ごあいさつ

 

 
 平成14年春、「おきな草」という名前の歌を制作しました。(キングレコードより平成14年1月26日発売。定価1100円[税込]。ご希望の方は、YAHOOMUSICまたは全国のレコード店等でご入手できます。)以下に、この歌を制作するに至った経緯等を記させていただきます。
 日本翁草(おきなぐさ)は、春になると可憐な美しい花をひっそりと咲かす魅力あふれる山野草です。しかし、残念なことですが、この翁草は環境庁が絶滅危惧種に指定していますように、生存が危ぶまれている植物です。私共は、この悲しい事実を知ったとき以来、国内各地に復活させることができたら、との夢を抱き、その育成に取り組んでいます。
 毎年春の翁草の開花時期に、日本翁草がたくさん地生している我が家の庭を開放し、翁草を紹介しています。毎年、県内外を問わず、多くの皆さまにお越しいただいております。遠くからは、北海道にお住まいの方もお見えになったことがありました。(なお、お越しいただいた皆様には、もれなく一株プレゼントをさせていただいております。)
 さて、私はお越しいただいた方々とお話する過程で、その方々の年齢構成を見ると、高齢者の方が多いことに気づきました。そしてその方々に、「多くの時間とお金をかけてまでして、どうして遠方まで翁草を見に来るのですか?それ程翁草が好きな理由は何ですか?」等と質問してみました。その答えは、以下のような言葉でした。「翁草は昔(40〜50年ほど前まで)見たことのある、美しい花を咲かす大好きな山野草であった。しかし、その後なかなか目にする機会もなく、残念に思っていたが、その翁草を久しぶりに見られるということを知り、懐かしさのあまり、わざわざ出かけてくるのだ。」
 そしてまた、翁草の花を見ると(思うと)、昔、翁草を見た自分の若かった頃のことが懐かしく思い出される大好きな山野草である、とのことでした。離れて久しい生まれ故郷のこと、嫁いで久しい実家のこと、他界した両親のこと、幼友達のこと、そして淡い恋心を燃やした青春時代の思い出等々が、彷彿と沸いてくる、とのことでした。
 私は、翁草は多くの高齢者の方々にとって、「美しい花」ということのみでなく、「懐かしい花」、「思い出がよみがえる花」であることを知りました。このことを知ったとき、翁草の花が持つ思い出を背景にした「歌」を制作してみたいと考えました。そこで、この曲想を基に、詞は石下薫様、曲は鈴木尚様の各専門家に仕上げていただき、そして青山みき様に歌っていただき、「おきな草」の歌が制作できました。
 今、私は、「おきな草」の歌が巷で聞かれるようになれば、と密かに期待しています。そうなれば、「『おきなぐさ』って何?」「『おきなぐさ』は可憐な美しい花を咲かす、そしてまた、絶滅が懸念されている貴重で希少な山野草ですよ。」「そうですか、では私も一株植えてみようか。」というような形で日本翁草を多くの人々に知っていただけることになり、私の夢である、「幻の山野草、日本翁草の国内各地での復活」の一助になるとも考えたのです。
 皆様、日本翁草同様、「おきな草」の歌もどうぞよろしくお願い致します。

富澤康武記



また、歌「おきな草」を作るに至った想いにつきまして、中園先生の「幻の山野草オキナグサ」のHPの「全国オキナグサ便り(その20)」でもご紹介いただいておりますので、こちらもご覧になってみてください。


KIDD2028
KISD2028
(CD、カセット共通カード)

「おきな草(翁草)」

(歌)青山みき

一、  
   
春にさそわれ 雪もとけ
   思い出の故郷 たずねれば
   心に浮かぶ おもかげよ
   うつむき ほころび ひっそりと
   つのる想いの おきな草

二、
   つらい別れの あの夜の 
   だきしめた手の ぬくもりよ
   祈っています しあわせを
   月日は 移ろい いくとせか
   霧にむせぶよ おきな草


三、
   閉じるまぶたで 逢う人は 
   青春の夢 だいたまま 
   二人の愛は とこしえに
   ちかいを 交わした この胸に
   つのる想いの おきな草

 

作 詩 富澤康武
補作詩 石下 薫
作 曲 富澤康武
補作曲 鈴木 尚
編 曲 大場吉信
*青山みきさんのホームページはこちら*

<楽譜>


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