A 一週間程度でしたら、エサをあげなくても餓死することはありません。逆に、旅行前に大量にエサをあげたりしますと水質悪化につながり逆効果です。
また、「ウィークエンドフード」という名前で留守用のエサも市販されています。
Q 自分で捕まえてきた小魚を肉食魚にあげるときの注意点はありますか?
A 病原菌や寄生虫を持っている可能性がありますので、すぐに肉食魚には与えずに、まずは薬浴することをオススメします。
エサを与えてから肉食魚に与えればそのエサも肉食魚に与えることができます。
Q 赤虫って何の幼虫ですか?
A ユスリカという昆虫の幼虫です。冷凍されたものが「冷凍赤虫」です。
たまに活き赤虫も熱帯魚ショップで売られていますが、釣具屋に行くと、釣りエサとしてカンタンに入手できます。
金魚の世界では、赤いボウフラ。ということで「赤ボウ」と呼ぶ人もいます。
イトミミズやミミズとは種類が違います。
Q イトミミズをあげるときの注意点について教えてください。
A イトメとも呼ばれるイトミミズは泥の中に生息しており、病原菌を持っている可能性もありますので水でよく洗ってから使用しましょう。
やり方としては中くらいのプラケにイトメを入れて水道でザブザブ洗います。死んで白くなったイトメやゴミが漂いますので、それを流します。何度か繰り返すと、かなりキレイになります。
イトメは腐敗が速いので、一度に使う分だけ購入しましょう。どうしても保存する場合は、凍らせたペットボトルを投入したりして水温を低くし、エアーレーションします。また、大きな塊だと内部から酸欠で死んでしまうのでなるべく小さな塊にします。
Q 水産用飼料って何ですか?熱帯魚にあげることはできますか?
A マダイやヒラメなどの海水魚、マスやアユなどの淡水魚などの食用魚の養殖に使用される業務用のエサのことです。魚を大きく太らせるために栄養満点のエサがほとんどです。
金魚や鯉を飼われている方たちの間では古くから利用されていたようですが、熱帯魚にも最適です。値段も熱帯魚用のエサと比べてかなり安価です。ただし、業務用の飼料なので基本的にはキロ単位の販売がほとんどです。ショップによっては小分けして売られていたりもしますが、仲間同士で共同購入して分けたりしてはいかがでしょうか? こちらにもまとめてあります。
器具
Q ADAのCO2レギュレーターに他のメーカーのボンベはつけられますか?
A ADAのCO2レギュレーターは独自のネジが切られており、他のメーカーのボンベはそのままでは使うことができません。レギュレーターとボンベの間にアダプターをかますと汎用のボンベが使用可能です。
ADA以外のメーカーは家庭用炭酸水製造用ボンベなど他用途のボンベがほぼ共通で使用できます。
Q エアーポンプからエアーが出なくなってしまいました。どうしたらいいですか?
A エアーポンプの内部のフイゴ状の部品「ダイヤフラム」が破れてしまったのだと思います。これはゴムでできていて一定時間が過ぎると破れてしまう消耗品です。このパーツだけ売られていることが多いですから交換してください。タバコの煙で劣化してしまうこともあるようです。
Q サーモスタットの電源は入っているのですが、水温が上がりません。どうしてですか?
A ヒーターが切れてしまっています。ヒーターも消耗品です。寿命は製品によってマチマチです。サーモスタットのセンサーと別になっているものはヒーターのみ、センサーと一体化されたオートヒーターは丸ごと交換する必要があります。
Q 上部フィルターのポンプの寿命はどれぐらいですか?
A 1〜2年ほどです。24時間365日、動きっぱなしですから、洗濯機などの家電の10年分を1〜2年で動いてます。寿命が来ると明らかに流量が減りますから交換してください。
Q ライトがつかなくなってしまいました。蛍光灯を換えなければなりませんか?
A 蛍光灯自体の寿命もありますが、蛍光灯より先にグロー球の寿命が来るようです。とりあえずグロー球を変えてみてそれでもつかなければ蛍光灯を交換しましょう。
Q 熱帯魚用以外の市販の蛍光灯を使うことはできますか?
A 使えますが、色調が異様に白かったりする場合がありますので、専用のものの方がそれなりにキレイに魚が見えます。蛍光灯の種類によってはまったく同じものが熱帯魚用では値段が高くなっていたりすることもあります。
Q エアーポンプの音がうるさいのですが。
A 最近のエアーポンプ本体そのものは静かな製品が増えてきましたが、置いてある場所で共振してしまうと、大きな音を出します。そこで共振しないようにする方法として、
・置き場所を変えてみる。
・エアーポンプの下に布などを敷いてみる。
・天井から糸で吊るす。
といった方法があります。
エアーポンプの下に防振マットとして印鑑用のゴムマットを敷くのがもっとも効果的です。
Q ヒーターのまわりに石のようなものが付着してきたのですが、何ですか?
A カルシウムなどの水中のミネラル分が付着しただけで特に害はありません。あまりに気になるようならばヒーターを壊さないように削り取りましょう。
Q 上部フィルターのポンプがカラカラとうるさいのですが。
A ポンプ内部のシャフトにホコリがからみついて、音を出していることが多いです。ドライバー一本で分解できますので、分解して掃除してみてください。音の軽減や流量の回復効果があります。
コンディショナー
Q アクアセーフなどのコンディショナー類は効果あるんですか?
A 気休め程度。と思った方がいいと思います。カルキ抜き以外の薬品は特に添加しなくても、十分飼育可能です。
Q ハイポとコントラコロラインってどう違うんですか?
A 基本的に成分はいっしょです。ハイポ(チオ硫酸ナトリウム)を溶かした液体がコントラだと思ったら良いと思います。カルキ抜きとしての機能もいっしょです。ちなみに60リットルの水道水に対して、ハイポは一粒程度で十分です。
Q 水道水にコントラコロラインを入れなくても平気。という話がありますが、本当ですか?
A なぜ、水道水にコントラ等のカルキ抜きを入れなければならないかというと、水道水の中の塩素が魚にとって有害だからです。たまたま水道水の中の塩素分が少なかったり、魚の体力が強くて、カルキ抜きを入れなくても、「たまたま」平気だっただけの可能性があります。魚が死ぬかもしれません。カルキ抜きなんで安い薬品ですので、リスクを覚悟してまでコントラを使わない必要はないと思います。
熱帯魚
Q 60センチの水槽で何匹まで飼えますか?
A 魚の大きさやフィルターの種類、水替えの頻度等で変わってきますが、ネオンテトラのような小型の魚で水槽の容量1リットルあたり1匹が目安となります。60センチ水槽で60匹。といったところです。魚が少なければ、それなりに魚に優しいです。
Q 熱帯魚の寿命はどのぐらいですか?
A 種類によります。グッピーやプラティなど1年ほどしか生きないものや、アロワナのように数十年のお付き合いになる種類もあります。ネオンテトラなどのカラシン類で4〜5年、コリドラスで十年弱といったところです。
Q ワイルドってなんですか?
A 文字通り野生の熱帯魚のことです。養殖されたものは「ブリード」と言います。一般にブリードよりワイルドの方が高価です。
Q オレンジや緑の蛍光色の魚がいましたが、天然ですか?
A 人工的に着色したものです。ラージグラスという透明な魚に蛍光色を注射した「カラーラージグラス」が昔からあります。最近では、白コリや、ブラックテトラのアルビノに着色したものも登場しています。
Q 熱帯魚に適した水温は何度ぐらいですか?
A 種類によります。ディスカスは28度〜32度の高水温、タイガーシャベルのように低水温で飼うものもありますが、一般的に25度が標準です。
A インボイスとは請求書・明細書という意味で、貿易でよく使われる言葉です。インボイスネームとは、その請求書・明細書に書かれた名前。という意味です。
ショップでは入荷された熱帯魚のホントの名前がわからないのでインボイスネームで表記されたり、ホントは違う名前なのだけど、インボイスネームがそうだったから。ということで表記されたりします。
Q 熱帯魚はどのように流通しているんですか?
A 一般的に、漁師or養殖業者→エクスポーター(輸出業者)→インポーター(輸入業者)→問屋→小売店→消費者というルートで流通しています。途中でブローカーが介在したり、インポーターと問屋が兼ねている場合や、中卸が存在することもあります。
Q トリートメントって何ですか?
A ショップに入荷されたばかりの魚や、買って来たばかりの魚は病気になっていたり、発症はしていなくても病原菌を持っていたり、体力が落ちていたりします。そういった魚を何のケアもせずに水槽に入れてしまうと、先に入っている魚が病気になったり、新しい魚が死んでしまったりします。薬浴させて病気を治療したり、病気の発生を押さえたり、体力をつけさせてやることをトリートメントと言います。トリートメントを行う水槽はトリートメントタンクと呼ばれます。
コリドラスのトリートメントについてはこちらにもまとめてあります。
水草
Q ウィローモスやリシアを流木などに活着させる方法を教えてください。
A ウィローモスは流木などに活着しますが、リシアはくっつきません。糸で強制的に縛ることになります。したがってウィーローモスは木綿の糸で流木にグルグル巻いてやれば活着するころには木綿の糸が腐ってなくなります。リシアはくっつかないなので釣り糸など腐らない糸で巻いてやる必要があります。
Q CO2のいらない水草はありますか?
A アヌビアス・ナナ、ウィローモス、アマゾンソード、アメリカンスプライト、バリスネリア、ハイグロフィアといったところがCO2の添加を特に必要とせず、育成が容易です。
A 光量不足かCO2不足です。ライトの数を増やしたり、CO2添加をしましょう。リシア自体を水面近くに移動するだけでもだいぶ違います。
Q 水上葉、水中葉って何ですか?
A 多くの水草が水中でも水上でも生存できるように、それぞれの環境に適した葉をつけます。その形状は変わることが多いです。
水草の農場(ファーム)では水上で育てられているため、ほとんどの水草が水上葉の状態でショップに入荷されます。水槽に入れると水上葉はいったん枯れて、その後水中葉が出てきます。
Q トリミングって何ですか?
A 人間が髪の毛が伸びたら床屋で散髪するように、水草が伸びたら、刈り取って整えてやることです。有茎の水草は切った水草を底に刺しておけば底から根が出ます。こうやって水草を増やしてやることができます。水草の種類にもよりますが、一般的な水草、60センチ水槽で一ヶ月に一度は必要な作業です。
Q 有茎の水草って何ですか?
A その名の通り、茎がある水草です。ハイグロフィア、アナカリスなどが代表的な有茎の水草です。有茎の水草は茎を切って底に刺しておけばそこから根が出ます。ロゼッタ型水草のアマゾンソードは茎の部分を切って刺しても枯れてしまいます。
メンテナンス
Q 水替えをしたら熱帯魚が全滅してしまいました。原因は何でしょう?
A 急激な水質の変化に熱帯魚が耐えられなかったのかも知れません。水槽を掃除するときに抗菌加工のスポンジを使うと全滅してしまうことがあります。
Q 水替えはどれぐらいの頻度でしなければなりませんか?
A 水槽の大きさ、魚の密度、フィルターによって変わってきますが、一週間に一度、10日に一度。という感じで定期的な水替えがベストです。
Q 水面にできる「油膜」って何ですか?
A 文字通り油です。エサの中の油分や水槽をメンテナンスしたときの手についた油分などが原因と言われますが、油料理をしたときの油分が空中に飛散することによるものが大きいようです。実際、我が家では、キッチンに水槽を移動したら、油膜がよく出るようになりました。
水面での酸素の交換がシャットアウトされてしますますので取り除いてやる必要があります。
取り除く方法として、水面に吸着シートを落とす方法やエアーレーションする方法、一番簡単な方法として上澄みをくみ出す方法があります。
Q オススメの水替え器具を教えてください。
A ズバリ、水作のプロホースをオススメします。シャカシャカと振るだけでサイフォンにより水を流し始めることができ、底砂の中の汚れだけ面白いように掃除ができます。水槽の水深に合わせて数種類の商品が販売されています。