ラジオにて…
「たくろー!」
ホテルの部屋でゴロゴロしていたら、ヒサシが入って来た。
「おおっ、ヒサシお帰り。どした?ラジコン大会だったんじゃないの?」
ベッドから起きあがって、ヒサシに話しかける。
「……」
無言である。そして、なにやら怒っている。顔が。
「どした?なに怒ってんの?」
「…負けた」
小さな声で呟くヒサシ。
「は?」
「この俺が負けたの~~!!」
絶叫しているヒサシさん。しかもジタバタしている。
「マジで?」
最強のヒサシが負けたことにタクロウは驚いていた。
「モッシュがさぁ~~。ずるいんだよ~!俺らのライブ中、ライブ見ないでずっと練習してたんだって。」
「…そりゃ負けるわな。」
「ずるい、ずるいよ~」
ずるいを繰り返しているヒサシ。
「わ、分かったから、ヒサシさん…落ちついて、ね?」
「ずるいずるい」
「分かったから。」
「何で俺負けちゃうの~~!」
「はいはい。とりあえず座って。」
まだ息の荒いヒサシをベッドに座らせる。
「許せない~~。この俺サマが負けるなんて~」
「俺が慰めてあげるから。ね?」
「ホントに」
とたんにキラリと目を輝かせるヒサシ。
「なにして欲しいの?」
「ん~」
考えあぐねているヒサシ。
「何でも言ってみ」
タクロウは急かしてみると、
「じゃあねぇ、新しいラジコン買って?」
可愛く首を傾げて上目遣いでタクロウを見てみるヒサシ。
「また?」
ちょっと呆れ顔のタクロウ。
「何でもしてくれるって言った!」
「…わかった。今度買いに行こうね。」
諦めたようにタクロウがため息をつきながら言うと、
「やったあ。あったらしいのだ~。これでリベンジだ!」
と、おおはしゃぎしながら、リベンジに燃えるヒサシさんでした。
小ネタでした。タクラジを聞きながら。なんか、ラジコン大会をやって、タクロウは行かなかったんだけど、
ヒサシがモッシュに負けて落ちこんでた、っていう話をしてたんで。
そりゃあ、そんなのタクロウさんが慰めてあげたんでしょ?っていう(笑)
お粗末さまでした。