CO2を作ろう



今や、水草水槽に必要不可欠となったCO2の添加。しかし、初期投資やランニングコストが高くついたり、安い器具では効果がなかったりします。そこでCO2を安い材料て作ってしまいましょう。

原理
砂糖水をアルコール発酵させる段階で発生するCO2を利用する。

※この方法は結果としてアルコールが生じますが、東京国税局に確認したところ、CO2を得る目的であれば、酒税法違反には当たらない。と承認を得ています。また、ホームページへの掲載も承認済みです。


用意するもの
ペットボトル

発生させたいCO2の量に応じてペットボトルのサイズを選びます。炭酸飲料が入っていたペットボトルの方が丈夫なようですが、たいした圧力にはなりませんから、ウーロン茶等のペットボトルでもだいじょうぶです。
ジョイント

エアチューブ用のジョイントです。シングルのコックでも構いません。
漏斗

砂糖水をペットボトルに注ぐときにあると便利。100円ショップで売ってます。
砂糖

CO2のもととなるもの。スーパーの特売で1キロ98円で買えます。砂糖の代わりにジュース等、砂糖が入っているものならば、何でも代用可能です。
イースト菌

CO2を発生する発酵のもととなるもの。パンを作るときに使うものです。一つ買えば、しばらく使えます。冷凍庫で保存しましょう。わたしは五年以上同じものを使っています。
その多必要なもの

・添加器具
アマノやジャレコの製品でもウッドストーンでもCO2を水槽に添加できるものならなんでも構いません。

・工具
ジョイントをつける穴を空けるキリ
カッター、接着剤 等

CO2発生塔を作ろう
ペットボトルの皮むき

熱そのままでも構いませんが、見た目もありますので商品名のついたビニールを剥がしましょう。最近のペットボトルの皮は切れ目を一本入れれば、カンタンに取ることができます。
キャップにジョイントをつける

キャップにエアーチューブのジョイントを取り付けます。穴はキリで空けても熱したクギ等で空けても構いません。CO2が漏れないように接着します。
砂糖水を用意

2リットルのペットボトルなら、砂糖1キロに水を1.5リットル混ぜた砂糖水を用意します。ぬるま湯を使うと初期発酵が早く進みます。お好みでゼラチンを入れる人もいます。ゼラチンを入れるとゼリー状になるので発生時間が長くなるそうです。砂糖水ができたら漏斗でペットボトルに注ぎ込みます。
イースト菌を入れる

イースト菌を入れます。量は多いほど、発生量が多くなりますが、発生時間が短くなります。ティースプーンの先っぽぐらいのほんの少しの量で十分です。
添加器具と接続して完成!
エアーチューブで添加器具と接続します。水槽より高い位置に発生塔を置いた方が逆流等の心配がないでしょう。エアージョイントの代わりにコックを使えば、夜間の添加のストップができますし、発生が鈍いときの裏技「シェイク」もできます。

気温等の条件で異なりますが、だいたい2週間程度は発生します。冬場は保温した方が良いでしょう。わたしはライトの上に載せて保温しています。

CO2の量が足らないときは、発生塔の数を増やしましょう。

発生が終わると白く濁った超甘い酒ができます。これを飲んだり、精製したりしますと酒税法違反となります。植木にかけたり、カブトムシやクワガタを取るときの蜜としても使えます。

月々のランニングコストは砂糖代のみ。わずか数百円です。十分リシアも泡を着けますよ。どうぞお試しあれ。