Royerさんが持ってきた「ROYER」                 2001-6-5 


■先週、出張先のパリでRoyerさんという技術者に会った。カメラ好きは、お互いに匂いで分かるようで、満足に会話もできないのに、話しがカメラの方向に行く。おまえはカメラが好きそうだが、フランスのカメラは知らないだろうという感じ。
 翌日、事務所にわざわざカメラを3台持ってきて、見せびらかされた。1台はFOCAで、あとの2台が問題のROYER。2台とも、鏡胴の前面にROYERと刻印してある。始めは、所有者である自分の名前を刻印したのかと思ったが、そうでもないようだ。どうもブランド名らしいがROYERなどというブランドはまったく知らない。ちなみにフランス語ではRを発音しないらしいので、Royerさんは、ワイヤーさんと呼んでいた。ブランドもワイヤーと呼ぶのだろうか。
(2003-7 一般にはROYERブランドはロワイエと呼ばれるらしいことを知った)

■Royerさんの父親から譲り受けたカメラだそうで、ご自分と同姓という縁で、このROYERブランドのカメラを買ったようだ。1台はシンプルな構成の距離計のないレンジファインダーで、もう一台がプロンターシャッターのついた一眼レフ。この一眼レフが、私の趣味からすると、かなり面白い。

■さっそくWWWで検索して、ROYERというカメラのいわれ因縁を調べてたが、よく分からない。なんとか、見せてもらったカメラが[Savoya]と[Savoflex V]であることが判明した。以下にhttp://www.ksurf.net/~photocam/index.htmからその画像と説明文を引用させていただく。

■まず、ベンタプリズム、TOPCON Rを彷彿とさせる上から見ると真四角のごつい格好が重厚な雰囲気を出している。レンズまわりは、ちゃちな感じだが、プリズムの前に取り付けられたセレンの露出計が目立つ。不思議なことに、露出形の指針がどこにも付いていない。シャッターはプロンターである。プロンター付きの一眼レフといえば、コンタフレックスの一部のモデルであるが、Savoflex Vが発売された1958頃のモデルはコンタフレックスではいえはRAPIDからPRIMAに移るころであり、ROYERはコンタフレックスを強く意識して設計されたと考えられる。

■不思議なことに、露出形の指針がどこにも付いていない。下の資料を読めば、不思議はない。なんと、このモデルは世界初の一眼レフの自動露出カメラであるという。レンズ部分は、ボディ前面のビッテッサのがまぐち風の四角い出っ張り部分ごと外れるようになっているが、レンズ交換のためであるかはよく分からない。すくなくとも、レンズにフィルターを付けたときやフィルムの感度変更に対応するために、セレンの前に相当するフィルターをはめるためであることは理解できる。

■Royerさんにとって、思い出の大切なカメラであるとともに、フランスのカメラがダゲレオタイプ以降、ニコノスの原型となった水中カメラと並んで、技術的に世界に先行した珍しい事例としても重要なカメラだ。

以下 【http://www.ksurf.net/~photocam/index.htm】 より引用。


Savoyflex V Automatic

Historicaly important : the first 35mm SLR with automatic exposure, controlled by selenium cell above the lens. Aperture or shutter priority. Savoyflex were also the first reflex cameras of the world to propose the immediate return of the mirror in position of aiming, after taking picture, thus avoiding having to arm to be able to aim again.
Lens : fixed Som Berthiot f2,8/50mm in helical focusing mount. Accepts supplementary lenses (35mm Hyperflex, 80mm Ampliflex and Macroflex).
Prontor Reflex B, 1-300 leaf shutter.
Savoyflex III automatic was supplied with a set of grids to place in front of the cell according to the sensitivity of the film used, simple mode of adjustment of the sensitivity.
Also supplied with shade and  filters  (the shade maintain the filters on the lens.




【カメラの触感】