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激走!!桶川(1998・桶川ホンダAP)


 (敬称略・時間軸は実際と異なる部分があります)
立冬を迎えた11月8日、ここ桶川のHARP中級コースでは、今まさにオールホンダHARTカップの火蓋が切られようとしております。
季節の上では今日から冬と言うことになりますが、晴れ渡ったこの小春日和、この温かさは季節のいたずらなのでしょうか?
私にはスタートラインに並ぶライダー達の、意気込みによる熱気がもたらしたものとしか思えませんっ!
さあ!それでは、スタートライン前の様子を見てみましょう。

ゼッケン29、かなりの気合だ!!
こわたん/こわくん/こわちゃん。バイクは89CRM!

ゼッケン30、熱い走りができるか?
KDJ/TBB/家朗。CRM。ライダーは家朗!

ゼッケン33、走りか笑いか?
K山/いそび/きむえつ。CRM。ライダーは いそび!

ゼッケン89、やるときゃやるぞ!
A先生/むらやの/ゆきゆき。XR70。ライダーは むらやの!

ゼッケン90、老練なテクで勝負!
組長/金龍/ぴんぐー。XR70。ライダーは組長!

それぞれのライダー共それぞれの思いを胸に、スタートの瞬間を一秒万感の境遇で待ちわびております。
ここ、土手斜面コーナー前の特設実況席からは、
解説:国際A級ライダー(注、アルコール級)、SHOWMAN.峰さん、
タイム測定及び公式記録員:サッチー.何時分(さっちー.いつわり)さん、
そして実況は、萩島 丁駄夫朗(はぎしま ていだぶろう)でお送りいたします。
ショーマンさん、今日のコースの状態はいかがでしょうか?
「前半は乾燥した高速コース、大排気量車が有利でしょう。後半はあのマディが曲者ですね。コース取りによっては大変なことになります。報告を待つ。」

さあ!間もなくスタートです。
青空に響き渡る排気音!
ライダー達の熱き叫びだあ〜!!
スタートですっ!!!!!!!!

一斉に物すごい砂ぼこりを上げて、1コーナーに消えていきます。
立ち込める砂ぼこり、このほこりをライダーの誇りに変えていくのはどのチームだあ!!
おお〜〜っと〜!!何と言うことだ!!
マディーに次々とバイクが埋まっていく!
泥濘の中にうごめく選手達。ここは有明海かあ!
あっというまに10数台がムツゴロウ状態だあ!
豊田組の選手達は大丈夫かあ??
マディーをクリアしたトップグループの中に・・
あああっ!家朗だ!家朗がいるぞ!速い!!
スタンド前を こわたん・いそびも通過していく!
組長・むらやのはどうした!
あの泥濘の中で茶色い物体と化してしまったのか?
あっ!出てきた。出てきました!
無事脱出できたのかあ!
「いや、バイクがあまり汚れてないので、前がつかえていただけでしょう。報告を待つ。」
いいぞ!強いぞ!豊田組い!!
全員マディーなんかにゃ負けないぞお!!

各組とも順調に周回を重ねております。
こわたんチーム、周回数では組内トップ!
スタンド前を「ひゃっほう」などと叫びながらの激走だあ!
家朗・いそびも見事な走りだ!すごいぞお!
組長が来た!
スタンド後のコーナーでバトルってる!
おお〜っと!巧みなかぶせで一気に後続3台をこけさせた!!
巧みだぞお!
そして むらやのだ!
な・・なんなんだあ!
土手斜面コーナーをお茶目に、意味無しバタ足走法で登ってくる!!!
なんだか妙にかわいいぞお!!!
再び こわたんチームだ!
また「ひゃっほう」だ!
ほかのバリエーションはないのかあ?次周回に期待しよう。

各チームとも順調にライダーチェンジも進んでおります。
89番はA先生の登場だ!
いきなり凄いジャンプだぞお!
あ〜〜っ!!マディーにはまったあ!
他のバイクを道連れにしながらもがいているう!
がんばれ!A先生がんばれ!!
やったあ!脱出成功だ!!
でもフラフラだああ!

33番は きむえつの登場だ!
さあ!どんな走りを見せてくれるか?
意気揚揚とスタートだあ!・・・・・・・
戻ってこない・・・・・・・・・・・
どうした きむえつ!!どうしたんだあ!!
君が走り出してから30分は経っているのだぞお!!
姿をみせてくれえ!
あれから幾度となく聞く「ひゃっほう」はもう聞き飽きた。
あのダイナマイトボディから繰り出される、熱き鼓動は途絶えてしまったのかああああ!!!!!!




戻って来ない きむえつを残し、30番はTBB、89番は ゆきゆきが通過していきます。
時々「ひゃっほう」も聞こえます。
組長が見えてきました。
あれ?どーした?先ほどまでの軽快な走りと違い、スローダウンしているぞ!
どおした!マシントラブルかあ?ピットの大ちゃん!何か情報はありますか?
「組長ならここにいるよ。ぐったりと転がってるよ。私がパパよ。」
えっ!するとあれはだれだああ?・・・・・
きっきっきっ金龍だああ!!

89番、再び むらやのの登場だ!
きびきびと走っているぞお!追い上げなるか?
あれっ!土手斜面コーナーの手前で止まってしまったあ!!
今度こそマシントラブルかあ??
おおっとお!ポケットからカメラを取り出し、放送席を撮影だあ!
おきて破りの逆取材だあ!
色々工夫が見られるぞお!!

ああっ!きむえつだ!きむえつが戻ってきたあ!
全身泥だらけ、まるでミシュランだあ!
よく頑張った!よく耕した!来年は豊作だぞお!
その きむえつにかわり、いそびが出て行きました。
おおっと!今度はその いそびが帰ってこない!
悪魔にとりつかれたか?33番んんん!!
来ました!いそびが戻ってきました!
あれ?茶色いバイクだ!おきて破りのテネレへの乗り換えかあ?
このレースはホンダ車オンリーのレースですぞぉ!!
ヤマハはいけないぞお!
「いや、あれは泥です。マディーにはまってたんでしょう。報告を待つ」
なーんだ、そうですか。
マディーのどの辺だったんですかね?ちょっと見てみましょうか。
あああっ!マディーの中で むらやのが止まっている!いや、埋まっているうう!!
今度はどんなパフォーマンスが仕込んであるのかなあ!期待しましょう。・・・
様子がおかしい・・
そんなはずは・・・
A先生・ゆきゆきが駆けつけていきます。
今度のネタはトリオかなあ?
・・・・・マジみたいです・・・・・・

それをよそに軽快に走る30番。
KDJは飲まなきゃ素晴らしいはしりだあ!
TBBもおこちゃまチームと大バトルだ!
家朗も速い!物すごく速い!
どの位のタイムが出ているのか!
公式記録員のサッチーさん、いかがですか?
「 さっちーです
ひとりだけラップ3分を切っちゃうなんて・・・
ああすごい。
家朗san、お約束のブレーキターンまで見せてくれて
ありがとうね。
では 」

何やら団子状の集団が・・
先頭を見てみましょう。
きっきっき金龍だあ!!
そろそろ「ひゃっほう」も聞こえてくるはずですが・・
ああっ!こわたんが止まっているうう!!どおしたんだあ!
「ガス欠でしょうかねえ。報告を待つ」
ガソリンを給油しても動く様子が見られません。
残念!こわたんチーム!!
ここまで周回数トップだった、あの魂の走りはここで途切れてしまうのかあ!
あの「ひゃっほう」はもうきけないのかあああ!!!!!
一足先にレースを終えてしまい、呆然とコース上でたたずむ こわたん。
そんな哀愁の光景の横を通過していく大集団。
先頭は・・・
やっぱり金龍だああ!

再三の「PIT IN」を無視して一人走り回っていた いそびに、やっと変ってもらえたK山。
淡々と周回を重ねております。
ヘルメットの中には笑顔はありません。
勝負に徹する男のかおだあ!!
普段とのギャップが激しいぞおお!!
90番は ぴんぐーが走っております。
おおっと!コースアウト!
コースを示すテープを引き千切ってそのまま前進だあ!
テープを引きずりながら走る姿は、彗星か?流れ星かあ?
ジャコビニ走法だあああ!!!

またまたスローダウンしたバイクが・・
ゼッケンは90番だあ!
と言うことは・・・
きっきっき金龍だああ!!
いやっ違うぞお!組長だ!どうした?どうしたんだあ!!
あっ!パンクだ!パンクですうう!そのままピットに戻ってまいります。
ああっ!なんと言う出来事だ!!
マディー埋没のダメージでエンジンが掛からなくなり、ずっとピットに止まっていたA先生らのチームが、組長にそのタイヤを提供しているうう!!
何と美しい光景だあ!何と素晴らしい友情だあ!
みんなすごいぞ!素晴らしいぞお!
ここにはクズなんて一人もいないぞお!
休日出勤で来られなかっただけだとか、そういう問題じゃないぞお!
この光景を前にして、こんなおばかなレポートはこっぱずかしいぞお!!
トン汁はうまかったぞおおおぉぉぉぉぉ!!!!

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