出発の日



パパとママはあるばむというのが出来てからすごくいそがしい。
れこーでぃんぐっていうののときはいつも一緒にいられたのにな。
もうすぐらいぶつあーってのがはじまるんだって。

「たくろう、ぼくもつあーにいっしょにいっちゃだめ?」
そしたらたくろうはすごくこまったかおしてた。
「うーん…そら、あのな」
「ううん。ぼくちゃんとおばあちゃんとお留守番してるね」
「そら…クリスマスは一緒にいられるから、それまで良い子にしててな」
「うん」

やっぱりだめなんだ。
でもいっか。おばあちゃんのごはんおいしいもん。
でもちょっとさみしいな。


「そら良い子にしてるんだぞ」
「はーい」
「じゃ、かあさんよろしくね」
「よろしくおねがいします」
「はいはい。頑張ってね」
「じゃ、行って来ます。」
「いってらっしゃーーい!!」
「あ、そら。寂しくなったら、ちっちゃいエルモのお腹押してごらん」
「なんで?」
「なんでも。でもむやみやたらに押しちゃだめだぞ?男の約束だぞ」
「う、うん!」

パパと指きりをして、ママは頭を撫ででくれて、でかけてった。
「そらくん。ご飯たべようか?」
「うん」

おばあちゃんと2人もけっこうたのしいな
おばあちゃんてママにそっくりだね、って聞いたらママがおばあちゃんに似てるのよ、って笑って
宙君もママにそっくりよって。


「大丈夫?おばあちゃん一緒にねようか?」
「大丈夫。いつも1人でねてるもん。」
「そお?」

って言ったのはいいけど…やっぱり寂しいよぉ。
でも今更寂しいなんでおばあちゃんに言えないし…

『宙、寂しくなったらちっちゃいエルモのお腹押してごらん』
ってパパ言ってたな…。
ちっちゃいエルモはいつもベッド脇のテーブルに置いてある。
寂しいから1回だけ…
エルモのお腹おしちゃお…ぽちっとな

『宙、これ聞いてるって事は寂しいんだろ?子供だなぁ。
こーら。自分の子供をからかうんじゃありません。
そら、イイ子にしてるか?
一緒にいられなくてさみしいのは俺とひさしも一緒だよ。
そうそう。寂しかったらたっくんをタクロウだと思って。
俺?
そう、そっくりじゃん。ねー?
宙、大好きだよ。
俺も大好きだよ。次会えるのを楽しみにしてるからな』

「ぱぱぁ、ままぁ…ぐすん。僕もぱぱとままの事だいすきだよ…」



「なあ、タクロウ。そろそろ聞いてるかな?」
「たぶんな」
「外は俺だけど、中身はオマエだもんな」

遠く離れていてもいつも考えるのは宙の事なのでした。


次は再会編へ行くのです。
カミングスゥゥーン(笑)
中途半端な終わりですけど。ごめんなさいね。