灼熱!!(1999夏)その4(携帯版)
何とか朝日林道に復帰し、勝北峠を越えると雨!!!
熊の巣のような所でカッパを着るのもイヤなので、そのまま国道まで強行突破!そこでカッパを着る。
十勝三俣廃駅痕の喫茶店を目指して南下すると、わずか300mで雨が止む!
と言うより、降った形跡すら無い!
カッパ着用最短距離達成!やっぱりたたりじゃぁ!!
糠平湖畔で、したっけ兄さんと・・
いやっ!ガイドと別れる。
別れの挨拶はやっぱり
「したっけぇぇぇ!!!」
上士幌町のキャンプ場に到着。
ここで王様と遭遇!
トロッコ王国の王様では無く、そう言う呼び名のZZR1100乗りなのだ。
語源はとても言えまい。
とにかく、一年ぶりだぁ!!!
たまたま近くを通過中だったいそび夫妻も合流し、町の規模からは信じられない程立派な公共温泉施設であたたまってからカンパイ!!
翌朝、雨。
天気もいまいちだし、何かカッタルくなって(風邪?)王様を見送っただけでダラダラと過ごす。
いそび夫妻もダラダラ。
夕方になって、したっけ兄さんが旭川からやって来る。
昨日ワタクシと分かれた直後にいそび夫妻と遭遇し、呼び寄せられたらしい。
そのしたっけ兄さんによれば、雨が降っているのは上士幌周辺だけだとの事!!
にゃ・にゃにぃ???それなら出発しとけば良かったぁ!!!
と言いながらカンパイ!!
その翌朝、今ひとつの天気だったけど上士幌から南下。
帯広あたりから晴れ始め、今日は体調も良い良い!!。
豊頃から一気に海岸線に出る。
やっぱり海はいいですなぁ!!
しかも青空の下の海。
北海道の海って、伊豆や南国の海と違い、抜けるようなマリンブルーでは無い。
かといって、東京湾や房総あたりのくすんだ海とも違うし。
なんとなくドッシリとした、重厚さを感じさせる。
砂浜に走り入れば、なかなか締まっていて走りやすい。
がっ!!!
鹿の半分白骨・半分毛付きの死体を発見し、気持ち悪くなって逃げる。
そんな海岸添いのダートが、豊頃~白糠あたりまで断続的に続く。
マップルに出ている道以外に、探せば探すほど怪しい道がつながっている。
一つ一つに入ってみたり、時々砂浜を走ってみたりする。
千葉の白子あたりの九十九浜は、かなりの距離をサンドラン出来るけど、ここはそれを遥かに上回る!!
それだけ開発されてないって事なのだろう。
波打ち際の砂利ダートを進む。
海とそれに迫る山との隙間にへばりつくような道。
いつのまにか寄り添っていた線路は道との間に柵も何もなく、開拓当時から変わらないであろう風景に、何気に西部劇を思わせる。
最も西部劇には海は出ては来ないだろうけど。
ん~!異国情緒ですなぁ!!
そこにリゾート列車?みたいなのがやってきて追い抜いていく。
霧多布のキャンプ場、北海道最後の朝を迎える。
北海道の地名ってアイヌ語への当て字が多いという事だけど、ホントに巧くつけられたこの地名!!
朝霧が海面に立ち込め、まるで雲海を見下ろしている様な、まさに「霧多布」と言うべき光景を眺めながらの目覚め。
夕べ作って、いまいちだったホッケのチャンチャン焼きのまずさを記憶に残したまま、朝飯も食わずに釧路を目指す。
なんたって朝飯は「和商市場!!」「阿部商店!!」
おぉっとお!!意見が別れたぁ!!!
多数派のワタクシ・ここにも現れたはた坊(というより、層雲峡あたりから呼びつけられた)が和商を目指す。
少数派のおぐらんも、しかたなく続く。
イクラ丼攻撃!!サーモンもホッキも乗せちゃうのだ!
ん~!!よかよか!!
阿部で食べると言い張って、ただただ見守っていたおぐらん、挙動がだんだん怪しくなり、気が付くと・・・・
結局食べる。
しかたないので阿部にも寄ると、ここでもしっかりと食いまくるおぐらん。
「ここで食べるのが夢だったぁ!!ここが最大の目的だぁ!!」
そこまで言うなら和商で食べずに我慢すれば良いものを・・・・
彼は、欲望を押さえる事が出来ない男らしい。
食いすぎて、ゲロを吐かん勢いの一名と共に迎えた出港。
今年の北海道での出来事・最後の釧路航路の感慨・・・・
思い出を胸に、ロビーでカンパイ!!
なんやかんやで木更津を通過、いよいよファイナルカウントダウン。
北海道の帰りには二度と見ることの無い東京湾の夜景。
そんな光景を目に焼きつけながら・・・・・・
ひっそりと、そしてヨレヨレの旅は終わる。
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