1.熱帯魚を始めよう

1−1 熱帯魚屋さんに行ってみよう
熱帯魚を飼ってみたいなぁ〜と思ったら、まず熱帯魚屋さんに行ってみましょう。お店の場所はインターネットで調べてもいいですし、近所のお店ならタウンページの「ペット(魚)」で調べるとてっとり早いです。最初に訪れる店はディスカス専門とかアロワナ専門とかいう特定の魚種の専門店ではなく、いろいろな魚や水草を扱っているお店がいいでしょう。お店に着いたらいろいろな魚や水草を眺めて、どんな魚を飼いたいか決めていきましょう。そこで店員さんに相談してみましょう。親身になって相談に乗ってくれるお店もあれば、カモが来た!とばかりにいろいろ商品をすすめてくる店、まったく相手にしてくれない店、値段が高い店、激安の店等々いろいろあります。いろんなお店を回ってみましょう。ここでポイントなのが、その場で何を飼うか(買うか)即決しないことです。後でよく調べてみたら、さらには拡張できない器具だったとか、他の魚とは飼えない魚だとかいろいろ発覚してくるものです。

1−2 いろいろ調べてみよう
熱帯魚屋さんを回ってどんな魚を飼いたいか決まってきたら本やインターネットで調べてみましょう。詳しい人に聞いてみるのもいいかも知れません。お店に行く前にこのプロセスをたどっても良いですね。お店にはいろいろなメーカーのパンフレットも置かれてますのでそれを参考にするのもいいでしょう。とにかくこういう趣味はこうやってあれこれ調べたり悩んだりするのが楽しいものなんです。

1−3 道具を揃えよう
どんな魚が飼いたいか決まったら道具を買いに行きましょう。
まず熱帯魚を買うのに必要な道具は
水槽
魚を入れるための容器。材質はガラス、アクリル、プラスチック等があります。
サイズや形状は様々で、インテリア製を高めたものもあります。


一般的な60×30×36ガラス水槽
角のないタイプの60センチ水槽
90センチガラス水槽



インテリアタイプのルームメイト902R45センチ水槽30センチ水槽
フィルター
水の汚れを取る生命維持装置。特殊な魚種を除いて絶対必要です。
上部式、底面式、外部式等いろいろなタイプがありますが、バクテリアや吸着ろ材が汚れを取るという点で原理は同じです。



上部フィルター底面フィルター外部フィルター



投げ込みフィルター外掛けフィルター
ライト
魚を見るための照明です。また水草を育てるため要素の一つです。蛍光灯のものが一般的です。
蛍光灯1本のものから2本、3本、4本と明るいものまでいろいろあります。



60センチ1灯タイプ(20ワット蛍光灯)
60センチ2灯タイプ(20ワット蛍光灯2本)
90センチ1灯タイプ(30ワット蛍光灯)



メタルハライドランプ

サーモスタット&ヒーター
「熱帯魚」というだけあって暖かい水に住む生き物ですのでこの国では暑い夏を除いて水を温めてあげなければなりません。そこでヒーターがいるのですが、ヒーターだけだと温度が上がり続けて最後には魚が煮えてしまいます。そこでサーモスタットというもので設定した温度までヒーターの電源を入れ、その温度になれば切れ、また冷たくなれば入れを繰り返すものが必要となります。熱くなった水を冷ます能力はありませんので要注意です。



ヒーター、サーモセンサーが別のタイプ
長所
ヒーターの寿命が来たときヒーターだけ交換できるので経済的
短所
センサーが別なので水槽内がゴチャゴチャになって見苦しい
ヒーター、サーモセンサーがいっしょのタイプ
長所
センサーとヒーターがいっしょなので水槽内がすっきりする。
短所
ヒーターの寿命がきたとき、すべて買い換えなければならない。
バイメタル式サーモスタット
一昔前のタイプ。二種類の金属の膨張率の違いを利用してオンオフをしている。
接点に直接電気が流れるので溶接状態になり、接点がくっついて魚が煮えてしまう事故がよくある。







熱帯魚を落ち着かせ、バクテリアの住処ともなり、また水草が根を張るために必要です。
天然ものの砂利から細かい砂、人工的に作られた砂、水草専用等いろいろ市販されてます。



大磯砂珪砂新田砂



アクアプラントサンド

ろ材
フィルターに入れます。水を浄化してくれるバクテリアの住処です。天然の石からプラスティックでできたもの、いろいろ市販されてます。



セラミックろ材
(エーハイサブストラット)
セラミックろ材
(コンペイトウタイプ)
セラミックろ材
(リングタイプ)



天然石ろ材
(麦飯石)
ウールマット
フタ
水槽の上に載せるフタです。魚がジャンプして死んでしまうのを防いだり、水滴が直接、ライトにかかるのを防ぎます。
水槽のメーカーによって微妙にサイズが違うのと、上部フィルターを使うか、外部フィルターを使うかでサイズが変わりますので買うときにはメーカー名と水槽の規格を確認しましょう。
バックスクリーン
水槽に後ろに張る紙やセルロイド?です。水槽の後ろがガラスを通して見えるのはあまりかっこよくないので張ったほうがいいです。単に黒一色のものから水草の写真、ドラえもんのものまでいろいろ市販されてます。
温度計
温度を知るために必要です。ガラスにアルコールの入ったものからデジタルで0.1℃単位で表示されるものまでいろいろ市販されてます。



アルコール温度計
デジタル温度計

塩素中和剤
水道水には殺菌のため塩素が含まれています。これは魚やバクテリアにとっては有害です。そこでその塩素を中和してやる必要があります。水道水を天日にさらすとか、ブクブクをするとかいう方法もありますが、一番手っ取り速いのがチオ硫酸ナトリウム(ハイポ)という薬品の結晶やそれを溶かした液体状のものが売られていますので説明書とおりの投入することで確実に塩素は中和されます。



ハイポコントラ
エサ
言うまでもありません。天然のもの、人工のもの、生きているものなどいろいろあります。
詳しくはエサのページへ。

以上が最低限必要なものです。他に必要なものをあげますと

バケツ、ホース、水替え器具
水を替えるのに必要です。

エアーポンプ、エアチューブ、エアストン
いわゆるブクブク。魚が苦しそうなときなどに必要です。

プラケース
予備水槽として大・中・小の一組は持っていたほうが良いです。

各種コンディショナー
必要に応じて。なくても良いです。詳しくはコンディショナーのページへ。


魚をすくったりゴミをとったりするのに必要です。

ピンセット
エサをあげたり水草を植えたりするのに便利です。

スポイト
稚魚を吸い取ったりエサをあげたりと何かと使います。

ぼろ布
水替えのときに水をこぼすことが多々あります。たくさんあると便利。私はゴルフに行くたびにもらってきてます。(笑)

オススメなのはセット水槽
 以上、必要な道具をいろいろあげましたが、最初に揃えるときは「60センチ熱帯魚水槽セット○○点セット」を買われるのがベストです。これには、水槽、ライト、フィルター、サーモ、ヒーター、フタ、温度計、バックスクリーンが最低でもついてきます。12点セットとかなりますとさらに中和剤や網、エサなどついてきます。3点セットの場合は水槽ライト、フィルタのみとなります。

小さい水槽が安いとは限らない
水槽は小さければ安いとは限りません。というのも60センチ水槽が基本となっているため、一番普及しているサイズであり周辺機器もそれに合わせているため、かえって45センチや30センチだと高くつく場合もあります。また、水の量も少ないため安定しにくいデメリットがあります。最近では90センチ水槽もだいぶ普及してきて値段もこなれてきました。水槽は大きければ大きいほど水質も安定しますが、世話も大変です。そこで60センチの水槽が値段的、サイズ的にもベストです。セットにはろ材、砂利はまず含まれていないのでこれはいっしょに買いましょう。


※写真及び以下準備中