熱帯魚を置いて家を長期間留守にした経験談

 わたしは学生時代、練習船に乗り組んで国内を一ヶ月航海する実習が1年〜3年まで毎年、四年生のときはニュージーランド方面へ3ヶ月、卒業後は帆船でアメリカまで太平洋を横断してハワイに寄って帰ってくる実習、さらに細かいものも入れますと、一週間の水泳実習やらヨットもどきに乗って東京湾を帆走する実習やらラグビー部の合宿なんやらで年がら年中家を空けていました。

 そんななか、水槽は常に十本近くあり、留守中の世話は頭が痛いところでしたが、すべて母に任せていました。わたしがとった方は飼育方法からあり得るトラブルのパターンまでのすべてをマニュアル化したことです。例えば、朝電気をつけて夜は消す、水替えは温度を合わせて中和剤を入れる。といった基本的なことから冷凍赤虫がなくなったらショップに行って十枚千円のを買ってくるだとか、水が暖まらない時はヒーターを交換する、病気のときは・・・と事細かにマニュアルを作成し、ヒーター、フィルター等はスペアをすべて用意し、どうしてもわからないときは熱帯魚友達にお願いしてきてもらう話もつけておきました。

 わたしも最初は気が気でなくて出先から電話したりしましたが、1年、2年と回数を重ねるごとに母も一流のアクアリストに成長し、ほとんど安心して任せられるようになり、1ヶ月家を空けて帰ってきたときはプラティを数百匹増やしていてドギモを抜かれたこともありました。

 それでも三ヶ月留守にするときは外国へ行くので連絡がとれないというのもあり、さすがに心配で、ニュージーランドに向けて日本を出る前に神戸で三日間休みがあったのでわざわざ飛行機で様子を見に帰り、また飛行機で神戸に戻ったこともあります。

さすがに半年家を空けたときは夏場だったこともあり、エビの全滅とかありましたが、それ以外は全然問題ありませんでした。やはり、留守にするときは家族も巻き込むのが一番であります。