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月の砂漠で(1999・千葉)
クリスマスも近い日曜日。
天気もいいし、砂浜でも走るぞぉ!!
などと意気込んで宣言していたものの・・・・
最近は、特に寒くなってから顕著なのですが、具体的に「○時に××!」とか、キッチリ決まっていないとついついダラダラしがちです。
案の定、だらしなく居眠りなどをしていると、イキナリのデンワ。
「キサマ!!九十九里に居るんじゃ無いのか?このダラケ!!よぉしっ。今から行くぞぉ!!」
そしてすぐ後に、もうシトリから。
「今からどっか遊びに行くぞぉ!!もうオイラは洗濯したっけ!!」
何だかんだで、湾岸線を東に向かって走る事になったTWであった。
冬至をやっと過ぎたばかりの太陽は、すでに地平線を目指して加速するばかり。
路面に映る影は、100m毎のキロポストを超える度に徐々に長くなっていくような気さえする。
い・急がねば・・・・
目的地の九十九里までの距離は DFのしたっけ兄さんが一番近いけど、道の状況的には、速攻で高速に乗れる分だけワタクシが一番有利であろう。
それだけに、途中で抜かれてしまったら何を言われるかわかったもんじゃない!!急げぇぇぇ!!
アクセルを全回にしてもスピードは伸びず、バンバン出るのはハナミズばかり。
おまけに致命的な道間違えなどもあって、やっとこ着いた白里の待ち合わせ場所、だ・だりもいない!!!
結局、無駄な努力の果ての一番乗り。
バイトのオネーチャンのサンタ衣装が、妙に絵にならないセブンイレブンの午後3時半。
テネレ(大)/DF/TW。
いんちきサンタ以上に絵にならない組み合わせの3台で砂浜に入る。
釣り人が2〜3人程度しか居ない、広々とした波打ち際を、後先になりながら突き進む。
テネレ(大)のケツズリズリが妙に怖い。
自信満々なのか、アタマワルイのか判らないけど・・・・
西に傾いた太陽は、弱々しいながらも
「ワシだって、今は夕日になっちゃったけど、若い頃は、やるべき仕事はちゃんとやったんだかんね!!」
とでも言っているがごとく、日中にキッチリと日差しを受けた砂浜は温かみさえ感じられるほど。
パリダカに比べたら屁のツッパリにもならない規模ながら、ちっぽけな砂丘のアップダウンを楽しむ。
そして・・・・・
「第1回・チキチキ・砂漠でスラローム!!追い抜きでポン!!!」
【ルール】
・10m間隔位で並んでいるクイの残骸6本を、スラローム走行
・並ぶクイの両端から、2台同時にスタート
・通り抜けたらUターンし、再度スラロームを繰り返し
・相手に追いつかれたら負け!!
・コケたら、その時点で負け!!
・同じクイを回るため、当然ながら正面衝突の可能性あり
・その危険を感じたバヤイ、それぞれの人間性が試される
深めの砂。スタート地点にたどり着くだけでもタイヘンだぁ!
「夕日の決闘」と呼ぶにしては、あまりにもアタマワルイ競技がいきなり開始されるのであった。
★第一回戦・チキチキ・砂漠でスラローム・追い抜きでポン!!★
予選1組:いそびTW VS したっけDF
砂を巻き上げてスタート!!
あ・ありぃ??2〜3周目くらいから、両者ともヘロヘロヨタヨタ走りとなる!!!
砂に足をとられた兄さん、エンストこいて勝負あり!!
○いそび
●したっけ
予選2組:ひまTW VS いそびDF
えっ?同じ選手が出てるって?
3人しか居ないから仕方無いのだ!!
おおっ!!ヘロヨタ走りの理由が判ったぁ!!
エグれたワダチ(?)に超ハンドルを取られるのだ!!
こりはマトモに曲がれたもんじゃない!競技自体にムリがあったぁ!!。
追いつめられたひまTW、粘る事無くアッサリとリタイヤ
○いそび
●ひま
決勝戦:したっけTW VS いそびDF
過去の2戦の影響で、コースはもうウネウネ!!
それでも一応決勝を。
んもぉ訳が判らない競技と化しながらも、砂浜EDの出場経験が物を言ったかぁ!!!
○いそび
●したっけ
引き続き・・・・・
★第二回戦・チキチキ・砂上の坂道発進・全員TWでポン!!★
総員玉砕・・・・・・・・
やがて完全に夕暮れとなる。
さあ!次のお楽しみだぁ!!!
当然の事ながら、海水浴客など誰も居ない海の家へ。
閑散とした座敷にはストーブさえ置いてある。
そんな中で・・・
★第三回戦・チキチキ・焼きはまぐり・上手に食べれたらポン!!★
炭火じゃないのが残念ながら、大ぶりのハマグリを次々とアミの上へ。
旨そうな臭いが徐々に立ち込める中、難しい問題が!!!
見掛け上は貝の上下など判らないけど、逆さまに乗せてしまうと肉は上へ・汁は下へとなってしまう。
こりでは汁を飲む楽しみが!!!
そうなると、仕方が無いので汁を放棄してひっくり返すしかない。
果敢に汁救出作戦を試みるいそび選手!
汁だけ、空いた貝に流してしまう作戦なのだ。
こぼさない様に、アミの上からそ〜っとそ〜っと貝を持ち上げ・・・・皿の上の貝殻まであと一息!!!!
ぼとっ!!ぐしゃ!!!
テーブルの上を汁だらけにして、敗れ去ったいそび選手であった。
良い感じで食べていると、ときおり貝殻の表面が焼けはがれ・・・・
灼熱のパトリオットミサイルと化して飛んでくる!!
しかも、なぜか約一名のみをめがけて・・・・
「あちょちょちょちょ!!ムチャクチャ熱いっす!!」
「あちょちょちょちょ!!みんなオイラの方へ飛んでくるっす!!」
「あちょちょちょちょ!!シドイ!オイラが何をしたっけ!!」
○ひま
●いそび/したっけ
店を出れば外は真っ暗、漆黒の空・漆黒の海。
その狭間の波頭だけが巨大な満月に照らされて、白い帯となって幾重にも迫り来る。
そんな幻想的な風景とは裏腹に・・・・・
凍えながらヨタヨタと帰途に就く、アタマワルそうな3人であった。