これから語られる内容はすべて事実。
世の中何があるかわからない。


 アウェイの洗礼 

学生時代、大学のグラウンドでラグビーの練習をしていたら、突然グラウンドにバスが乗り着け、外人がワラワラ出てきた。やたらゴツい。
なんと彼らはラグビーアメリカ代表であった。

ちょうどパシフィックリムという環太平洋諸国が参加する大会があって来日していたのであった。

顔見知りのラグビー協会の人も来てて「ここで練習させてもらうから。」とのことであった。

すぐ、練習を始めるのかと思ったら、様子がおかしい。グラウンドを見て呆然としている。それもそのはず、大学のグラウンドは芝なんて生えているわけもなく、ボッコボコ土むき出しのグラウンドなのである。おまけにグラウンドの隅には雑草が生い茂っている。

「コンナトコデ練習デキルカ!」とばかりアメリカ代表はバスに乗りこみ、帰っていってしまった。

通訳の人がボソっと言った一言が忘れられない。「彼らはナーバスになっている。」

翌日は今度はカナダ代表が来た。カナダ代表は仕方なさそうにボコボコのグラウンドで練習して帰った。

サッカーの日本代表が海外遠征したときに「クギが落ちてるグラウンドで練習させられた。」とか聞いたことがある。
まさにアウェイの洗礼。というやつだが、まさか日本でも同じことをやっているとは!顔見知りのラグビー協会の人は「ここが一番都心に近くていいと思ったんだけどなぁ」とは言っていたが、嫌がらせだったのか、ホントに何も考えずにここのグラウンドに連れてきたのかはいまだにわからないが、アメリカ代表、カナダ代表は気を悪くして帰国したのには間違いない。

そう言えば、Jリーグが始まる以前の20年以上前のトヨタカップで国立競技場にやってきた選手が冬場で茶色く枯れたグラウンドを見て「ここは練習用のグラウンドだよな?本番はどこでやるんだい?」と聞いてきたそうである。日本で青々とした芝のグラウンドは一般では何年経ってもムリなんだろうなぁ。


食玩
サッポロビールの発泡酒「北海道生搾り」は発泡酒にしてはなかなか美味である。
2005年の夏、その「北海道生搾り」におまけ、いゆわる食玩がついていた。
それもどういうわけか「東北シリーズ」である。
「北海道生搾り」なのに・・・

楽しみに開けてみると、得体の知れない赤いゴツゴツしたものが出てきた。

なんじゃこりゃ?と思いつつ組み立て、完成した。
心臓?いや、これはほやである。
海のパイナップルほやである。

うーむ。気を取り直して2つめを開け、組み立てる。

伊達政宗である。
二つめにしてまともな東北シリーズが!

こりゃ期待できるかな?と3つめを開け、組み立てる。

かんじきである。
雪の多い東北の冬場には必需品であろう。

気を取り直し、4つめを開け、組み立てる。

秋田小町である。お米ではない。

さらに5つめ・・

ありゃ。かぶってしまった。
食玩集めでは良くあること。仕方ない。

期待して6つめを開けると・・

ええ゛ぇ〜!?
3連チャン秋田小町が!
しかも微妙顔違うし。(笑)

これじゃまるで・・・

ダチョウ倶楽部!!


河原

中学生のとき、友達と夏休みに近所の川でテントを張って夜釣りをした。夕方、隣で釣りをしていたおっさんが話しかけてきた。
「君たち、釣れるかい?」ごくありふれた釣り人同士の会話である。
が、次の会話が、「君たち、こんなことしてるかい?」おっさんは短パンの脇で自分の赤黒いモノを出して握り締めていたのである。ときどき動かしたりしている。まだ若かった自分たちは「し、してません。」と一言答え凍りついていたのであった。
露出狂のおっさんもいなくなり、ホっとしたところで夕闇が来た。夕闇と言っても大都会の東京が近いので足元が見えるほどの暗さにしかならない。
土手の方から話し声が聞こえる。
友達と行ってみると、おっさんおばちゃんが夕涼みに来ていた。
おっさんが話しかけてきた。「栓抜き忘れちまってよー。誰か歯でビールの栓をスカっと開けてくれねーか?」
自分たち「で、できません・・・」
おばちゃん「そんなことさせて歯折れちゃったら大変でしょう。君たちおこずかいあげるから早く帰りなさい。」
と、なぜか100円ずつくれた。
もらった100円玉を握り締めてとりあえず遠くに逃げたのであった。

夜釣りも終わり、翌朝の帰り道、土手の上を自転車で走っていると、遠くの河原に肌色の人間らしきものが横たわっている。全裸死体?と思って近づいてみると、それはいわゆるダッチワイフであった。
持ち主に生身の彼女ができたのか、ダッチワイフに飽きたのか理由はわからないが、とにかく捨てられた「おもちゃ」悲しい末路であった。本物の全裸死体でなくて良かった。



巨大大仏を発見!!
茨城県南部をドライブしていたときのことである。とある交差点を曲がり、ふと前を見ると「なにかいる。」のである。
よくわからないでしょう。
拡大図
→→→→→→→→
画面中央部に「ヤツ」はいる
うわぁー!!大仏だー

それはウワサに聞いた世界一の「牛久の大仏様」だったのである。

さらに車で近づくと・・・ でっけーーー


さらにすぐそばまで行ってみると・・・
ホントにでけぇぇーーーーー!!

なんと高さ120メートル!
奈良の大仏の8倍!自由の女神の3倍!!


おそるべし。茨城県。



神奈川県警に勧誘される

それは大学を卒業し、社会人になって1ヶ月もたたない頃の話である。国家試験を横浜で受験し、打ち上げで飲んで、ほろ酔い気分で帰宅する途中であった。桜木町で電車を待っていると少々強面のおっさんが声をかけてきた

あんちゃん、柔道か?」わたしの体格を見てそう声をかけてきたのだろう。
「いえ、ラグビーやってましたけど。」
良い身体してんなーわしこういうもんじゃけど」と刑事ドラマのように警察手帳を見せ、「神奈川県警入らんか?」と言ってきた。
「いやー就職したばかりなもんで・・」と言ったところ、
「まぁいいや。わし、スリの取締りやってるんじゃ。あそこに座っている男いるだろ。あいつをずっとマークしてるんだ。」
「はぁ」と見ると確かに怪しい男がいる。
「絶対寝ちゃダメだぞ。あんちゃん」と言い残し、おっさんは他の車両に移っていった。

それから神奈川県警は不祥事の連続でマスコミに叩かれ続けたが、ある意味、神奈川県警には正義の警察官がいて内部告発しているから不祥事が明るみになっているのだが、他の県の警察は腐りきっていてそれすらないから不祥事自体もわからない。という説もあるらしい。どっちにしろ神奈川県警には就職しなくてよかったなぁ。


モバイラー

わたしは総武線の快速で通勤をしている。とある日曜日、快速のボックスシートに座っていると東京駅で向かいのシートにウィンドブレーカーを着た男が乗ってきた。男はカバンの中からノートパソコンを取り出した。「ほほぉーモバイラーかぁ。いいなぁ」と思っていると、

男は次にドライバーを取り出した。

「??なにを始めるんだ?」と思ったら、ノートパソコンを裏返し、メモリーのフタのネジを開け始めた。どうやら車内でメモリー交換を始めるらしい。フタのひとつめのネジはすんなり開いたのだが、もうひとつのネジはかなり硬いようで男はドライバーを変えてみたり悪戦苦闘をしていた。ついには力を入れすぎてネジの頭がナメてしまった。

「あーあ。これはドイツ製の薬(金属の粉末のゲルでこれでナメてしまったネジが復活できる。たまにテレビショッピングで売っている。)でも塗んなきゃ取れんぞ〜」と思って見ていたら、

男は頭にきたらしく、なんと「バキッ」と力づくでフタをもぎ取った。フタは真っ二つに割れ、男はメモリーを交換しようとした。しかし、半分フタが残っているのでメモリーが入らない。男は再び「バキっ」と残りのフタをもぎ取った。本体には頭のナメたネジだけが残ったが、今度はメモリーがハマり、男は満足そうにノートパソコンを起動した。
しかし、一分後、バッテリーが切れたらしく、ピーピー警告音が鳴り始めた。男はノートパソコンを仕方なさそうにしまった。

が、また、カバンをまさぐっている。今度はCPUクーラーが出てきた男は満足そうにCPUクーラーを眺めていた。ときおり羽根をまわしてみたりしている。

次は何が始まるんだ?とワクワクしたが、そこで津田沼駅に着いてしまった。次はいったい何が・・・


自転車盗まれる

津田沼の駅前に停めておいた自転車がなくなった。駅前の交番にいったところ、

警官「盗まれたのはどこですか」と地図をみせて
わたし「ここです。」と指差すと
警官「あなたが盗まれた場所は船橋市になります。ここは習志野市の交番ですから、船橋市の交番に行ってください。」とそっけなく言われた。

船橋市の交番は習志野市の交番から500メートルぐらい離れていた。おまけに警官は出払っていていない。「無人のときはこちらに」というところに電話したところ、まもなく警官は帰ってくるという。5分ぐらいして戻ってきた。

警官「防犯登録はしてありますか。」
わたし「はい。してます。」
警官「番号は控えてますか。」
わたし「いいえ」
警官「番号がわからないと調べようがありません。それと車体番号もわからないとダメです。」

自転車を買うときに防犯登録しただけではダメらしい。防犯登録の番号と車体番号、両方を控えておかなきゃならないらしい。そんなの覚えてないよー。と困っていたら
警官「たぶん盗まれた自転車はあそこにあります。いまからいっしょに行きましょう。」というのでついて行ったらホントにそこにあった。盗まれて乗り捨てられたりした自転車はたいていそこにあるらしい。
自転車が戻ってきて良かったが、船橋市と習志野市が入り組む津田沼駅前ならではあるが、あまりに縦割り行政すぎないかなと思った。実際、現場から近いのは習志野市の交番だ。もし、殺人事件が起きても「船橋市の交番行って下さい」と言うのだろうか・・・


高速の通行券をなくす

房総の海からの帰り、千葉の京葉道路の出口で通行券がないことを気づいた。
高速に乗ったインターがその高速の一番最初のインターだったので
わたし「一番高いとこから乗ったから一番高い料金払えばいいでしょ?」
料金所のおっさん「ダメです。そういうわけにはいきません。この先に車止めてください。」とハイウェイカードを取り上げられてしまった。

料金所の先に車を止めると、おっさんは紙を持ってきて、ここに経路や通った時間などを書けという。事細かに書いてやると
おっさん「しばらくお待ちください。」

ホントにしばらく30分くらい待たされて、
おっさん「あなたの証言が正しいとわかりましたのでおとおりください。」とのことだった。

ハイウェイカードの磁気情報からアリバイが証明されたらしい。結局30分も待たされて一番高い料金取られた。払わないとは言ってない。確かに通行券をなくした自分が悪いが、時間をムダにしただけだ。まったくどうにかしてもらいたいものだ。


携帯を川に落とす

仕事中、ひょんなことで川に落ちてしまった。
胸ポケットに入れていた携帯も濡れてしまい、壊れてしまった。
インターネットで調べたところ、裏ブタを開けて小さい窓の中がピンク色だともうダメらしい。確かにその状態だ。
携帯そのものより、バックアップを取っていなかったデータを失うのが痛い。
仕事にも差し支えるのでとりあえずドコモショップに行ってみた。

ウワサ通りキレイなねーちゃんばっかりだ。

ねーちゃん「いらっしゃいませー。今日はどんな御用ですか?」
わたし「携帯を川に落としてしまって・・・」
ねーちゃん「それじゃー修理ですねー。」
わたし「え?濡らして壊れたの直るの?」とびっくりして聞くと
ねーちゃん「たぶんムリっですねー。」 
だったら最初からそー言えよ。」と思いつつ

わたし「じゃ、どーすりゃいーの?」
ねーちゃん「機種変更されるしかないですねー」
わたし「じゃ、そーしてください。」

しばらく待たされ、別のねーちゃん2に呼ばれた。
ねーちゃん2「お待たせしましたー。どの機種にされますか?」
わたし「いまと同じ503Nにしてください。」
ねーちゃん2もう504しかありませんっ。
だったら最初からそー言えよ。」と思いつつ
わたし「じゃ、そーしてください。」

手続きは進み・・・

ねーちゃん2「古いデータを移しましょうか?」
「おお!データが戻ってくるのか!」と淡い期待をしつつ、
わたし「じゃ、そーしてください。」と頼むとねーちゃん2は裏の方に消えていった。

ねーちゃん2やっぱりダメでした。濡らしたらムリっです。
だったら最初からそー言えよ。

手続きは進み・・・
ねーちゃん2「いま、キャンペーンでくじ引きができるんですが、いかがですかー」
やってみたら
ねーちゃん2「モバイラーズチェック1000円分が当たりましたぁーパチパチパチ」とやってくれた。

結局、終始そんな感じだった。
それにしてもここはどこかと似ているなあ。
そうだ。キャバクラそっくりだ。うん。

データのバックアップは必ずとっておこう。
懐以外にも何もかもホントに痛い。