グッタペルカ                              2000-7-10 


■ライカの触感は、メッキの梨地以上にボディーに貼られたいわゆる革張りが与えてくれる。カメラの質感は、この革張りによって変わる。もちろん時間の経過によって革が縮んだりするブロニカETRや、接着剤が溶融するような廉価カメラは、それが発生する程度の時間が経過してから設計者に冷や汗をかかせるが、その時はすでに遅い。

■ライカはバルナック以来、その革に人造皮革のグッタペルカを使用している。すごいのはコンタックスのようにヘタリがきてツルツルにならないことであるが、一番よいのは汗によってベタベタしないことである。

■しかしライカの革張りは合成ゴムじゃないかというと、その高級感を損なう。理化学辞典によれば、グッタペルカはマレー、スマトラを原産とする天然ゴムであって、主成分のグッタは(C1016 のイソプレン重合体である。これをドイツの有機科学工業は合成ゴムによって実現したのだろうか。
近年、ゴムというのは決して先端技術とは見られないが、ライカが生まれる当時は、ドイツのお家芸の先端工業でIG社が力を振るっていたころ。バルナックがこれを採用したのもうなずかれる。




【カメラの触感】