九州新幹線開業日レポート「つばめが翔んだ日」

平成16年3月13日(土)、九州新幹線新八代〜鹿児島中央(西鹿児島を改称)間が開業しました。
当日早速行ってきましたので、簡単にレポートなど。

3月13日(土)編

佐世保から「みどり8号」で鳥栖へ出た後、「リレーつばめ41号」に乗り換え。
リレーつばめ
 昨日までの主役・787系。この日からは後輩の介添役へと転身です。
 車体には「Relay Tsubame」のロゴが追記されていました。ちなみに、行き先案内は「鹿児島中央」。
 あくまでも新幹線とリレーつばめで一体の列車として扱う、ということでしょうか。
車体横のロゴマーク
 新八代駅手前から取り付け線をぐるりと登って、12時16分に新幹線と共用の11番線へ到着。ホームを挟んだ12番線にはもう鹿児島中央へ向かう「つばめ41号」が待っていました。3分後にはもう発車です。
新八代駅ホーム。左がリレーつばめ、右が新幹線つばめです。
 ホームを通って同じ号車・座席番号の席に座ってほどなく発車。どんどんスピードを上げてトンネルへと駆け込んでいきます。
 今回の開業区間は7割近くがトンネルですが、その隙間にちらりと青い海や緑の山々が見えたりして、意外と変化に富む車窓風景が展開されます。
 車内はおおむね窓側がさらりと埋まる程度の乗り具合。混んでいるという感じではないですが、スカスカともいえない程度でしょうか。
(普段の「みどり」の佐世保線内ぐらい…という印象でした)
 そして、最後のトンネルを抜けると13時5分、定刻に鹿児島中央駅到着。佐世保から4時間足らずでのゴールとなりました。
鹿児島中央駅ホームの様子
 中央駅ホームの先端からは桜島が見えますが、本日はほとんどみんな「つばめ」の方しか見てません(笑)。
ホーム上からの桜島
 駅正面へ出てみると、ちょうどイベントの最中でした。駅舎前の階段状スペースが満杯に…。
鹿児島中央駅前イベント風景
 一旦ホテルに荷物を預け、甲突川の河畔を散歩した後、もう一度入場券を買ってホームへ。(券売機で十数人の行列が…汗)
 在来線ホームで新設の特急「はやとの風」を撮影。
 車内は大幅な改装をしていますが、外側は改造前の普通列車用気動車そのまんまです(汗笑)。
 しかし、いっそ異様なほどに黒光りする塗色ですな…。
「はやとの風」
 この夜はリンク先の方と祝杯(?)を上げた後、そのままホテルで沈没してしまいました。
 …むぅ、やはり焼酎はまだビギナーだからなぁ…(をい)。

3月14日(日)編

 帰りは鹿児島本線を一部経営分離した肥薩おれんじ鉄道に乗るべく、まずは8時25分発の川内行きに乗るため鹿児島中央駅ホームへ。ちょうど向かい側にはこの日運転のリバイバル急行「錦江」が入線してきていました。
475系「錦江2号」宮崎行き
 川内行きは福北ゆたか線から転属の817系電車のワンマン運転。
 線路が途中で切られた川内駅ホームへ着くと、その先に肥薩おれんじ鉄道ホームがあります。
川内駅おれんじ鉄道ホーム
 肥薩おれんじ鉄道は貨物列車運転用に電化設備はそのままですが旅客列車はすべて新潟トランシス製のLDCです。
 開業に際して各駅のホームを嵩上げし、ノンステップの車両を投入したため、ほぼ段差無しでの乗り降りが可能となっております。
 まずは出水まで北上。途中、新幹線では見ることができない東シナ海の広々とした海原を眺めながらの旅路となります。
東シナ海
 ほぼ終始1両ワンマンの車内はほどよい埋まり具合のままで出水到着。有人駅ながら運賃は車内精算(松浦鉄道も同じ)なのですが、慣れていないのかかなり手間取り、降車が終わらないうちに接続の新八代行きが発車してしまいました(汗)。
 …幸い、未精算の客(当方含む)は出水止まりか1本後狙いだったので良かったんですが。
 その後は肥薩おれんじ鉄道唯一の新設駅(新幹線併設)である新水俣で一度途中下車。駅前でのイベント会場で昼食を取った後、、新八代へと進みました。
新水俣駅おれんじ鉄道側ホーム(左が新幹線駅)
 新八代駅の在来線側ホームへ下車。昨日はリレー&新幹線のホームを慌ただしく乗り移っただけですが、今日は約1時間見て回る時間を作ってみました。…といっても、駅周辺はまだ田畑が広がっているばかりなんですけど。 ちなみに、同駅はリレーつばめ&新幹線側と鹿児島本線側が別改札になってます。新幹線からリレーつばめ以外の在来線へ乗り換えるときには一度改札外に出ないといけません。
新八代駅新幹線側駅舎
 開業に合わせて、同駅から各地へのバス路線もできており、こんなのも来てました。…なんか微妙に怪しいのですが(こら!)
熊本空港行き「すーぱーばんぺいゆ」
 この後はひたすら普通列車を乗り継いで、午後8時に佐世保へと帰着しました。
(余談ながら、815系〜813系〜811系と、見事にJR九州ブランドの近郊形電車を年代を遡って乗り継ぐ形となってしまいました…苦笑)