これからアマゾンに行ってみたい人、アマゾンのことをもっと知りたい人に役立つテーマ別アマゾンコラム集です。


アマゾンへの道

アマゾンのベストシーズンはいつ?
アマゾンの熱帯魚

アマゾンから生体を持ち帰ることはできるのか
コリドラスがいるのはどんなところ?
プレコがいるのはどんなところ?
カラシンがいるのはどんなところ?

アマゾンの船旅

アマゾンの船
アマゾンの船内生活
アマゾンの釣り

アマゾンの大物釣り
アマゾンの小物釣り 

アマゾンの食べ物・飲み物

アマゾンの魚・魚料理
アマゾンの肉料理
アマゾン(ブラジル)の一般料理
アマゾン(ブラジル)のビール・ジュース
アマゾンのミネラルウォーター
アマゾンのフルーツ
アマゾン NEXT 
〜次回のアマゾンでやってみたいこと〜

アマゾン水質徹底調査
一番人気のフードは何?in アマゾン



アマゾンへの道
アマゾンのベストシーズンはいつ?

 アマゾンには雨季と乾季があり、場所によって川の水位が数メーター変位します。水位が高い状態だと魚が見にくいです。魚を見るためには乾季に行くのがベストです。

 場所にもよりますが、だいたい8月ぐらいに雨季が終わり、水が減り始め、1月ぐらいで乾季が終わり、水が増え始めるようです。11月〜12月がベストシーズンと言えます。


アマゾンへはどうやって行ったら良い?

 アマゾンは地球の裏側の南米にあります。その大部分がブラジルです。まずはブラジルの玄関口となるサンパウロに飛行機で行くことになります。サンパウロから国内線でマナウス、ベレンといったアマゾン各地に移動します。

 サンパウロまで日本から直行で行ける便はヴァリグ・ブラジル航空(給油のためロサンゼルスに寄港)と日本航空(給油のためニューヨークに寄港)だけです。共に約24時間かかります。日本を夜出て、時差の関係で翌朝に着きます。帰りはブラジルを夜出て、日付変更線をまたいで翌々日の昼過ぎに日本に着きます。

 ヴァリグ・ブラジル航空は2006年1月で日本線から撤退しました。今後、全日空が引き継ぐというウワサもありますが、定かではありません。

 それ以外の手段ですと、コンチネンタル等のアメリカ系の航空会社でアメリカの各都市(ロス、ダラスなど)まで飛び、乗り換えてサンパウロまで行く方法やカナダを経由する方法があります。遠回りだったり、接続に時間がかかりますので、ブラジルまでそれなりに時間がかかります。何よりアメリカで入国手続きをして、荷物をいったん降ろして、再度チェックインしなければならない可能性が高いのでそれが非常に面倒です。昨今のテロ対策でアメリカで飛行機に乗るのは非常に時間がかかるという話です。

 さらに格安な方法としてルフトハンザでドイツや、スイス航空でスイスなどヨーロッパを経由する方法もありますが、かなり時間がかかりますのであまり現実的ではありません。

 国内線はヴァリグ・ブラジル航空やタム航空など各社あります。ヴァリグ・ブラジル航空の国内線に乗り継ぐことを考えると料金面や接続の点で国際線もヴァリグ・ブラジル航空を選んだほうが賢明かもしれません。

 航空チケットの手配は旅行会社に依頼することになりますが、南米に強い旅行会社に依頼したほうが良いと思います。今回、ツニブラトラベルという旅行会社に依頼しましたが、親切に対応していただきました。
 
 料金はヴァリグ・ブラジル航空の直行便を利用して日本からのマナウスまでの往復で18万円程度でした。予約変更可能なチケットだと多少値段が高くなります。また、2月のリオのカーニバルの時期や12月は値上がりするようです。

 地方から飛行機で羽田・成田へ移動してブラジルに向かう人には、地方から成田・羽田へ向かう飛行機代の割引があります。別に手配するよりかなりお得ですので活用しましょう。ただし、地方から羽田・成田へ、成田・羽田から地方への移動はブラジルに向かう・帰る、当日のみに限られます。

ブラジル・ビザの取得

 ブラジルは南米諸国で唯一、観光でもビザが必要です。ビザは東京のブラジル大使館もしくは名古屋の領事館で取得することができます。

 個人でも取得は可能ですが、実際に個人で直接申し込んでみた友人の話だと大使館で半日待たされたとのことです。

 旅行会社で1万円程度の料金で代行をしてくれますので依頼するのが賢明です。

 ここで意外なのが今自分が住んでいる地域によって必要書類が異なる。という点です。東日本在住者は東京の大使館が担当、西日本在住者は名古屋の領事館が担当なのですが、東京の大使館だと、大きめのの顔写真や銀行の残高証明、住民票の写しが必要だったりと割と厳しく、名古屋の領事館だと、写真のサイズが三種類から選べたり、住民票の写しの代わりに免許証のコピーでオッケーだったり、とやや甘いです。
 
 発行まで数週間かかりますので早めに依頼するようにしましょう。

マイレージ

 ブラジルはご存知のとおり、遠く時間もかかりますが、その分、航空会社のマイルもいっぱいつきます。

 ヴァリグ・ブラジル航空はスターアライアンスグループですので、このグループに所属しているANAのマイルに換算してもらえます。

 今回、成田→サンパウロ→マナウス、リオデジャネイロ→成田のフライトで、なんと17000マイルも一度にもらえました。

 15000マイルで国内線往復分のチケットがもらえます。18万円のチケットで5万円相当の国内チケットがもらえるのですから、利用しないのは損です。空港でチェックインするときにANAのカードを提示すれば、マイル積算の手続きもしてくれます。



両替

 ブラジルの通貨はREAL(ヘアルと発音)です。R$と表記されます。日本の銀行では扱っていません。一部、扱っている金券ショップもありますが、あまりレートはよくないようです。

 また、日本円をブラジルでREALに両替すると、とんでもなくレートが悪いそうで、日本で一旦米ドルに両替してブラジルに持って行き、ブラジルで米ドルをREALに両替するというスタイルが一般的です。

 わたしが行ったときは米ドルが1ドル120円、サンパウロ空港で200ドルが405REALに、リオの街中の両替所で455REALになりましたから1REAL52〜60円といったところです。

 コーラなどの飲みものがだいたい2REALほどでしたので物価は日本とあまり変わらないかもしれません。

 サンパウロ空港の両替所ではパスポートとサインが必要でした。

 海外旅行ではポピュラーなトラベラーズチェックはブラジルでは、ほとんど使えないばかりか、使えてもかなりレートが悪くなるようです。

アマゾンへ持って行って良かった物
キンカン

 言わずと知れた虫刺されの薬。蚊に刺されても一塗りでかゆみが収まるので重宝。
正露丸

 言わずと知れた腹痛の万能薬。胃痛、胸焼け、下痢に。
コンセント変換アダプター

 ブラジルでは丸穴のコンセントが主流。日本仕様の縦穴と丸穴が兼用になったコンセントもあるが、縦だけ接触が悪くて使えないことがあった。縦→丸の変換器が必要。

 写真のものは全世界で使用可能な万能タイプで3000円前後。単純な縦→丸だけのものなら300円程度で入手可能。
コンパクトデジカメ

 もちろん画質はデジタル一眼には敵わないが、持ち運びやすさ、セキュリティー面でポケットに入るコンパクトデジカメは便利。

水中撮影用ハウジング

 水中の様子が撮影できると非常に楽しい。水中撮影時以外にも水辺や釣りをしているときにデジカメを濡らす心配がいらないのでとても重宝。
デジカメ予備バッテリー

 バッテリー切れで写真が撮れないほど悲しいことはありません。充電できないときもありますので2、3個あるといいでしょう。
デジカメ用大容量メモリー

 いったん水中撮影を始めてしまうと、ハウジングを開けてメモリの交換は困難。長時間の動画の撮影も可能。1GBで8千円前後とだいぶ安くなってきた。
ノートパソコン

 日記を書いたり、デジカメで撮影したデータのバックアップ用。CD-Rドライブがある機種ならCD-Rに焼いて置けばなおさら安心。
ノートパソコン予備バッテリー

 機内や乗船中などコンセントが使えない場面で大活躍。こちらのインターネット通販で購入。メーカー純正よりだいぶ安い。→ http://www.rowa.co.jp/
MP3プレーヤー

 とにかく移動に時間がかかるのでゲームボーイとかこの手の暇つぶしグッズは必携。
キーホルダー型LEDライト

 100円ショップで売られている小型ライト。大きさの割にはとても明るい。乗船中の夜中にトイレに行くときは真っ暗なので必需品。
ラッシュガード

 マリンスポーツ用の上着。ウェットスーツより手軽で日焼け止めや保温効果がある。ジャングルの中の川は意外に水温が低くて冷える。水から上がってもすぐ乾くので便利。
マリンシューズ

 川の中を歩くときは必需品。エイを踏むかもしれないし、先の鋭い流木があるかもしれない。泥の深いところもあり、サンダルでは歩行困難。
観察ケース

 採集したコリを観察したり、写真撮影に使用。写真のものは雑誌ビーパルのおまけ。薄くて携帯にも便利。
スーツケース

 もともと、わたしは海外旅行はバックパック一つで行く主義であったが、今回初めてスーツケースを持参。

 カギがかけられるので、乗船中や採集中の貴重品のセーフティボックスとしても使えて重宝した。(もっともスーツケースごと盗まれたら終わりだが・・・)
襟のついた服

 リオあたりのちゃんとしたレストランでは、これを着てないと人として認められません。動物扱いされます。


アマゾンへ持って行かなくても良かった物

機内用スリッパ
 ホテルでもらったお持ち帰り自由の使い捨てスリッパを持参。最初は機内で快適に過ごしていたが、トイレ付近で水漏れが発生。薄っぺらいスリッパでは浸水してしまって一気に不快に。結局サンダルにチェンジ。

サングラス
 確かに日差しは強烈だったので必要と言えば、必要。アマゾンの景色を原色で見ていたかったので途中から外した。

カッパ
 確かに毎日、土砂降りの夕立が降るのだが、コリ採集やプレコ採集やっているときは水の中だし、いつも海パンで行動していたので特に必要なかった。旅行のパターンによっては必需品。

シャンプー・石鹸
 都市部のホテルでは完備していたし、ジャングルにいる間は泳ぎ回っているのでシャンプーや石鹸を使うまで身体が汚れない。

大量の着替え
 洗濯を一回で済ますつもりで7日分の着替えを持参。結局、ジャングルにいる間は海パン・ラッシュガードだし、川で洗濯できるので3〜4日分ぐらいで十分。特に靴下は都市部にいるとき以外はサンダルで裸足なのでほとんど使用せず。




アマゾンの熱帯魚
アマゾンから生体を持ち帰ることはできるのか

 結論から言いますと、個人レベルでのブラジルからの生体の持ち出しは不可です。

 日本への魚の持ち込みはワシントン条約に抵触するもの以外は検疫無しで持ち込むことができます。実際、わたしはハワイからベタを持ち込んだことがありますが、ノーチェックでした。

 問題となるのはブラジル国内での採集と持ち出しです。「ブラジル国内での外国人による採集・国外への持ち出しは一切不可」というのが現在のブラジルのルールです。数年前までこういった制約は一切無く、個人旅行で採集して持ち帰る。ということは可能でしたが(実際、ネット上で記事が見受けられます。)、現在は状況が大きく変わっています。インペリアルゼブラプレコが採集禁止になったように、年々規制が厳しくなっているそうです。老舗の採集業者でさえ許可が取れず廃業している実例もあるようです。

 いま、勝手に採集、持ち出しをやりますと、密漁・密輸となり、ブラジル政府により処罰されます。
 
 ただし、今回わたしたちが行ったような、正規の採集許可証をもった業者のもとでコリドラスなどの生体を採集して写真を撮ったのちに逃がす。という「キャッチ&リリース」については問題なし。という回答をブラジル政府より得ているそうです。

 ブラジル以外のペルーなどの南米諸国もブラジルほど厳しくないものの、規制されつつある状況だそうです。


コリドラスがいるのはどんなところ?

 ショップで売られているワイルドのコリドラスには「リオネグロ産」とか「グァポレ川産」という感じでコリドラスの産地が表記されて売られていることが多いです。それを見たり聞いたりしてコリドラスを飼育していたので、その川の本流にもコリドラスがいて、細い川で採集している様子の写真は採集しやすいから細い川で獲っているものと長年勘違いしていました。

 実際には本流の支流の支流の小川(イガラッペ)にコリドラスはいます。正確な表記は「リオネグロ水系産」といった表記になると思います。

 コリドラスを見つけるには、まず橋を見つけます。橋を見つけたら、車を降りて川を覗きます。いろいろ川を見ているうちにだんだんコリがいる川かいない川か一目でわかるようになってきます。

 コリドラスがいるイガラッペは適度に流れがあり、澄んだ水、白い砂浜や浅瀬がある川です。流れが淀んでいたり、流れが速すぎても深すぎてもコリドラスはいません。

 コリドラスがいる川の雰囲気を日本の川に例えるならば、中・上流域の清流魚。アユやオイカワがいるような川です。鯉がいるような下流域や岩魚がいるような上流域の渓谷とは違います。

 川の中は白いリオネグロサンドの上に少々泥が堆積していて落ち葉や流木が点々としています。水草はまったく生えていません。水温は26度前後です。30度前後の気温と比べると、かなりひんやりしています。水は真っ茶色のブラックウォーターですが、濁ってはおらず、水自体は透明ですが、ブラックウォーターの色が濃いため、視界は1メーター程度です。

 同居している熱帯魚はカラシンやロリカリア、小型のナマズ類です。コリドラスはワラワラと数十匹の群れで行動します。人影が近づくと集団でピューと逃げていきます。

 民家のそばもコリドラスがいるポイントです。コリドラスの生息するイガラッペは現地の人の水道になっており、洗濯や炊事に使われます。食後の食器洗いのときに落ちる残飯を狙ってコリドラスが集まるようです。

 同じ水系だと同じコリドラスしかいないようです。分水嶺によってコリドラスの分布が変わってくるようです。スーパーポタロがいたイガラッペにはロングノーズとショートがいっしょにいました。9割方がショートで、残りがロングです。セミロングもいるらしいのですが、見つけることはできませんでした。

渇水で干上がっている

地元の人の洗濯場

川の中を進む

ブラックウォーターと真っ白な砂

橋の下のポイント

ジャングルの中から流れてくる小川
そしてまたジャングルに流れる

水深は10センチ

メラニスティウスの群れ

水中の様子

メラニスティウス

これまた橋の下のポイント

クリアーなブラックウォーター

ホワイトソロックス

サラサラと流れている

こちらも地元の人の洗濯場

スーパーポタロがうじゃうじゃいた浅瀬

プレコがいるのはどんなところ?

 プレコはコリドラスと違って本流にもいます。今回訪れたのはタパジョス川本流沿いの川岸です。荒い珪砂のような砂の砂浜と岩がゴロゴロした磯のような部分が入り組んでいます。

 水温はかなりぬるい感じで28度前後はあります。水深1メートルほどのところの岩をひっくり返すとたいてい岩の下にプレコがいます。磯でカニを獲るのと似ています。すぐ別の岩の下に逃げてしまうのでプレコを獲るのはなかかな大変です。出荷用に獲る場合は網を岩にスッポリかぶせてから獲るそうです。

 同じ場所にいろんなプレコがいるのが意外でした。

プレコがいた川岸 砂は珪砂のように荒い

渇水で干上がっているが本来は木のあたりまで水がくる

岸辺は岩や流木がゴロゴロしている

地元の人の洗濯場でもある

シュノーケリング開始 水深は胸ぐらい

タパジョス川の水中の様子
ブラックウォーターではない

キレイなスポットのプレコ

タイガープレコ?

レオパードプレコ?

カラシンがいるのはどんなところ?

 カラシンはどこにでもいます。水さえあればカラシンがいる。という感じです。コリドラスやプレコと比べると数十倍、数百倍のカラシンがいます。

 いろんな種類のカラシンが混泳しており、日本に入荷されないような名も無いようなカラシンがたくさんいます。適当に網を右から左に動かすだけでカンタンに採れます。種類によっては網が触れた途端に死んでしまうものもいます。実際、商品として採集する場合、最後はおわんなどで水ごと掬って袋詰めするそうです。

 かなり腹を空かせているらしくパンの切れ端を投げるとカラシンがワラワラ集まってきます。採集時に死んでしまったカラシンを流すと、あっという間に突付かれて食べられてしまいます。

湖の奥の泥の深い浅瀬にもカラシンがいる

砂地の浅瀬にも

牧場の排水溝にも

国道沿いの小川にも

水深10センチくらいのところにも

日本でいうメダカのような存在?

パンを投げるとカラシンがワラワラ集まってくる

ダータテトラ?

名も無いカラシンたち

名も無いカラシンたち

名も無いカラシンたち

プリステラのような・・・


アマゾンの食べ物・飲み物
アマゾンの魚・魚料理

 アマゾン川の魚は淡水魚とは思えない、スケール、味がします。その多くは淡水魚特有の臭みのようなものは感じられません。「海水魚が陸封化された。」という説もあるぐらいです。事実、淡水エイ、淡水イシモチ、淡水カレイ・・・いろんな海水魚の淡水バージョンがいます。

 アマゾン川で食べられている魚でポピュラーなものとして、ピラルクー、ツクナレ(アイスポットシクリッド)、タンパキ(コロソマ)、淡水イシモチ、各種ナマズがあります。

 他にプレコやシルバーアロワナ、ピラニアなども食べられています。

ピラルクー




 世界最大の淡水魚ピラルクー。最大で5メーター近くまで成長する。乱獲により生息数が激減し、近年は大きなものはなかなか見られないという。ワシントン条約に指定されたため、ブラジル国外で味わうことはできない。最近は養殖も行われている。

 食用魚としての人気もナンバー1。身がとても詰まっており、魚とは思えない食感。よくフライにして出される。とてもおいしい。

ツクナレ(アイスポットシクリッド・ピーコックバス)




 大型シクリッドであるツクナレは釣りの対象としても人気が高く、ピーコックバスとも呼ばれる。その身もアマゾンでは人気は高く、ピラルク、タンパキと並んで必ずレストランのメニューに並んでいる。フライやスープなどにされる。

タンバキ(コロソマ)
 大型カラシンのコロソマ。よくピラニアと間違えて紹介されていることがある。肉食のピラニアに対し、コロソマは雑食性。

 アマゾンではピラルク、ツクナレと並んで必ずレストランのメニューに並んでいる。身の骨が大きいので食べやすい。頭はよくスープにされる。頭の周り、特に目の周りはトロっとしておいしい。コラーゲン豊富そう。

シルバーアロワナ
 実際に食べていないので何ともいえないが、その身は淡白で、あまり脂が乗っていないそうである。体の調子が悪いときに食べたりするらしい。

プレコ




 プレコもアマゾンの市場でよく見かける。生命力が強いらしく、生きたまま陳列されていることが多い。右側の写真はプレコを粉末にしてダンゴにして揚げたもの。コリコリと鳥の軟骨のような食感がした。

 そのまま焚き火に突っ込んで真っ黒になるまで焼いて皮をバリバリ剥がして食べてもおいしいらしい。ワタもアユのワタのような風味でおいしく食べられるらしい。

ナマズ





 ナマズもアマゾンではポピュラーな食材。あらゆる種類のナマズをいただく。フライがおいしい。

淡水イシモチ
 ピラルク、ツクナレ、タンバキのアマゾン3トップに隠れがちだが、実はとてもおいしい淡水イシモチ。唐揚げでバリバリ食べるとおいしい。

その他
イワシのような魚の唐揚げ
メチニスの唐揚げ
 アマゾンの川魚は唐揚げにして出されることが多い。写真のようにあらかじめ細かく切れ目を入れて食べやすくしてくれている。


アマゾンの肉料理
 比較的物価の高いブラジルで安くておいしいのが肉料理です。サーロインなどの高級部位がかなりお手ごろでおいしくいただけます。

マナウスのレストランにて
脂がのっていておいしい

プレジデントフデレードのレストランにて
干し肉を戻したステーキ

サンタレン船上にて サーロインステーキ
味付けは岩塩のみ これがシンプルなのにうまい!

船べりで炭火で焼いてもらう

リオデジャネイロのシュラスコ店にて

愛想の良いウェイターが切り分けてくれる

リオデジャネイロにて
リオ名物ガレット 若鶏の丸焼き
アマゾン(ブラジル)の一般料理
 ブラジルではいつもピラルクやシュラスコを食べているわけではありません。いろんな一般料理を食べてきました。豆を使った料理が多いです。全体的に脂っこくてしょっぱいのが特徴です。パンはパサパサしていてあまりおいしくありません。

ブラジルの朝食の定番 パンとハムとチーズ

バナナ、スイカも定番

芋の粉 ファリーニャ 
ふりかけのようになんでもかけて食べる

リオのランチ定食 チキン

マクドナルドは日本といっしょです。

サンタレンのホテルの定食
飯炊きおばちゃんが作る船上料理シリーズ

パスタ

ビーフストロノガフ

サラダ

豆 しょっぱい


オリーブ・豆類も定番

目玉焼きは唐揚状態

缶詰のイチヂク めちゃくちゃ甘い 

アマゾン(ブラジル)のビール・ジュース
 ブラジルで代表的な飲み物は、ビール、コカコーラ、ガラナです。ガラナはあのガラナエキス配合でちょっとハーブっぽいさっぱりとした炭酸飲料です。ビールは軽く、飲みやすいです。

世界の定番コカコーラ もちろんアマゾンにも

ファンタも世界中どこに行ってもあるベストセラー

生ビールはショピと呼ばれる。
置いてある店は少ない。

飛行機でもレストランでもどこでも出てくる
ブラジルの定番缶ビールSKOL

マンゴーのフレッシュジュース
酸っぱいので砂糖を入れて飲む

コーヒーとホットミルクの入ったポットが2つ出てくる
コーヒーは強制的に砂糖入り とても甘い

アマゾンのミネラルウォーター

 ブラジルの都市部の水道水は飲料に適しておりません、また、アマゾン川の水も一見キレイで現地の人は川の水をすくいあげて飲んだりしていますが、とても日本人の胃腸には耐えられませんのでけっしてマネしない方がいいでしょう。

 そこで、ミネラルウォーターを飲むことになるのですが、アマゾンではポルトガル語で「アグア ミネラル」といいます。炭酸入りのアグア ミネラル コン ガスと、炭酸なしのアグア ミネラル シンガスがあります。 

 アマゾンを旅していて驚いたのが、ロサンゼルスからサンパロウからマナウスからサンタレン・・・と移動するとともにミネラルウォーターの成分表のpHが見る見る下がっていくのです。ロサンゼルやサンパウロでは7.0前後だったものが、5.0、4.5・・・と下がっていき、ついには3.8に!

 こんなpHの低いミネラルウォーターは初めて見ました。お腹にはどうなんでしょう?けっして優しくはないような・・・

アマゾンのフルーツ

 アマゾンでもっともポピュラーなフルーツは、スイカとバナナです。一年を通じて市場にあるようです。ジャングルの中の一本道でもバナナを満載したトラックを良く見かけます。重たいスイカは船で運んでいるらしく、スイカを山積みした船をアマゾン川でよく見かけます。

 スイカはラグビーボールのような形をしていて40〜50センチある巨大なものです。

 バナナは数種類あるようです。

 他にはマンゴーや、カシューナッツの実、カシューなどあります。

 種類によっては季節にならないと市場に出てきません。

マナウスのバナナ(フルーツ)市場

スイカの積み出し アマゾン川にて

スイカがゴロゴロ

いつでもスイカは食卓にのぼる

バナナが山積み

バナナ屋さん

アップルマンゴー ジュースにされる

カシューナッツの実 とってもジューシー

小型のヤシの実ププーニャ

栗とサツマイモの中間の味




アマゾンの釣り
アマゾンの大物釣り

 アマゾンの大物釣りはまずエサを採る事から始めます。投網を投げてメチニスなどの小魚を採ります。エサの小魚は大物狙いの時は一匹背がけにして泳がせ釣りをします。小物狙いの時は、切り身にします。

 今回訪れたポイントはかなり魚影が濃いようで投入した瞬間にガツガツとアタリがありました。アタリがあったら食い込むまで少し待ち、大きくあわせます。

 写真のナマズはかかってからすぐは良い引きがしますが、途中から諦めたようにヌボーっとあがってきます。淡水エイは水の抵抗も大きく、力も強いため、すごい引き&重さでした。

小回りの効くボートを用意してもらう

ポイントは川幅の狭い水路

まず投網でエサを採る

ほとんどメチニス

仕掛けは単純 おもり・よりもどし・ワイヤーのハリス・針
大物狙いはメチニス一匹丸ごと背掛け

ハチェット一匹掛けも・・・

小型のナマズには切り身が有効

このサイズのナマズが入れ食い!

淡水エイがヒット!とても重い

魚影が濃すぎてこんな「見事な」スレ釣りも

アマゾンの小物釣り
 
 アマゾンの人たちは男女問わず釣りが大好きでヒマさえあれば釣りしています。右の写真のように竿は使わず、手軽な手釣りをする人がほとんどです。釣り糸と針だけのカンタンな仕掛けで釣ります。

 ナマズを手釣りで釣った船のおかんは「あら〜おかずが釣れて助かっちゃったわ〜」みたいな感じでおおはしゃぎでした。

 エサはマンジョーカ(イモの粉)を練ってつけたり、ランチのステーキの残りの脂身を小さく切ってつけたりと、とにかくなんでも釣れます。

 魚影は濃く、腹を空かせているので仕掛けを入れた瞬間にアタリが来ます。

 現地の人の面白い釣り方があります。ペットボトルの活用です。仕掛けをペットボトルに巻いておき、投げ竿のように投げると見事に投げ竿で投げたように仕掛けだけ飛んでいきます。

パンの切れ端を投げると魚がワラワラ集まってくる

エサはステーキの残りの脂身

南米淡水フグをゲット!

ハリがでかいかな?

飼ったら面白いフグかも

船のおかんも手釣りでナマズゲット!




アマゾンの船旅
アマゾンの船

 アマゾンの船は写真を見てもわかるように、大きな船でも小さな船でも基本的な船型は同じで何層にも分かれていて異常なまでに高さがあるのが特徴です。

 これだけの船で船首の喫水が数十センチしかないのですから驚きです。こんなに重心が高くては荒れた海では簡単にひっくり返ってしまいます。アマゾン川がいかに平穏な水面であるのかが船型からよくわかります。

 どの船も操舵室が船の先頭にあり、上部のデッキにハンモックを張って居住区にされています。

アマゾンの船内生活

 アマゾンの船旅での船内設備・船内生活についてご紹介したいと思います。

 今回乗船した JORGE ALAN U号は二層構造となっており、上部のデッキは船首に操舵室、ゲストの居住区、船尾の中二階にキッチン・シャワー兼トイレルーム、下部のデッキは乗組員の居住区兼倉庫になっており、エンジンがあります。
操舵室

 舵とエンジンのスロットルと無線だけある簡単な操舵室です。レーダーはありませんが、サーチライトが天井についており、操舵しながら、サーチライトの向きを変えて照らすことができます。
上部デッキ

 ゲストの居住区。ハンモックで寝たり、食事を取ったりします。両サイド、船尾は吹き抜けです。雨が降ったり、夜はブルーのシートを下ろして過ごします。
下部デッキ

 乗組員の居住区兼倉庫です。ボートのエンジン等が収納されています。
船尾デッキ

 アマゾンの風に吹かれながら、ビールを飲む。そんな至福の一時を過ごすことができます。
 
 ただ、床はトタン張りでめちゃくちゃ熱くなりますので裸足では歩けません。
水道

 水道は川の水です。出港して、比較的キレイな沖の方まで出てくると、エンジンの冷却水の排水口にホースをつないで屋根の上のタンクに貯めます。船内のトイレやシャワー、蛇口に重力落下して供給されます。
トイレ・シャワー

 トイレ兼シャワールームがあります。シャワーは川の水、トイレはアマゾン川直行の洋式水洗便所(ボットンではない)です。
キッチン

 流し、ガスコンロ、冷蔵庫など家庭のキッチンがそのまま船内に再現されています。
流し

 船尾の外にある流しです。皿を洗ったりします。蛇口から出てくるのは川の水です。
ホイール製コンロ

 炭火焼きをしてくれるときのコンロは車のホイールを再利用したものです。船の手すりにセットして使います。
ハンモック

 寝床は上部デッキに吊るしたハンモックです。身体を斜めにして寝るのが基本です。

 意外に身体も痛くならず、熟睡できました。
船が揺れているときはブランコ状態になります。
ハンモック用蚊帳

 虫が多い場所で寝るときはハンモック用の蚊帳をセットしてもらいます。ハンモックの形状に合わせた立体構造になっており、下から潜り込みます。

 虫を気にせず熟睡することができました。
食卓

 上部デッキにあります。食事をとったり、パソコンで日記を書いたりします。
コンセント

 上部デッキにも丸穴・縦穴兼用のコンセント(おそらく220ボルト)があります。

 発電機で発電中は使用可能です。
ボート

 港で買い物をしにいったり、本船では入れない細い水路で釣りをしたり小回りの効くボートです。船外機を取り付けることもできます。

 普段は船尾に固定され、引っ張っていきます。
わたしたち二人のためにこれだけの人たちが!!

右から
セルジオさん ガイド
船の息子   甲板員
船のおかん  舵取り兼飯炊き
おばちゃん  飯炊き
シダカさん  ガイド補佐 魚に関してはプロ
わたしたち二人
お父ちゃん船長は操船中




アマゾン NEXT
〜次回のアマゾン旅行でやってみたいこと〜

アマゾン水質徹底調査

 水温計、pH計、TDS計など各種測定器を持参して、生息地の水質を徹底的に調査する。

 ブラックウォーターの色の濃さとpH・TDSの関係、コリドラスの種類と生息地の水質の関係などを調べてみたい。

一番人気のフードは何?in アマゾン

 市販の各種フードを用意して、現地のイガラッペにまとめて投入し、ワイルドのコリドラスやカラシンの一番食いが良いエサは何か調べる。メーカー担当者戦々恐々??

 予想としては、ワイルドの魚たちはやたら腹を空かせているので何でも食べると思うが、エサによって集まり方が変わると思うのでその辺が楽しみ。