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怪進撃!(2000・奥多摩)


思い起こせば1999年の6月、玉葉橋で行われた地域別8人対抗戦において、埼玉・神奈川に大敗北の苦汁を舐めさせられた東京軍団。
ラップ1・2位が居ながらの惨敗っぷりに、誰もが雪辱を誓ったハズであった。
その日の為に、遂に第一歩が踏み出された!!!

神奈川軍団のホームグラウンドが丹沢ならば、やはり東京は奥多摩で決まりなのだ!!
秘密基地構築を目指し、通り雨の気配漂う奥多摩湖畔に集結した精鋭達!!!

●豊田組東京軍団・奥多摩林道攻撃部隊

はっちょり/A先生/ぱら/こわたん/ひま

★チームチベット

びわみわ



ポツポツと雨粒を受けながらも、みな意気込みは十分である!!
と言いたいところだけど、実際には少しテンションを下げながら(1999年の敬老の日に同じ奥多摩での「林道アタック台風直撃」がアタマをかすめたのだ・・)、とにかく最初のA林道に突入
(作戦の都合上、林道名などは伏せます)。
ややガレ・ヌタヌタ・急勾配の道を突き進み、一汗かいての休憩中。
後方から、遅れているびわみわRAIDのエンジン音が聞こえてくる。
がっ!!!確かにRAIDの音には間違い無いのだけれど、その更に後方から聞こえてくる、太くズッシリとした怪しいエンジン音!こ・こりは?
こ・こ・こわたんだぁぁぁ!!!
SBBで上がってきたぁぁぁ!!
そう。
彼はCBR1100で奥多摩湖畔に現れたのだ。
そのまま何処かに走り去るのかと思いきや・・・
ズリズリとガレた石を弾き飛ばしながら急坂を登って来る姿!!
ぬわんとアタマワルイ!
いや、たくましい光景だぁぁ!!

耕運機と化したSBB、アンダーカウルにはドロを耕した痕がクッキリ。
さすがにここから下ったこわたんと別れ、更に突き進むと・・・
最初の難関が登場!!
道が崩落したV字状のギャップ越え。
このくらいでへこたれては神奈川軍団に笑われる、迷う事無く全員で突破。
そのすぐ後には、路肩崩落というよりは、人間が一人通れる幅しか残っていないガケ崩れ突破の2連発!
ひま/A先生/ぱら3名が突破するものの、残り2名が断固拒否!!
仕方なく戻る事に。
おおっ!なんて素晴らしい東京軍団の民主的行動だぁ!!
しかし、この道は今度調査せねばなるまい。

びわみわ、戻りのV字越えで撃沈!あやうくGW九州をフイにするところ。


続いてB林道に。
こちらはフラットな高速ダート。
他のグループも数多く見掛けられる。
路肩で休憩しながら我々に手を振る面々、我が軍団の最後尾まで目をやった途端に、その表情が驚きに変わるのが判る。
そう。
ここにも、果敢に登る、こわたんSBBの姿があったのだ。




B林道で力尽きたこわたんSBBと別れ、一行が次に目指した道は・・
伝説の『奥多摩−秩父 貫通林道』なのだ!!

それらしい道の入口を発見し、舗装路を登る東京軍団の精鋭(?)達。
やがて道はダート化し、更に登る事数キロ、山の稜線がみるみる迫ってくる。
「あの向こうが秩父だぁぁ!!!!」
だが・・・・
立ち塞がる巨大なパワーショベル!!
こりは困った!!!

片側はガードレール、その向こうは崖。
もう片側は垂直な土手。
自転車一台も通さん!!とばかりに、見事なまでに塞がれてしまった道。
「ガードレールをブチ壊そう!」
「どうせキーが付いてるよ。パワーショベルを動かしちゃおう!」
「土手を掘ろう!!」
犯罪的な案から事実上不可能な案まで、一通りの提案がなされた後・・・
結局、バイクを持ち上げて、キャタピラの上を乗越えさせる事に。

まず、車体が一番軽量であると思われるKDXで挑戦。
なにしろ、土手と重機に挟まれた狭い場所なので、何人もで持ち上げる訳には行かない。
悪戦苦闘の末、KDXは重機の向こう側に着地!!
しかし、思ったよりもキツい作業。
一抹の不安が脳裏を掠める。
「全台数を乗越えさせても、ホントにこの道は秩父に通じているのだろうか?。もし行き止まりだったら、再び重機越えをするハメに・・・」

A先生のKDXが1台で偵察に行く事に。
複雑な心境でそれを待つ面々。
秩父まで抜けてみたい。その為には辛い重機越えが。
でも行きたい。でも重たい・・・・
程無くKDXが戻って来る。
完全な壁で行き止まりとの事。
「なんだぁ、残念。それじゃ先に戻ってるね!!!」
こういうケースではお約束すぎるギャグをかまされるKDXなのであった。



地の果てチベットに帰ったびわみわと別れ、残る4名で温泉を目指す。
フツーに向かえば15Kmくらい先のC温泉、実は目の前の小さな山のすぐ裏なのだ。
それを越えるらしい道を発見し、舗装されたD林道を進む。
小さな分岐で停止。
かたやコーナーを繰り返しながら登っていく舗装路、そして一直線に沢に沿って登っていく登山道(?)。
どちらが正しい道であるかは一目両全で、その様な事を迷っての停止ではない。
目と目が合えば以心伝心!!
後先になりながら登山道(?)に突入!!!

長い間、登山者さえも踏み込んでいないような道。
表面の土だけが雨に流されて、小石がふんわりと敷き詰められたような急坂!
とにかくグリップしない!!
そこを突破すればヌタヌタ地帯!!
そしてガレ!!
左右から突き出した枝に阻まれて加速できず、まず2スト勢が脱落。
再びヌタヌタ急坂、ここでKLXも脱落。
ヨタヨタと頑張るTWも、倒木に遮られて断念・・・・
倒木地帯の先に見える、大岩が折り重なった道。
その先から神奈川軍団の排気音が聞こえてきそうな錯覚さえ感じる。
そんな悔しさを胸に、ナタを持参での再チャレンジを誓う、東京軍団奥多摩攻撃部隊なのであった。




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