
 新駅はJR3面6線、MR1面2線で、JRの1番線とMRの2線は行き止まり式となっており、JRとMRの直通列車はJR2番線を使用する形となっています。特急列車は中央の島式ホーム3・4番線からの発車でほぼ統一されており、MRへの乗り換えは階段の上り降りが必要になります。(連絡改札が共用ホーム上にありますが、時間外だとコンコース経由のみに)
*写真が出来次第アップします。

●平成14年3月改正:JR〜松浦鉄道直通が復活!

 佐世保駅高架化が13年12月26日に完成したのを受けて、今年春実施されるダイヤ改正で、平成12年3月に一旦中止になっていた佐世保駅でのJRと松浦鉄道の直通運転が再開されることになりました。
 松浦鉄道からは早岐まで4往復、JRからは「シーサイドライナー」が佐々まで1往復、それぞれ毎日運転予定とのことです。
 中止前からすると直通運転区間が短くなったのは残念な所ですが…。
 なお、2月11日に管理人がたびら平戸口からMRに乗車した際、たびら平戸口駅に試運転列車としてキハ66・67系がやってきていました。多客期等の乗り入れがある可能性も考えられますね。(方向幕にも「佐々」、「たびら平戸口」がそれぞれ準備されてました)

●3月改正・佐世保地区続報(平成14年3月)

 前項で紹介した平成14年春のダイヤ改正は3月23日(土曜日)に実施されました。
 佐世保地区では久しぶりにローカル列車に大きな変化がある改正です。

 以下箇条書きで要点を。

(1)JR〜松浦鉄道直通の復活
 佐世保駅高架工事で線路が一時寸断されるために平成12年3月改正で中止されていた直通運転が復活しました。
 松浦鉄道側からの直通列車はすべて東口(元からの出入り口)側のJR2番線発着となります。直通するのは前項記事通り松浦鉄道側から早岐まで昼間に4往復、JR側から快速「シーサイドライナー」が佐々まで午前中に1往復。ただし、当面6月まではJRからの直通は休日はなし。…時間帯的にも休日の方が直通需要がありそうなものですが、解せません。

(2)肥前山口以西のワンマン運転開始

 いつやるか…と噂にはなっていたワンマン運転がついに開始されました。肥前山口以西の長崎本線・佐世保線・大村線で、原則2両編成以下の列車(朝夕通勤・通学時以外ほぼすべて)が対象となります。
 快速「シーサイドライナー」も昼間の列車はほとんどがワンマン運転となりました。方式はJR九州の他地区と同じく、先頭車での後乗り前降りです。駅員配置のない駅では、ホームに乗車位置をしめる大きな矢印が書き込まれました。
 まだ夜の佐世保線下りしか乗っていませんので、長崎近郊での実態は分かりませんが(4月3日現在)、快速では時間問わず大村から先は立ち客がコンスタントに出ている状況で2両編成は無茶としか…(汗)。
 なお、このワンマン化との絡みで長崎・佐世保線は一部を除いて817系になり、大村線には筑豊地区から転入のキハ66・67形とキハ200形が主戦力となりました。キハ66・67形は一部既にシーサイドライナー色になり、佐々までの松浦鉄道乗り入れもこなしています。

(3)JR・松浦鉄道の佐世保での終列車繰り下げ

 細かい変更ですが、改正前よりそれぞれ最終列車の繰り下げが行われ、早岐・佐々までの列車は23時03分同時発車(JR5分、MR3分繰り下げ)となりました。また、たびら平戸口までの終列車が改正前より33分、有田方面佐世保線上り(早岐乗り換え)が16分、大村線長崎行きが8分それぞれ繰り下がりました。…あと一杯よけいにいけるかもしれません(笑)。

(4)松浦鉄道の快速廃止と「レトロン号」固定運用解消

 昭和63年の転換当時より当初1往復、平成12年3月からは上り1本のみたびら平戸口〜佐世保間に運転されていた快速列車が今回の改正で廃止となりました。下りは国鉄当時の急行「平戸」のスジを引き継ぎ、上りは博多発の「みどり」と長崎発の「シーサイドライナー」の1番列車に接続するものでしたが、今回の改正で約40年ぶりに松浦鉄道線は各駅停車のみの運転となります。
 また、平成12年の運転開始以来、快速運用を主にたびら平戸口〜佐々〜佐世保間で組まれていたMR-500形「レトロン号」の固定運用も解消されました。3月改正からは一般車と共通運用に入っており、これまで定期で入線しなかったたびら平戸口以東、松浦・伊万里方面へも足を伸ばすようになっています。    

●まだ噂ですが…。

 今年、平成14年は佐世保市制100周年にあたりまして、いろいろなイベントが催されます。その中でも11月17日に開催される「全国豊かな海づくり大会」は最大級のものの一つ。当市のアルカスSASEBOパールシーリゾートが会場となります。
 で、この大会関係で松浦鉄道に会社初となる大変なイベント(?)があるらしいといふ噂が。
 詳しいことはまだわかりませんが、一応ご報告まで。詳しい情報が入り次第アップしますですよ。

●駅舎建て替え2題

 今年度から来年度にかけて、長崎県内の松浦鉄道線で相次いで駅舎立て替えが予定されてます。
 小浦駅(佐々町)、松浦駅(松浦市)の両駅。いずれも老朽化しているのと、松浦駅は来年度予定の長崎ゆめ総体に合わせての建て替えです。松浦駅舎は志佐駅として開業した時からのもので既に60年以上になっており、建て替えも無理はないのですが、少し惜しいかも…。

建て替え決定した松浦駅舎(平成14年9月撮影)


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