雨の朝
「だぁっ!!」
今日はせっかくタクロウと出かけるっていうのに…
「…もうやだ…出かけねぇ」
雨が降って、湿気を吸うと、髪の毛が天パになってしまうヒサシ。
一生懸命アイロンで伸ばそうとしても…無理みたいです。
「帽子かぶろうかな…でもやだ」
(タクロウに髪撫でてもらえないもん。)
時計を見ると、もう約束の10時。
10時にタクロウのウチに行く、約束したよなぁ。
タクロウ、怒ってるかな…?
電話を見る、が掛かって来る気配はない。
ため息をついて、そのままソファーに倒れこむ。
ヒサシはそのまま寝てしまいました。
「…ひさ?」
ん…?タクロウの…こえ?
「ひさし」
「ん…たく?」
「おはよ。」
「…うにゅ?…どして?」
ボーッとした様子で起きあがる。
「雨だから、ヒサシは来ないかな?と思ってさ。」
「来てくれたの?」
「そだよ」
そう言いながら、タクロウは隣に腰掛ける。
「あのね。帽子被って行こうと思ったの。でもね…」
「ん?」
「帽子被ってると、タクロウに頭撫でで貰えないでしょ?それにね、くるくるになってると、撫でてくれないでしょ?」
「そんな事ないのに」
「そんなこと…あるもん」
「…ひさし、可愛いー」
「なんだよぅ」
「にゃあ、っていって」
「は?」
「ヒサシ猫みたい」
「どうして、そんなに話しが飛ぶの?」
「ヒサシが可愛かったから」
「可愛くないもん」
「可愛いよvだから言って」
「にゃあ」
「可愛いー」
「ホントに?」
「ホント」
「…鮎よりも?」
「んーそれはどうかなぁ?(笑)」
クスクスと笑っているタクロウに、
「タクなんて嫌い」
と、ちょっと怒った顔するヒサシ。
「嘘だって(笑)可愛いよ、鮎よりも。」
「嘘だ」
「嘘じゃないって」
「…ホントに?」
「ホントに。さて、今日はどうする?」
「出かけんのヤダ」
「なんか、ビデオでも見る?」
「うん」
「なんかある?」
「…怖いのしかないけど。」
「嘘…マジで?」
なによりも怖いものが嫌いなタクロウは絶句する。
「うん」
「…しょうがないか…。あ、なんか飲み物もらうよ」
立ちあがって歩き出そうとすると、ヒサシがそれを止めた。
「うん…あ、ダメ!!」
「なんで?」
「俺が出す!!」
「…はい。」
タクロウは素直にそれに従って、ソファーに腰を下ろした。
ヒサシが持ってきたのは…ウーロン茶。
「…ヒサシさぁ、ウーロン茶飲めないんじゃなかったっけ?」
「だから…タクロウ飲むかな?と思って…。」
「自分は飲まないのに、買ってきてくれたの?」
「…うん…」
「ひーさしー」
「…なんだよ」
恥ずかしいのかそっぽを向いているヒサシ。
「好きだよ」
「…ごめんね。今日、行かなくて…」
「いーんだよ、俺が来たから。」
「…うん…。」
スミマセン(泣)。申し訳ございません(関根さんのものまね風)。
すげぇ、くだらねぇ…。ヒサシが…こんな可愛いキャラなのか??おかしいよねぇ
ヤマもない、オチもない、そしてイミもない。まさにやおい…?
いやぁ、、そのうち消えてるかもな。