中学生への語り
〜こんな時にこんな語りを〜


1.体育大会の選手決めの前の語り

 〜譲り合うことを語る〜   (先輩の先生の語りより)


中学校では、体育大会が行われる。長距離、中距離、短距離、走り高跳び、走り幅跳び、砲丸投げなどの種目が主である。これらの個人種目には、学級内の全員がどれかに参加しなければならない。決める前に教師が何も語らずにいると、フィールド競技に生徒は集中してしまい、長距離や、中距離にはなかなか生徒が集まらず、もめてしまう。そして、体力的に不安を抱えている生徒、運動が苦手な生徒が長距離や中距離にまわされるということも起こりうる。そこで、運動が苦手な生徒を配慮するような語りが必要となる。

 これから体育大会の選手決めを行います。種目を見るといろいろありますね。全員がどれか一種目に出場しなければなりません。年に一度の体育大会です。学級のみんなで気持ちよくのぞみたいものです。中には校内新記録をねらっている人もいるでしょう。体力に自信がなく、自分のがんばれる範囲でがんばろうと思っている人もいるでしょう。運動の得意な人、そうでない人がクラスにはいるのです。ですから、立候補制とします。自分の出たい種目をよく考えて立候補してください。ところで、立候補が重なった場合ですが、70パーセントは自分の意見を主張し、30パーセントは譲り合いの心をもって、自分はどうすべきかを考えて行動してください。くれぐれも安易にジャンケンで決めるということがないようにしてください。



            

メール アイコン
メール
トップ アイコン
トップ